2015年11月3日(火)午前11時12分 岐阜県下呂市・ゆあみ屋
これで残り25分。買いたいものがあるので、何か味わいたいとしてもあと1つか。
もも「そうよ、アンタのことだからすっかり…。」
なぎ「忘れるわけないよな?」
下呂大橋から見る飛騨川、噴泉池と山々の景色を眺めておく。今回歩いたところは、"温泉街"とは逆方向だったか。なんとなく、もう1回ぐらいは歩きたいところ…。
淳「あそこだったら、タダで入れたとかなかった?」
さく「今日、タオルとか何もないけど。」
もも「…ほら、ヤマしいこと考えてた。」
淳「考えてねえよ!」
最後にもう1つ、飛騨牛で何か欲しい…。
めぐ「牛まんとか、…結構惜しかったんだよね。」
さく「じゃあそれでよくない?」
めぐ「それもだけど…、もう1個何かコロッケとかあったんじゃないかなって。」
淳「…串焼きあるけど。」
(現)飛騨牛コロッケ(民宿 松園) 200円
注文後に揚げ始めるとあって、熱々の状態で出てくる。コロッケそのものにほんのり味がついており、そのままでもおいしく頂ける1品。急いで食べてしまったため、むせてしまった。飛騨牛の串焼きも気にはなったものの、時間を要すると思われるので今回はパス。
さあ、頼まれていた赤かぶらの漬物を探さねば。
もも「そうだった、アンタそれ忘れてない?」
めぐ「忘れてないけど…。」
(現)赤かぶら漬(飛騨山菜漬物) 380円
母親から頼まれた品を土産物店で購入。時間に余裕もなく、種類豊富でよくわからなかったためこれを選択。
めぐ「…間違ってたらごめんってことで。」
もも「アンタが変なことしなけりゃよかったのよ。」
この漬物を持ち帰ったところ、このタイプは切り分けなければならず面倒とのことだそう。そして家の食卓で出てきた際に食べてみたところ、…個人的には合わなかった。
今回は時間上、下呂温泉の散策は以上となる。乗り遅れないうちに駅へ戻られば。
さく「いいじゃん、美味しいもん食べれて。」
めぐ「まあ、そうかもね。」
もも「いや、だからさ?アンタがいらんとこでさ?」
なぎ「もう、やめろ。」
駅に戻って、乗る普通は2番線から発車。ちょうどこの時間に、大阪始発の25号を連結したひだ5号が発車する。9両という長編成において、大阪発の編成は後ろ3両だけ。
2・3番ホームには"手洗い場"があり、温泉を用いていることから手湯として扱われることも。しかし多くの列車が駅舎側にある1番線から発車し、このホームはそれほど使われない。なんとなく、もったいないような…?
もも「はいはい、いいから乗りなさいって。」
乗る予定としていた美濃太田行きは、キハ25の0番台。結果として少数派となってしまったクロスシート車両である。青春18きっぷの使えない時期であるためか、乗っている客はそれほど多くないようだ。
4.下呂11:37発→美濃太田13:06着 普通4714C/美濃太田行き キハ25-105
クロスシート車両は登場時点でドアステップ改造が可能なように準備がなされ、この転用をもって正式にドア周りが改造された。ドアそのものも、オールロングシート車両と同じくステンレスそのまま。そしてキハ75と同じく、整理券発行機が片側しか使われないようになった。運賃表は最初から液晶画面式であり、さほど変化がない。
もも「眠いなら寝りゃいいじゃないの。」
めぐ「景色見たいし…。」
飛騨川がダム湖になってきた。山々の紅葉はやや黄色くなったぐらいか。キハ25の0番台はエンジン1基あたりの出力が最も大きく、なかなかの快走ぶりを見せつける。
さく「暑いならそれ閉めればいいじゃん。」
めぐ「それだと景色見れないし。」
国道41号も高山本線と同じく、飛騨川に沿っている。2車線の道路には洞門がかぶさっており、これは雪崩除けか落石除けか。トンネル状でありながら、川の景色が眺められるのがいい。
めぐ「…木がかぶっちゃった。」
さく「それでいいじゃん、味だと思えばさ。」
飛騨金山までの途中にある信号場で停車し、またも反対方向の特急が通過するのを待つ。よくよく考えると、下呂駅の標高は飯田駅より低かったりする。紅葉がまだであっても、全く無理はないはずなのだ。
さく「ちょっと何言ってるかわかんない。」
めぐ「…そう?」
下油井を過ぎ、"ピアチェーレ"近くの信号場を今度は通過。並走する国道41号は片側1車線対面通行が基本で、中川辺まではバイパスの整備予定がない様子。この旅行ブログも、原付を買う前後からどうなるのか…。
さく「好きにしていいんじゃない?自転車だって、そうやってきたでしょ。」
めぐ「じゃあ…、そうしようかな?」
白川口は駅舎のある1番線が川に面しているのに対し、2・3番線は崖に面している。キハ25のクロスシート車両は、まだ車内照明にLEDが採用されていない時期に登場している。そのためか照明がLEDのそれより暗く、外から入ってくる日差しのほうが明るいのではと思ってしまう。
飛水峡の反対側は崖となっている。往路は通過したこの信号場で停止し、通過する反対側の列車はまたも特急列車。停車駅の多い特急は快速に格下げとして、キハ75に置き換えてもいいのでないだろうか?
もも「相当根に持ってんのね…、アンタ。」
キハ40系列が高山本線での運用を終え、最後の行先となった下麻生。ここまで来ると、結構客が乗ってきているようだ。反対側の普通はオールロングシート車両で、これも高山まで乗り入れる。ボックスシートという考えは本当になかったのだろうか?
もも「絶対根に持ってる。」
めぐ「…こういうムード大事よ?」
(つづく)