2017年11月26日(日)午前9時4分 愛知県北設楽郡設楽町・豊邦大橋
足助支所を出て18.3km。設楽町と豊田市の境目、豊邦大橋を渡った先で小休憩。
めぐ「だって他に目印ないもん。」
ひろ「もうちょっとしたら新城市も…。」
めぐ「…目印ないでしょ。」
細い道が交差しており、これは新段戸トンネル等の開通で廃止された旧道である。とりあえず遠くへ行き過ぎることも難しいため、豊邦大橋という"目印"をもって引き返そう。
国道420号 豊邦大橋(設楽町)→足助大橋西(豊田市)
新段戸トンネルは対面通行で直線状ながら、長く気をつかうもの。抜けた先は豊田市であった。しばらくは対面通行にして、走りやすい田舎道。
めぐ「ありがとう、設楽町。」
ひろ「何もしてないだろ。」
田舎風景の中で国道473号が分かれていき、以後は渓谷に沿ったカーブの多い道。
ひろ「で…、ここから帰るだけかい?」
めぐ「とりあえず153つなげて、それから和合温泉。」
ひろ「あ、それあったな。」
次第に狭苦しく感じられるようになり、しかも下り坂であることからスピードが上がり過ぎないよう気をつかう。
めぐ「…この落差よ。」
ひろ「これさ…、山上ったり下りたりすると一直線にいかないだろ。」
めぐ「そういえばそうだね…、飯田線もだけど。」
ひろ「また飯田か…。」
昔に造られた、対面通行ながら狭い山道を下る。そして香嵐渓への"カウントダウン"が、ここにも登場。やがて最高速度が30km/hと表記される。
めぐ「…結構きついよね。」
ひろ「…停まれるとこもないんだっけな?」
かつて国道153号と合流していた箇所まで、全く停車することなく進んでいた。その先にある交差点まで、信号は全くない道。そのまま、バイパス移行後の国道153号と合流する。豊邦大橋のところから18.7km…。
ひろ「コンビニ?」
めぐ「入るよ。」
(現)お~いお茶・緑茶ホット500ml(伊藤園) 129円
朝立ち寄ったセルフ式給油所に隣接するコンビニで、休憩を兼ねてホットドリンクを調達したい。
ひろ「…これぐらいにしとくかって?」
めぐ「まあ、ここからまだあるし。」
国道153・420号 足助大橋西(豊田市)→挙母町1丁目(豊田市)
まだまだ対面通行は続くも、山を下ってきた感があるようなないような。これから気温が上がってくるとはいえ、引き続き冷たい外気と風が体を冷やしてくる。とりあえず出発からここまで、晴れてよかったと大いに思う。
ひろ「そりゃ…、坂とトンネルないならそんな山じゃないだろ。」
めぐ「それはいいけど…、この辺に西中金って。」
ひろ「ああ、前に言ってた駅?」
シーズン最盛期で反対車線の車列を期待するも、結構流れている。臨時駐車場が離れたところにも設けられるためだろうか?
ひろ「そんな変な期待しなくてよろしい。」
めぐ「せっかくじゃん。」
コンビニから7.5km、西中金駅に立ち寄ってみる。名鉄三河線のうち、猿投からここまでは非電化区間となっていた。2004年に廃止され、現在は足助への未成線と合わせて『とよたおいでんバス』さなげ足助線となっている。
めぐ「前…、香嵐渓来たって言ったじゃん。」
ひろ「ああ、バス乗ったって話か。」
めぐ「それが、この廃止された三河線。」
廃止時点で、駅舎とホーム1本だけの無人駅になっていた西中金。その後、駅舎とホームが登録有形文化財となっている。現在は修繕の上で、休日のみ喫茶店として開いているという。
ひろ「…で、終わると。」
めぐ「…さっき温かいお茶買っちゃったし。」
再スタート後、しばらくすると猿投グリーンロードの起終点となる。今回は国道153号の走破歴をつなげるため、そのまま直進し続けよう。少しの間、山道らしくカーブが多い。
ひろ「最初からそれが目的だったな?」
めぐ「…わかっちゃった?」
すると右手が開けてきた。名は勘八峡といい、観光名所ともなっていたという。
ひろ「今のは停まれたろ、景色よくて場所あるし。」
めぐ「だって…、流れ止めたくないし。」
程なくして外環状線が分かれ、豊田市の中心部に近づいたと感じさせる。
めぐ「…まあ、あんまりよくわかんないけど。」
ひろ「国道とか県道じゃないならどうでもいいのか…。」
もう少し矢作川に沿った後、右折して渡ったのが平戸橋。渡った先でまた左折。これまでの山間路線から一変して住宅が多く、郊外らしい雰囲気と化してくる。
めぐ「はい、山終わった。」
ひろ「案外早かったな。」
同じ片側1車線対面通行ながら、狭苦しく感じられる道。信号も多くなるため、流れは決してよろしくない。
もう1つ橋を渡ってからは、市街地へ向かう堤防道。
めぐ「ここはいい感じかも。」
ひろ「かも、ってな…。」
めぐ「開放的って言えばいい?。」
少しすると堤防から下って、やがて国道419号にぶつかる形。
ひろ「これは形、変だろ。」
めぐ「なんか…。前は両方とも狭くて、広くしたほうに合わせたみたいな?」
左折して合流後は、市街地の片側2車線道路だ。あとは国道248号と同301号の交差箇所まで直進あるのみ。国道420号はここが"サイレント起終点"となる。ここは国道が複雑な交わり方をしており、国道153号と同419号は右。気づかぬ間に重複している国道248号が直進。国道301号は左であり、唯一まともな"始まり方"をする。
(つづく)