2022年は"民族大移動"が本格復活した年になった。その国内手段で真っ先に挙げられるのが新幹線で、中でも東海道新幹線は"のぞみ12本ダイヤ"を駆使して大量輸送に貢献している。

 それはそうと、号数を見ていて少々の疑問。上下線でどうも…、本数が一致しなくもある。そこで今回は上下線の本数や号数について、ある程度まとめていこうかと思う。

 なお臨時便まで含めると収拾がつかないうえ、一部は定期便と臨時便でダイヤを共有する場合もあるため対象外。準定期便(臨時扱い)を含めた定期便のみを対象とした。また便宜上、東京を起点として扱うこととする。(以下、ウィキペディアから引用。)


 2022年現在、だいたい5系統に分けられた。


A.東京~博多
 下り30本,上り32本運行され、1~64号が割り当てられる。福山への追加停車が11往復、新山口へは10往復。徳山が7往復+上り1本、姫路2往復と続く。東京への上り最終1本は追加停車なく最速で結ばれる。

B.品川・名古屋~博多
 合わせて下り3本,上り2本、75~79号を割り当て。名古屋発着は福山と新山口に、それぞれ1往復ずつ追加で停車。品川発着の下り1本は徳山に追加で停車する。先述した東京発着便は徳山追加停車便が上り1本多く、下り1本しかない品川発着便と合わせて一致する計算になった。

C.東京~西明石・姫路・岡山・広島
 合わせて下り16本,上り19本、80~118号。広島発着便で福山に停車しないのは下り6本,上り10本で、うち1往復のみが姫路を通過する。福山に停車するのは下り5本,上り4本で、こちらも1往復ずつ姫路を通過。

 岡山発着のうち、姫路に停車するのは3往復となる。他は岡山行きの下り1本が姫路に停車せず、西明石の追加停車便。姫路発着が1往復と、西明石発の上り1本だ。合わせると西明石の停車が1往復となる。この山陽直通区間便が少々ややこしかった。


D.東京~新大阪
 下り32本,上り27本、200~265号。東海道新幹線内は停車駅が固定され、本数差がそのまま号数差となる。

E.東京~名古屋
 下り1本,上り2本、70~72号となる。東海道新幹線完結ながら区間便だけあり、号数が先述した品川・名古屋~博多の区間便と連動していた。

 総合計は82往復ずつとなり、上下本数が一致した。なお臨時便は東京~山陽直通が発着問わず120~190号台、東京~新大阪は270~473号が割り当てられている。これらには定期便の延長分(定期便が運休扱いになる)も含まれ、取り上げてしまうと収拾がつかなくなるのだ。


 そこで勝手ながら、上下線の本数や号数について補正を加えてみた。


 品川発の下り1本は実質東京発なので、東京~博多の1~64号へ統合させてよさそう。下り31本に対し、引き続き追加停車のない最終上り1本が多い計算となる。すると名古屋~博多が75~78号で、2往復ずつになる。

 東京から山陽新幹線へ直通する便について、広島発着のみを80~106号として分離できそう。合わせると下り11本に対し、上り3本が多い計算だ。西明石・姫路・岡山発着は110~119号として、合わせて5往復ずつ過不足なくまとまった。

 東海道新幹線完結分は本数などに変化なし。新大阪発着は下り32本に対し、上り5本が少ない。名古屋発着は下り1本,上り2本のままだ。こうしてみると、なんだかんだでうまいこと計算ができているもんだろうと。

 東海道・山陽新幹線『のぞみ』で移動する客も気が向いた時にはぜひ、乗車した号数でどの系統だったか考えてみてはいかが?

(おわり)