2022年12月28日(水)午後2時44分 広島県三原市・糸崎駅
5.糸崎14:54発→瀬野15:53着 普通327M/岩国行き クモハ227-52
広島地区はすっかり227系で統一されており、ここから乗る岩国行きも当然赤色の目立つステンレス車体を持つ。3両編成を2本つないだ6両ならば、ここから余裕をもって座っていける。車内は521系に準じた配置で、座席モケットが赤色系となっているのは少ない相違点。
空席のある中で糸崎を出発し、すぐに高架へ上がって三原となる。1駅間の運行で折り返すのは、やはり"出入庫"に近い考えだろう。東海道本線の三島~沼津に似ており、新幹線駅があるのも三島と同じ。
糸崎~三原のみで乗客がそこそこ乗っており、逆に三原からこの227系へはあまり乗らない。新幹線が『こだま』ぐらいしか停車しなかったにもかかわらず、1駅間の需要はなかなかあるのだ。なお227系には自動放送を搭載している。
三原で呉線と分かれ、山陽本線は山間へと進んでいく。見上げれば高い位置を高速道路が通っている。午後3時を回り、ここまでの道中で寝ていなかったことから眠くなってきた。
現状、広島空港へのアクセスは白市からバス乗り換えとなる。鉄道によるアクセス計画は幾度となく公表されるも、いずれも実現せず終わっていた。この白市からは本数がやや多い。
山陽自動車道との並走は続き、西条のインターはそろそろか。周囲が開けてきた。
西条に来ると側線が広がっており、貨物はここで補機を切り離すこととなる。この次に新設された寺家と合わせて、周囲は住宅が多く乗ってくる客が多い。
八本松から瀬野にかけ、勾配の長く続く区間となる。この勾配に対処するため、坂を上がる貨物は補機が必要となるのだ。
国道2号と並走しつつこちら向きには下っており、貨物は補機を必要としない。さあ、そろそろ瀬野に着く。
名古屋から岡山まで新幹線に乗り、在来線へ乗り換えて合計4時間55分で到着。瀬野では八本松にかけて上り勾配を上がっていく貨物が補機を連結することもあり、2面4線という主要駅らしいホーム構成となっていた。
(S)JR運賃:岡山→瀬野 2640円
ICカードで改札を出るとなかなかの金額が引き去られた。そんな瀬野の橋上駅舎はコンパクトにまとまっており、改札機も券売機も少な目。ここからは広島市内となるだけあり、利用は多いようだ。
これから乗るモノこそ、今回最大の目的とした『スカイレールサービス』。駅名は『みどり口』といいJRの瀬野と分けられているものの、すぐ近くにあるばかりか橋上駅舎から階段を降りることもなく直結している。
(現)スカイレールサービス片道乗車券:均一 170円
もちろんJRでないため、今回の旅行方式にかかわらず別途乗車券を購入しなければならない。運賃は全2区間で均一となり、乗車券に印字されたQRコードを改札にかざして入場する仕組み。
循環式ロープウェイと懸垂式モノレールを足し合わせたような『スカイレール』は、日本国内で広島市瀬野にしかない。近未来的で先進的だった設備も、その独自性ゆえに維持管理は苦心したことだろう。2023年までに廃止が決まり、乗ってみたくなったのだ。
(つづく)
めぐ「途中ですけど、1回ここで区切ります。ということで新幹線で岡山、在来線で瀬野へ乗り継いで。スカイレールが今回の目的でした。まあ廃止迫った設備だけで…、後は期待しないでください。では一旦失礼します。」
(西日本では唯一の交通システムと共に つづく)