(2-0)2022年3月改正以降、JR東海在来線一般車両の動向

 2022年3月改正以降、JR東海在来線では車両の置き換えがどうなのか。特急車両については取り上げず、一般車両のみにしよう。

 315系0番台8両編成7本が神領で本格運用を開始し、313系3両編成が大垣,静岡へ。静岡への313系転用により、211系5000番台3両LL編成2本が3月末に西浜松へ回送される。さらに大垣でも311系4両編成2本が外れ、5月20日までに西浜松へ回送。それぞれ廃車となった。

 その後は特急車両のみで動きなく、再度動き出すのは315系0番台8両編成1本11月までに追加されてのこと。これにより211系5000番台3両編成2本が、11月28日に西浜松へ回送されている。

 

 


 衝撃を与えた中編成ワンマン導入発表と共に、315系4両編成で試験運用を行うとも公表。12月に出てきた315系は3000番台を名乗っており、4両編成2本が試験運用につくという。これで2023年3月までに残す315系は、0番台8両編成が6本となる。


(2-1)313系リニューアル構想にも影響が…。

 キハ75がそうだったかもしれないように、おそらくワンマン対応が3000番台となろう。しかし313系の場合、初期車両の段階でボックスシート2両編成が3000番台を名乗っている。2010年に登場した2両編成は1300番台を名乗った。

 これで313系リニューアル構想にも影響が出てきてしまった。0番台については車端部のロングシート化(+一部フリースペース化)で1000・1100番台と共通化させ、1000番台もリニューアルさせ。統合させて1010番台なり1200番台なり考えたところだ。

 ただ3両編成も、リニューアル後の番台区分をどうすべきか迷っていた。現状は初期型の1500番台、中期型の1600番台。さらに飯田線向けの1700番台がある。2両編成は初期型の300番台と、後期型はワンマン対応済みの1300番台だ。

 仮に当該リニューアルで中編成ワンマン対応の可否が分かれたならば?


 車両共通化の観点から、4両編成は機器類や内装の更新に合わせて全て中編成ワンマン対応としたい。1000番台が先に3本登場したことから1000番台を基準にし、4000番台とする。後に登場した0番台も統合させ、4004から付番させたい。

 1100番台は先に投入された2本のみ、0番台などと同様に発電ブレーキを搭載していない。そのため以降の投入分が分けられるのだが、とりあえずそのままとして分けずに4100番台とした。

 これで3両編成も機器類や内装更新に加え、中編成ワンマン対応も加味することとなる。電動車が2両セットなことから"ユニット化"させ、形式のほうを"クモハ312"や"モハ312"としようとも…。最終的に4500・4600・4700番台でまとまった。

 2両編成のリニューアルは、ワンマン非対応だった300番台を4300番台へ。当初から(準備工事含めて)ワンマン対応の1300番台は、4400番台としよう。準備工事にとどまっていた8本も、順次施工されている。


 静岡地区で君臨するオールロングシートの2300・2500・2600番台も、それぞれ中編成ワンマンに対応させる。番台区分は結構単純になり、6300・6500・6600番台となる。(元の2500番台のみ、発電ブレーキを搭載していない。)

 3000・3100番台はすでにワンマン運転が前提となっており、機器類を中心としたリニューアル改造に終始。あまり変化を加えず、3200・3300番台でいいだろう。

 ただし場合によっては2300番台の両側パンタグラフ搭載車両(2350番台)や、愛知環状鉄道の車両も巻き込んで座席入れ替えを企てたく。2350番台2本は3300番台に組み込まれ、3303,3304としてみる。…なんでや!


 ワンマンと無縁そうな5000・5300番台は、中編成ワンマンそのものには対応させないでおく。しかしながらこちらは『しらさぎ』の新快速格下げ案と共に、8両固定編成化と指定席運用が絡んで厄介だ。

 とりあえず5200・5500番台とすれば、2両だけ存在する事故復旧車(5100番台)をどうするか。ということで、7000・7300番台としておく。詳細について文面にすると長くなるため、ここでは割愛した。

 新造車両について、一般車含む平屋建て車両は315系の車体設計が反映されることだろう。指定席車両の内装はHC85に準じたもので間違いない。指定席車両を2階建てとするならば、JR東日本からグリーン車の車体をOEM製造(+運転台設置)してもらうのが早いか。


 ハイグレードな設備を有する8500番台は判断が分かれる。とりあえず9500番台となるまではいいとして、3両編成のままであれば中編成ワンマン対応となる。そのままでないというならば…、これも『しらさぎ』用に編成が組み替えられるかもしれない。


 まあ何より、車両性能や機器類をできるだけ統一させてランニングコストの低減へ。良くも悪くも、それがJR東海らしい了見だと思う。相変わらずまとまりのない妄想だが、ここで述べるのは自由なのだし。

(おわり)