※当初予定から変更してお送りします
めぐ「2022年12月16日。2023年3月18日に行われるダイヤ改正の概要が、JRグループなど各社で発表されました。今回はJR東海をメインに見ていきましょう。」
(改正1)新横浜始発、臨時『のぞみ』爆誕!
改正:新横浜6:00発→新大阪8:13着 新幹線ひかり533号/広島行き
これまで新横浜始発の便は早朝の『ひかり』1本のみであり、名古屋まで小田原と静岡に停車。後続の品川始発『のぞみ』には、西明石まで抜かれずに進めていた。それが2023年、土曜や月曜を中心に一変する。なお小田原在住の方は、以下の臨時『のぞみ』について読み飛ばしてもらって構わないはず。
新規:新横浜6:03発→新大阪8:06着 新幹線のぞみ491号/新大阪行き
3分後に、同じく新横浜を始発とする『のぞみ』が登場した。早々に小田原で追い抜くのか、それとも静岡まで粘られるのかは実際どうでもいい。新大阪には堂々の7分差をつけて装着する。
この設定目的にはやはり相鉄・東急新横浜線が関与してくる。午前5時台に直通運用があるのかはともかく、これまでJR横浜線しかなかったところへ新ルートが構築されるのは大きい。土曜や月曜を中心に運行されるのは、需要を見て様子を見た形なのか…?
本日、JR西日本に対し「おおさか東線」に関する要望書、府議団を中心に沿線議員団にて提出させていただきました。
— 広野みずほ(大阪維新の会 大阪府議会議員 東大阪市) (@hiro1007mizu) July 12, 2022
事前の協議の中で、学研都市線との相互乗り入れの検討などもあったのですが、今回は見送ることにし、6時始発の新幹線に間に合うダイヤ改正、昼間時間帯の速達電車の運行などを要望。 pic.twitter.com/dvQp1FhCND
新規:新大阪6:08発→東京8:33着 新幹線のぞみ280号/東京行き
ところで新大阪サイドに目を向ければ、おおさか東線で要望のあった久宝寺始発の繰り上げはどうなったか。現状維持(新大阪6:05着)だったならば、かなり無理矢理ながら1本乗車可能な臨時『のぞみ』が登場した。運行日に3分で乗り継ぎを成功させたならば、6分ではあるが東京に早着できることだろう。
それにしても朝6時から"のぞみ12本ダイヤ"とは恐れ入る。おおさか東線については別で述べたい。
(改正2)夜間帯の『ひかり』2本がイレギュラーな停車パターンと化す
通常であれば岡山発着の『ひかり』は、名古屋~新横浜で浜松,静岡(+便によって三島or熱海)に停車。新大阪発着の『ひかり』は原則として豊橋か小田原に停車し浜松,静岡は通過も、時間帯によって岡山発着便パターンに該当もする。
改正:新大阪19:21発→東京22:18着 新幹線ひかり664号/東京行き
ところがこの改正で夜間帯に1本ずつ、停車パターンが入れ替わる。これまで名古屋~新横浜で豊橋のみに停車していた、新大阪始発のひかり664号。これに対して浜松,静岡に停車したのは、岡山始発のひかり522号であった。
改正:新大阪19:48発→東京22:27着 新幹線ひかり522号/東京行き
後者については名古屋~新横浜で豊橋,静岡に停車しており、浜松抜きの組み合わせはこれまで見られなかったもの。そして前者が問題児と化し、停車駅順序が名古屋,浜松,新横浜という…。後者については便乗してか、所要時間を15分も短縮してしまった。
他はN700S固定運用による定期便が増加すること、緩急接続の改善などがある。号数パターンがまた意味不明になるようだが、詳細は近日公開らしい。
(改正3)全定期『ひだ』がHC85に統一され、大阪発着も存続決定
ここからは在来線。2022年度の投入両数が64両中58両となるからにしてハイペースだと思えば、2023年3月改正で早くも全定期『ひだ』がHC85に統一されてしまうようだ。この年末年始の臨時便が全てHC85で運行され、これまでキハ85だった定期便と入れ替わる形だろうか。
改正:岐阜10:11発→高山12:14着 特急ひだ25号/高山行き
そして大阪発着の1往復も存続が決定。さらに高山行き(25号)は岐阜~高山の停車駅が多かった(鵜沼,美濃太田,白川口,飛騨金山,下呂,飛騨萩原,飛騨小坂,久々野)ものを、この改正で基本停車駅(美濃太田,下呂)のみに縮小し速達化。大阪行き(36号)も飛騨萩原が通過となる。
改正:岐阜8:05発→高山10:16着 特急ひだ1号/高山行き
その代替として名古屋発着の1往復(1号,18号)に停車駅が振り返られた。それにしても所要時間がほぼ変わらないとは、これも不思議。
(改正4)高山本線の"区間快速"が廃止へ
廃止:高山4:44発→下呂5:34着 普通/岐阜行き
下呂~高山で1往復だけ通過運転を行う普通があったが、深夜と早朝だったために利用が少なくそういう措置だったと考えられよう。最終的に当該区間を部分廃止(岐阜~下呂は存続)することで、結論となった。
新規:高山12:45発→下呂13:57着 普通/美濃太田行き
代替とは全く異なる了見で、下呂~高山の本数が維持されることにはなった。ちょうど"谷間"となっていた日中時間帯であり、高山行きは前述した特急から接続を受ける。
ということで往路のみ事実上、大阪,新大阪,京都,草津,米原,大垣から飛騨萩原,飛騨小坂,久々野へのアクセスも維持されることとなった。在来線では他に参宮線が早朝深夜のの"シフト変更"が1本(こちらは伊勢市~多気で各駅に停車した)ある程度で、後は時刻の微修正程度だろうかと。
(改正5)大阪駅(うめきたエリア)地下ホーム開業関連
大阪に目を向ければ、やはり大阪駅の地下ホーム(うめきたエリア)が大きい。これまで地上にあった貨物線(東海道支線)を地下化したものであり、新大阪から西九条を同線で経由していた特急はそちらへシフト。設けられた大阪(うめきたエリア)へすべて停車する。
合わせて一部特急の停車していた、西九条の特急停車がなくなる。ただ通勤需要(=着席需要)の多い平日ならともかく、ユニバーサルシティへのアクセスはやや損なわれてしまったか。まあそもそも比較対象に関空快速というのがおかしいわけで。
おおさか東線は全て乗り入れることとなった。直通快速は221系8両になるほか、JR淡路が停車駅に追加される。元々223系6000番台による運行であったため、実質は回帰した形。
(改正6)快速『アクティー』、廃止へ
東京ではすっかり閑職に追いやられていた快速『アクティー』が、とうとうなのか廃止される。2021年改正で夜間のみ通勤快速2本の代替(休日はそのまま快速。全て東京発小田原行き)となったほかは、すべて廃止されていた。
改正:東京19:48発→小田原(21:02)着 普通/小田原行き
東海道本線の当該区間では通過駅が辻堂,大磯,二宮,鴨宮のみとなっていた。加えて湘南新宿ラインの『快速』もあり、そちらは4駅に停車していたことから"異常事態"がようやく解消されるとも。
廃止:東京20:48発→小田原22:00着 快速アクティー/小田原行き
2本しかなかったうち1本は上野始発の普通へ"降格"され、当然ながら辻堂,大磯,二宮,鴨宮も停車。残る1本はそのまま廃止される。一時期はオール2階建て車両で運行されたほか(乗車実績はない)、勝手ながらハンドルネームに使用したことから思い入れがあっただけに…。
管理者代理「ということでこれからも勝手ながら、ハンドルネームとして引き継がせていただきます『快速アクティー3765M』でした。それではスタジオへお返しします。」
めぐ「詳しい時刻については、3月改正分の掲載がなされる時刻表をお待ちいただく形になるかと思います。お楽しみに…。」
(おわり)