2013年5月6日(月)午後0時22分 愛知県長久手市・モリコロパーク西口付近
ここからはこの路線バス型の無料バスに乗る。着いた時点で人が多く、乗れるかどうかわからないぐらい。
さくら「…乗るの?」
2-1.公園西口発→地球市民交流センター着 園内無料バス
実のところ乗れただけでもよかったのだろう。"会場の前"に戻ると座席が少し空いた。
ももか「私に座らしてくれたっていいのに…。」
座席は意外にも座面にバケット形状のあるもので、園内だけを走り無料ながらなかなかのもの。もっとも座席そのものはメーカーが製造して、そのまま使用しているだけかもしれないが。
2013年5月時点で工事中の『あいちサトラボ』。エリア内のイベントとして、農業体験ができるようになるらしい。2013年6月に農のエリアがオープンし、2017年10月には森のエリアの一部がオープンした。
地球市民交流センターで降ろされるので、ここからは歩く。
さくら「…バスでそのまま行けるって思った?」
めぐみ「…え?」
ももか「…アンタだけ罰あたったのよ。」
愛・地球博記念館。ここは万博当時に迎賓館・レセプションホールとして利用され、現在は万博関連の展示がされている。入場券にはICチップが埋め込まれていた。
館内は写真撮影可能で携帯カメラで撮影したが、個人利用に限られるということなのでここでの公開は念のため控えさせていただこう。そうは言ってもメイン展示の部屋が暗めで携帯カメラに不向きとあって、貴賓室とアクトロイドの2枚しかないが…。
あと万博と関係ないが、館内のトイレ大便器は最新式で自動で便座カバーが開く優れもの。"手動開閉"もボタン式で、トイレ洗浄までボタン式。さすがというか、日本でよかったというか…、時を経て今や定着した感もあるが。
ももか「それで肝心のメインのないがしろにしてさ…。」
そして忘れてならないのが『モリゾー』と『キッコロ』。万博期間中は多忙を極めた"森の精"ではあるが、閉幕後現在でも人気が高いそうな…。
さくら「それで便乗して偽者とかも出たりとかして。」
5月の連休の時期、日中は結構日差しが強く暑い。
めぐみ「…あれ何かな?」
さくら「サツキとメイの家…、じゃないよね。」
敷地の外、奥の方を見ると宅地造成中。名古屋市中心部からさほど離れておらず、利便性と環境のよさが両立している長久手市。
ももか「またそういうのばっかり…。」
先ほど見えた屋根に近づけば、その屋根を持つ建物が単なるトイレであったという。
なぎさ「…また休むか?」
大観覧車の近くの休憩所で一息ついてからは、大観覧車の姿を望む。万博に合わせて造られた大観覧車は、当時から入場料と別に料金が必要だった。閉幕後もその姿を大きく変えていない。
芝生広場もところどころみられる。レジャーシートと弁当などを持って、ここで食べるのも悪くはなさそう…。
ももか「ダメでしょうよ、今日アレあるんだし。」
めぐみ「それぐらいわかってるよ?」
公園の外の景色は、緑の多い田舎じみた風景。こちらには宅地開発の波は押し寄せていないようだ。
暑くなる日は『水のひろば』に人が群がるもの。
さくら「何か変なこと考えてない?」
なぎさ「いや、別に…。」
そこから15分ほど歩き、西口休憩所の前に戻ってきた。まだ時間があるので、もう少し上がってみよう。
『モリコロの鐘』から西口の駐車場を眺めてみる。相変わらず満車状態が続いているようだ。
めぐみ「どうしようね?」
ももか「いや…、もうちょっとぐらい歩こうとか。そうなんじゃないの?」
道も続いているようなので、少し森林の中を歩こうか。
ももか「足元大丈夫?」
さくら「ちょっと奥入り込んだかな…?」
なぎさ「もうこのまま行けるとこまで行くか。」
やがて下の道路に降りる階段に着き、池を望む。
めぐみ「…あれ、近い?」
ももか「何が?」
めぐみ「フィールドセンター行こうかなって思ったら、公園西口って…。」
2-2.公園西口発→フィールドセンター着 園内無料バス
再びバスに乗って向かうことにした。
ももか「最初から乗る気だったくせに。」
『サツキとメイの家』へは日本庭園から向かうことになる。バスは日本庭園から"専用の道路"を通る。
さくら「…座れたはいいけど景色見えないって?」
ももか「見たけりゃ代わるわよ。」
めぐみ「別にいいよ。」
なぎさ「無理すんなよ。」
バスを降り、すぐ見えるのが『フィールドセンターもりの学舎(まなびや)』。建物は木のぬくもりを全面に味わえるもので、中ではスリッパに履き替えとなるなど"昔ながらの木造校舎"を模している。ここでは各種体験ができるとか。
ももか「…それで?」
めぐみ「入ってみたぐらい?」
エレベーターは中から利用できないため、建物の外に出る。エレベーターは外観となじんでおり、上がってみると下からはよく見えない"通路"となる。
ももか「そっち?」
さくら「…あんまりよくわかんないけど。」
"エレベーター塔"からは野球場を望むことができる。グラウンドそのものは内野が土で、外野は天然芝。フェンスは簡易的なもので、草野球にはちょうどいいぐらいか。
めぐみ「…こんなぐらい?」
なぎさ「いいのかそれで…。」
ここまでそれなりに歩いてきているので、『かめの池』を見つつひと休みしよう。
さくら「どうする?歩く?」
なぎさ「歩きでもいいけど…。」
ももか「どうせまたバス乗りたいとかじゃないの?」
2-3.フィールドセンター発→プール・スケート場着 園内無料バス
結果、またバスを選んでしまった。
ももか「また座れもしないのにさ…。」
公園西口でも座れないが、まあ座るほどでもないだろう。
なぎさ「…面倒なんだな?」
めぐみ「そうです…。」
(つづく)
※サブタイトルを修正しました。