2022年12月28日(水)午後4時28分 広島市安芸区・スカイレールみどり中央駅
(現)スカイレールサービス片道乗車券:均一 170円
ICカードは定期券や回数券のみ対応するため、現金で乗車券を購入しなければならない。往路と同様運賃は全2区間で均一となり、乗車券に印字されたQRコードを改札にかざして入場する仕組み。
7.みどり中央16:30発→みどり口16:35着 みどり口行き スカイレールサービス204
…と。乗り場へ上がると、麓に下る車両が入っていた。結局は往路と同様にゆっくり観察することなく、飛び乗ることとなった。乗客は明らかに地元住民と思われる子供と、往路で見かけた見物人ぐらいか。
下りも同じく重心が偏って揺れ、しかも落ちようものならさらに転げ落ちそうなスリルがある。もっとも1998年の開業から2022年末現在まで、大事故を起こすことなく稼働してきたスカイレールだ。
丘陵地に整然と街路が整備され、住宅が並ぶ。美しく仕上がったようだがやはり傾斜はきつくも見え、自転車で上がるのは苦しいかもしれない。
反対側の住宅も見下ろしてみる。スカイレールと崖らしき傾斜によって隔てられ、雰囲気を異なるものとしているようだ。住宅もハウスメーカーによって外観など、イメージが変わってくるのだろう。
みどり中街からも丘陵を下っていく。カーブもなかなかきついので、それもまた慣れない者にとってはスリルというもの…。
スカイレールの"高架下"を階段とし、街路樹や植え込みを合わせることで景観として成立させている。そんな住宅地の風景が何とも愛おしい。
麓の近くにようやくスーパーが1軒あった。JRの駅からは現在も高低差の観点で不便な立地にあり、四方津(山梨県,中央東線)みたくエスカレーターないし斜行式エレベーターがあれば便利だろうと。そうなればスカイレールが廃止されて以降、スーパーを拠点に巡回バスを運行できそうだ。
復路も同じく、みどり中央から5分の乗車で到着。距離や時間のわりに見どころが多く、写真枚数も多くなり濃密な時間を過ごすことができた。スカイレールの駅(みどり口)はやや高い位置にあり、JRの駅(瀬野)などを見下ろすことができる。
今回のメインイベントに選んだ、スカイレールの小型車両。懸垂式モノレールの一種であることから、小さくもヘッドライトとテールライトが完備されていた。構造上1両ずつ乗車ないし降車を行うため、隊列運行はできない。
改札などの設備はすべて無人化されている。本社のある『みどり口』には窓口があるものの、定期券の販売やその他案内などに専念していた。乗車券についても往路と同様、回収箱へ入れておこう。2023年の正月が、スカイレールにとって最後の"春"…。
さてスカイレールの往復乗車が予定より早く完了し、思いのほか時間が余ってしまった。せっかくなので自由通路を渡って、JR瀬野の南口を見ていこう。駅前にあった建物は地域の公共施設だろうか。
南口の広場は整備されている途上にあった。エレベーターを兼ねる時計台はオシャレで印象的なもの。ただ北口含めて見落としはあただろうが、周囲に店らしい店は見当たらない。
残った時間はホームでメモ書きなどして過ごすこととした。2面4線の内側は折り返しに用いることもあり、広島から瀬野止まりの227系が岩国へ折り返すという。そちらはしばらくここにとどまるため、広島へ先を急ぐならば乗らないでおきたい。
8.瀬野17:00発→広島17:19着 普通1561M/岩国行き モハ226-10
乗り込むのは227系の5両。ここから広島へは乗車時間もあまり長くないことから、ロングシート部分に座ることとした。座面は321系と同じ硬いモノが使われ、長時間には耐えがたいタイプ。
広島市内にしてまだ山間らしくも、瀬野と同じく広島市内らしく住宅が多く立ち並ぶ。まあ『広島』まで15分程度ならば当然だろうか。
三原にて山陽本線から分かれていた呉線が、海田市で合流。厳密には次の向洋と共に広島市内から外れているが、運用上の都合もあり『広島市内』に含まれて扱われる。ここから広島へは本数が多く、乗客も多い。
広島の野球場はさすがにシーズンオフで休みだろう。郊外から利用可能な常設の店も、改装工事を行うという。
19分で広島に到着し、乗客がほぼ入れ替わる形となった。土地柄なのかすでに仕事納めも済ませたのか、午後5時過ぎという帰宅時間帯にしてそこまでの立ち客は出ていないようだ。
そんなこんなで、今回のメインミッションも全て終了。広島駅の在来線改札内には飲食など店が軒を連ね、何かと欲しくなってくる。そういえばスタイリッシュな立ち食いの店があったかと。
ということで2018年夏以来にして、温かなそばを食させていただいた。(詳細については大晦日投稿分を参照のこと。)
(S)JR運賃:瀬野→広島 330円
広島市内で完結する短距離IC利用に特段申すことは何もない。
(現)JR乗車券+JR新幹線乗り継ぎ特急券:広島→新神戸→名古屋 合計14480円
ここからは日帰りで帰るべく新幹線を使おう。せっかくならばと九州新幹線から新大阪への便を交えたく、指定を選べば新神戸での乗り継ぎが出てきた。広島から新神戸は『のぞみ』の料金が適用され、名古屋まで全区間の指定席料金に上乗せされる。
乗車券についてはよくよく考えれば、復路も瀬野から広島を経てルートが重複しない。要するに瀬野からそのまま『広島市内』発着の乗車券を使用できたのだ。今回はICカード利用も目的だったとはいえ、教訓になっただろう。なお乗車券と特急券は、全て1枚にまとまって券売機から出てきている。
(つづく)