2017年11月26日(日)午前0時23分 愛知県豊田市・力石インター付近
力石インターから、すぐ近くにあるコンビニへ。特に夜間帯の猿投グリーンロードは無料ながら車が少なかったためか、ハイペースで26.3kmという距離を走っていた。コンビニがあれば休憩したくなるわけだ。
ひろ「…寒いってのか?」
めぐ「…そんな当たり前のこと。」
ファミリーマートの"アレ"が入店する際に流れないことから、"純血"ではないと見ておく。看板に赤い色が残っていることからも、旧サークルKサンクスの特徴といえよう。ここまで4436円。
ひろ「いいから中入れ。」
めぐ「わかってるってのに…。」
(現)カフェ気分・コク深い味わい炭焼珈琲(ファミリーマート) 108円
夜間走行で冷えており、温かいドリンクを欲するのは当然のこと。そしてイートインコーナーで楽な姿勢をとりたくなるのも、当然といえば当然だろう。ただ、長く居過ぎてはいけない。
ひろ「人はいないんだけどな…。」
めぐ「まあ、乗るほうが楽かもしれないし。」
ひろ「…この椅子自体長く座っちゃダメなもんだろ。」
国道153号 力石インター(豊田市)→足助大橋西(豊田市)
山間の対面通行とあって、夜間は暗闇を突き進む形。シーズン中は混雑を見せる国道も、深夜1時となればほぼ車が通って来ない。この付近、コンビニは他にいくつか見られる。
ひろ「そりゃそうだろ、何も見えんだろうし。」
めぐ「それはいいけど…、後ろ?。そっち気になっちゃうのよ。同じこと言ってるかもだけど。」
足助バイパスと分岐する交差点を右折し、旧道へ進む。
国道420号 足助大橋西(豊田市)→香嵐渓(豊田市)
愛知県における紅葉名所たる香嵐渓。この深夜では見られるものも見られない。
めぐ「ま、わかってるけどね。」
ひろ「でも一応、画を入れると…。」
めぐ「これで露出アンダーとか出るのよ。」
先程休んだコンビニから9.6km。当然ながら、人など全くいないようなもの。車は少し通りがかる程度。
ひろ「もっと走るか。」
めぐ「走るよ。」
国道153号 足助大橋西(豊田市)→道の駅どんぐりの里いなぶ(豊田市)
足助バイパスから走り続けよう。夜間はトンネル内部が明るく感じられるもの。そして温度が年中保たれるのか、暖かいのである。
ひろ「こりゃ楽だ。」
めぐ「まあ、横とか後ろは気になっちゃうけど。」
バイパスが終わると、再び山間の道。外は寒く、照明もない。ひたすら暗闇の対面通行として続いている。
ひろ「本当、ここからが合宿の…。」
めぐ「ある程度は最初から覚悟とかもしてる。」
国土交通省による指定区間とはいえ、そこは山道。カーブもそれなりに多い。やがて最高速度が30と出て、きついカーブと勾配へ…。
ひろ「これもオイル飛ばし?」
めぐ「そこは気をつかってゆっくりかな?」
ひろ「で、下りは飛ばすと?」
星空が美しいので空きスペースへ停車し、カメラを用いるも捉えられない。香嵐渓から13.8km、いよいよ頼れるものが全くない。
ひろ「こういうのって専門的な機材とかいるんだろうな…。」
めぐ「…そこまでする気ないし。」
ひろ「…内緒にするか。」
めぐ「じゃあ…、実際見れた人のお楽しみ。」
そのまま伊勢神トンネルへ進むと、狭苦しい内部は暖かい。
ひろ「これで後ろ来なけりゃな…。」
めぐ「ここは前から来てもちょっとアレしちゃうかも。」
抜けたらただ寒く、暗い山道としか感じられなくなる。マイナスの気温と路面温度であり、むやみに速度を上げられない。
ひろ「こんなとこ、夜中に人いるほうがどうかしてるって。」
めぐ「…そうなっちゃうよ。」
道自体は対面通行で走りやすい。ペースも上々だとして、長野県が見えてきた感すらある。しかし休憩箇所はなく、ガソリン残量も気にしなければならない。
めぐ「道の駅ってどれくらいだっけ?」
ひろ「…そのうち出てくるだろ。」
めぐ「…あんまり遠いと戻れなくなるし。」
ひろ「ってか、飯田行く気だったのか?」
めぐ「飯田は今日行かないけど、おばあちゃんがそっちの生まれで…。昔結構来てるの。」
気づけば道の駅『どんぐりの里いなぶ』が近づいていた。そんな中、深夜営業を行うコンビニがあった。
ひろ「すげぇ、あった。」
めぐ「これすごい貴重。」
(現)あったかい伊右衛門・ほうじ茶500ml(サントリー) 129円
欲しいものは、ただ温かいもの。他は中で暖を取るぐらい。力石のコンビニを出て、ここまで32.6kmを走行している。
もう1.7km走らせ、道の駅『どんぐりの里いなぶ』へ。大型トラックなど、広いスペースにそこそこ車が見られる。駐車台数は小型106に大型12、二輪車用区画も多く確保されている。
めぐ「これ昼ならもっと多くて、色々あるよね。」
ひろ「そんな当たり前のこと…。」
いくらなんでも深夜2時半過ぎという時間に、店など開いていないもの。道の駅として駐車場以外で24時間利用できるのはトイレと情報案内、自動販売機ぐらいだ…。
ひろ「あ…、ドア開いた。」
なんと休憩室を兼ねた案内所の自動ドアが開いていた。道路情報を案内する"装置"は中にあり、地図と共に隣接地へのルートなどを調べられる。同じく"入居"する観光案内所は、さすがに閉まっている。
めぐ「結構暖かいよ、ここ。」
ひろ「ここなら、ちょっと長く居れそうだな。」
(つづく)