2017年11月26日(日)午後3時28分頃 愛知県日進市・和合温泉湯楽を出発
国道153号 和合ゴルフ場前(日進市)→植田一本松(名古屋市天白区)
 さあ、この"合宿"もラストスパート。まずは1区間だけ元の道を戻る形。
ひろ「あま市に5時半でよかったんだっけな?」
めぐ「そうそう。だから…、名古屋を4時半ぐらい?」
ひろ「…流れりゃいいんだけどな。」

 同じく片側2車線と、部分的な側道で通っている国道153号。周辺では『プライムツリー赤池』の開業で結構な混雑を見せて、流れが悪くなっている。
めぐ「こんなのわかんないし…。」
ひろ「…テレビ見たんじゃなかったっけ?」
めぐ「日にちよ、オープンの。」

 その後も交通量が多く、信号によってなかなか流れがよくならない。距離案内には名古屋高速の文字が出ているが、どこから入るのだろうか?
ひろ「これのどこが好きなんだって?」
めぐ「何って…、道そのものの見た目とか。景色とかだけど。」
ひろ「ってかガソリン、セルフ多すぎるだろ。」

 少し進んで立体交差状となれば、もう名古屋市に入ってしまう。国道302号と名二環を潜る箇所は、足助バイパス以来となるトンネル構造。
めぐ「あっという間に終わっちゃったね…。」
ひろ「どれだけ走ったか知らんけど、さっきまで山とか…。」

 抜けたら程なく平面交差となり、国道が左折となる交差点へ。直進もバイパスとして続いているものの、昭和区で途切れており国道指定もない。
めぐ「…いっそ全部153とか?」
ひろ「おい、録画予約してないんだろ?」


国道153号・愛知県道59号 植田一本松(名古屋市天白区)→植田西(名古屋市天白区)
 この際なので、いっそ国道だけで都心部へ向かってしまおう。この区間は県道59号に重複する形となる。ロードサイド店や住宅が並ぶ中、右折して分かれる交差点へ。小回り右折できない原付は一旦外れて、方向を整える。
ひろ「ほら…、それが余計な手間ってんだ。」
めぐ「せっかくじゃん、何回目かわかんないけど。」


国道153号 植田西(名古屋市天白区)→小川(名古屋市東区)
 国道に戻ったところで、飯田市から長らく続いてきたキロポストが終わる。その後は丘陵地に建つ大学や住宅を縫うよう、起伏とカーブが多い道。ここからは名古屋市、もしくは愛知県が管理する区間。
ひろ「そうすると、このへんも好きな道と…。」
めぐ「そうなるね…、大学はこっちじゃないほうだったけど。」

 そのまま名古屋市内らしく、都心へと着実に近づく都会の道。杁中の交差点で、植田一本松で分かれた"非国道バイパス"ルートと"合流"する。原付はそちらのほうが効率よく進められる。
ひろ「…次はそっちで頼むな。」
めぐ「はいはい、どうせそのつもりでした。」

 名古屋高速2号が下を通る道で交差し、左折する。豊田の市街地からここまで、全て片側2車線。
めぐ「ここまで来たら、もう都会って思うの。」
ひろ「まあ…、なんとなくな。」
めぐ「道広くなるでしょ。」

 さらに吹上公園のところで右折だが、車線が増えているため小回り右折できない原付。上空も次第に明るさが失われていく。
めぐ「もう、…押して渡るよ。」
ひろ「本当、これで時間大丈夫か?」

 方向転換後、しばらくは中央分離帯のない片側2車線。途中に、ファミリーレストランの建物を用いたコンビニ『ファミリーマート』があった。広小路通りの手前で片側5車線道路へ合流、国道19号で起終点となる。
めぐ「…ちょっときついかな?」
ひろ「ほら…、ちょっとでもショートカット。」
めぐ「変わんなかったと思う。」


国道19号 小川(名古屋市東区)→日銀前(名古屋市中区)
 左折したら、あとは名古屋駅に向かって直進あるのみ。すっかり日も落ち、都心の大通りを進んでいる。だいたい予想した具合に、ガソリンも消化してきた。
ひろ「ここまで走れたこと、ほめてやれよ。」
めぐ「わかってるって、寒い山とかも頑張ってくれたもん。」
ひろ「いいけど…、次こういう合宿?するなら夏にしろよな。」
めぐ「それは同感です。」



(現)名古屋シェル石油販売・セルフ名駅店(昭和シェル石油/名古屋市西区) 136円×4.36L
 足助町で給油してから91.1km、ここまで本当によく頑張ってくれた原付へのご褒美みたいなもの。それでも欲を言うわけではないが、あま市まで持ちこたえられそうなほどの余裕は残していたりする。
ひろ「…時間もまだあったな。」
めぐ「わかんないのよ、冬なると日が短くなるし。」
ひろ「じゃあ、あとは各自と。」
めぐ「そうなります。」

 名古屋駅近辺をもって、形として今回の"寒中原付合宿"は終了。
めぐ「では…、これにて。ありがとうございました。」
ひろ「…ありがとうございました。」
めぐ「ペア…、確定だね。」
ひろ「前から原付でコンビ組んでるようなもんだろ。」


愛知県道200号 則武新町(名古屋市西区)→甚目寺観音(あま市)
 最後は日没後の、流れが悪い県道で締めくくる。夕方5時半には、これまた割と余裕で間に合った。

 帰宅時点の距離表記は9326.1km。2日間合計が211.3kmとなり、1回分とみなせば過去最長距離を大きく更新している。帰宅後に疲れが多く出てきたのは、…よくありそうな現象か。



 ひとまず無事故で締めくくった、今回の原付合宿。2日目にかかった金額は4239円、2日間の合計が8675円になった。実際は各種トラブルに備えて多めの現金を所持しているため、欲が悪い方向へ出てはいけないのだ。
(2017年、秋色の寒中原付合宿 おわり)


めぐ「…まあ、ここから色々と上書きあるんだけどね。」
舞「そういうこと言わないでくださいよー。せっかくいい感じにまとまってたんですよ?」


 

 


 2019年5月には同じ国道420号を、豊邦大橋(設楽町)からさらに先。国道257号と交差するまで走行し、さらに国道257号を稲武町まで進め。国道153号へ至ったことで、この"原付合宿"での実績が塗り替わったこととなる。
舞「でも、合宿じゃないんですよね?」
めぐ「合宿じゃなくって日帰り。」

 ということで結果的に旧シリーズでは唯一となった、2017年11月の"原付合宿"は以上。キャラの登場シーンに無理あれど、そもそもが1人旅ベースでやや強引な設定であることから突っ込みすぎないように。

(おわり)