2017年8月17日(木)午後3時52分 静岡市清水区
56.東京駅(13:00)13:02発→名古屋駅(19:01)着 超特急スーパーライナー61号/名古屋駅行き 744-13952
由比付近ではJR在来線や国道1号と並走しつつ、海の近くを通っていく。残念ながら今回は、海に面していない座席からの景色である。新幹線や新東名高速は海から離して造られたため、ここからは見られない。いずれもこの区間は線形がよく、速度が上がりやすい。
さく「原付は…。」
めぐ「まだ遠い。」
程なく由比のパーキングへ差し掛かる。上り線は小ぶりながらも、2020年まではパーキングエリアらしくある程度の設備を有していた。対して下り線は敷地の都合上、当初から海を見るトイレでしかない。もう少し進むと、東名高速が海から離れていく。
めぐ「…あんまり桜海老って好きじゃないかも。」
さく「なんでさ?美味しいじゃん。」
清水ジャンクションからは新東名への連絡路が分岐し、これは中部横断自動車道の一部となる路線である。インター番号は偶然か、新東名高速目線からも一致する[9-2]となった。
国道1号の静清バイパスが東名高速の上を跨ぐ。国道1号は現道も並行しているので、自動車専用道路として125cc以下の2輪車が通行できなくても大丈夫。
さく「一応、走らせる気はあるんだね…?」
めぐ「…一応だけど。」
日本平パーキングはガソリンスタンドがないものの、サービスエリア並みの設備を有するという。JRバス関東は途中で乗務員の交代をしないため、当該便は休憩回数が1箇所多くなっている。
めぐ「…あれ、違ったっけ?」
さく「え、何が?バス?」
東名静岡のバス停は、やはり本線から外れる形。2人降りた後、運転士が交代する。
めぐ「ここは1回押さえてるのよ。」
さく「1回は…、夜だっけ?」
めぐ「夜走ってて、高速降りてたらここで交代してた。」
2016年北海道遠征のラストで乗車した『ドリームとよた』(※2021年廃止)と同様、交代の運転士によって再出発したスーパーライナー。安倍川を渡るとき、反対側を見ると西日本JRバスのエアロキングが通過している。東名静岡からしばらくは上り車線が増えた形。
下り線も3車線となり、日本坂トンネルへ入っていく。上り線は旧来の片側2車線トンネルを両方向分用いており、合計すると片側4車線になる。
めぐ「もう昔の話だけどね…。」
さく「…またいきなり。」
めぐ「3車線あったらなんか未来な感じがしてて。」
下り線は片側3車線で新たに掘られており、天井も広々としている。これは大井松田からの箇所と同様であり、向きが逆という話。トンネル内部の照明は白い蛍光灯がひたすら並び、下部分の"補助灯"もあって明るいものである。
めぐ「このトンネルだって、なんか未来っぽさとか。」
さく「これ掃除とか交換とか、手間かかるよね?」
トンネルを出ると、今度はこちらの車線が増加。日本坂パーキングも少し離れた位置に移転、敷地も拡大している。
めぐ「こっちだったかも。」
さく「またいきなり…。それで?」
めぐ「JRバス関東ってどこ休憩だったかなって。」
片側3車線となっているのは焼津インターまでであり、以後は片側2車線に戻る東名高速。本線上にバス停がある焼津西で1人が下車し、1人乗車する。
大井川を渡る手前、通過したバス停にスマートインターが設けられていた。名称の『大井川焼津藤枝』という複雑な長さは、どうにかならなかったのだろうか?
めぐ「そういやさ、島田金谷も隣に川根本町ってあったよね?」
さく「あ…、そうだっけ?」
東名吉田も本線から外れ、料金所を出る手前で完全に右折する形。ここでは1人乗ってきた。
さく「また新しいパターンだね。」
めぐ「これ…、危なくないかな?」
山間から海に出て、平野部に出たと思えば再び山間へ。景色に変化が富む分だけ勾配も目立ち、カーブも多い東名高速。新東名高速開通以降は交通が分散し、ある程度走りやすくなっただろうか?
牧之原サービスエリアは大型車両向けに広大な駐車スペースを持つ。上り線は施設も2箇所分あるため、さしずめ"パーキング併設のサービスエリア"といったところか。
めぐ「ここすごい気になってる。」
さく「ネオパーサとかじゃないほう?」
めぐ「それとは違うよさ?」
東名掛川は本線から外れず、バス停に入ると2人が降りていった。
小笠パーキングも規模としては大きすぎないようで、大型トラックがそれなりに利用する光景共々そそられる。遠州豊田も同様に…。
さく「いや、わかんないね。」
めぐ「…まあ、わかんなくていいよ。」
さく「そうだよね…。美味しいもの食べられたら、それで満足するし。」
天竜川を渡るエアロエース。いつしか東名東京(世田谷区用賀)から228kmも進んでいた。
めぐ「景色はこっちのほうがいいのよね。」
さく「あ、やっぱり?川とかはっきりわかるもんね、下流っぽくって。」
(つづく)