2018年2月12日(月)午後0時23分 愛知県知立市・知立駅

 駅舎は当面そのままとなっているため、かつての線路を跨ぐ形で通路が設けられる。造りがホームより簡素であるため、もう少しするとまた姿を変えることだろう。
あい「左のはスロープ?」
めぐ「…そうみたいね。」

 


 その後2020年までに仮駅舎が完成し、そちらへ機能を移転している。

 

 1600系は編成中、特別車2両ずつのみ。側面の幕は2005年頃から現在のものとなり、最近では"特急"の赤色が擦れてきている。ホーム先端部の柵を見ると、その向こう側にも何かありそうな雰囲気。
めぐ「それがなんとか…。」
ひな「LEDですよね?」
涼子「…あるの?」

 なお2019年からは特別車が差し替えられ、新造された車両は"2230系"とされている。これにより1600系は2021年をもって全て退役した。


 知立の弘法さんこと遍照院の遙拝所は、2018年2月現在とりあえず現状維持。旧施設解体や高架工事完成で、どうなるかは気になるもの。
めぐ「…はい。」
涼子「いや、ちょっとは興味持ってよ。」
めぐ「よくわかんないし。」


 その後2020年までに、遙拝所は仮駅舎改札外にある区画へ移転されていた。


 構内案内図も新しくなった。よく見ると、旧来からある北改札口の部分はシールで上張りされている。工事が進められると、この"シール"が剥がされるだろう。
めぐ「じゃあ次、向こう側のホームね。」
涼子「また自分勝手なペースで…。」
あい「いいんじゃない?今日ってノープランだし。」


 5番線のほうから、6番線ホームの先にあった"向こう側"を見る。新しく仮駅舎を設けるためだろう、ホームへの階段とスロープが先に完成していた。以前はこの部分に地下通路が入っており、エレベーターがないまま唯一の通路として機能していた。
めぐ「これ…、言っていいかな?」
ひな「え、何か…?」
めぐ「昔は昔で、いい雰囲気だったの。」


 駅番号導入後、色合い共々賑やかになった駅名標。三河線は知立から2方向へ進む形となっており、駅番号もそれぞれ別に付けられる。碧南行きの"海線"が西尾線と同じ紫色なのは、かつて吉良吉田まで続いていた名残だろう。
涼子「…なんかごちゃごちゃしてわかんなくならない?」
あい「…大丈夫。」


 工事以前の知立駅は古いレールを柱に用いた高い天井など、古きよき昭和の雰囲気を色濃く残していた。加えて反転フラップ式の発車案内も詳細型となっており、個人的に好きな駅であったもの。加えて、名古屋本線のホームに立ち食い店を構えていた。
ひな「ってか、出て行っちゃいましたけど…?」
めぐ「あ、時間あるから大丈夫。」


 続いて跨線橋へ。6番線の位置が手前へと変わり、奥部分は同様に柵で仕切られ入れなくなった。構造体が残っている段階では奥に続いているような感と共に、照明器具も点灯している。
あい「これはこれでなんか雑みたいな…。」
涼子「これからやるってことでしょ。」


 2018年2月時点で、窓からは残っていた構造体の外観。さらには"閉鎖空間"の内部を見ることができた。この部分が取り壊され、高架本体部分の工事が進み。2023年3月に豊橋方向の線路とホームが高架へ移ることとなっている。
めぐ「なんか…、終わった後の寂しい感じ?」
ひな「そうですよね…。」


 当初計画では2014年度完成だったところ、紆余曲折を経て2023年度の予定へと後ろ倒しにされた高架工事。併せて駅周辺では再開発も進められており、いくつかビルが建ち上がる。完成後はどのような姿を見せてくれるだろうか…?


 豊橋方向は今回、陸橋までが仮線へと切り替えられた。改めて今回完成した6番線は工事以前に4番線であり、三河線に向けてカーブしていた形状のホームであった。
めぐ「…と、まあこんな感じ。」
涼子「まあ、それでいいんならいいんじゃない?そこまでアレじゃないし。」


4.知立12:47発→刈谷12:53着 普通/碧南行き 6242
 入ってきたのはリニューアル車両であり、側面に設けられたカラーLED行先表示が特徴。内装は従来と異なるグレー系の壁面になっており、座席仕切りも新しく設置。2両で立ち客がない程度の乗客数となって、JR東海式ドアチャイムで発車。
涼子「…これ乗りたくて?」
めぐ「時間あるなら乗りたくて。」

 程なく"山線"が別れ、以後も重原までは複線。そこから刈谷までは単線であり、JRの線路を跨ぐ箇所には使われない橋桁が残っている。
めぐ「なんかもったいないよね。」


 名鉄の刈谷は過去に取り上げているので割愛。JRについては駅番号の導入が発表されているが、2018年2月時点ではまだ表記されていない。表記されるのは2018年3月以降で、その後は早かった。
涼子「さあ?」
あい「興味なさそう…。」


 南口のロータリーと、スーパーや公共施設などで構成される『みなくる刈谷』が目立つ。他は住宅地というにも、よくわからない印象。そんな周辺地域を見たくなるところで、今回はそこまで時間を有していない。
あい「そうすると、時間あれば見たってこと?」
めぐ「…どうかな?前に1回軽くちょっとだけ見てるし。」


 刈谷ハイウェイオアシスへ向かうバスは北口から発車する。再開発ではないだろうが、ビルがいくつかと建ち並ぶ北口。メインはこちらでいいのだろう…。
ひな「…センパイが言うなら。」
涼子「いや、勝手に決めちゃダメでしょう。」
めぐ「…寒いし、中入っていい?」
あい「それは同感。」


 近代的な『アドバンス・スクエア刈谷』なるビルに入居する銀行で少々過ごした後、バス乗り場で待つ人々。先に空港へと向かう、知多バスの車両が入ってきた。
涼子「それにしてもさっきから、荷物置かれたままよね…。」
あい「これはこれでちょっと不安。」

(つづく)