2022年8月20日(土)午後1時51分 愛知県安城市・三河安城駅
(M)JR運賃:名古屋→三河安城 480円
在来線の駅は遠隔管理されて設備を有しているとはいえ、まさかの無人駅。自動改札も合計3通路しかなく、新幹線接続駅としてはあんまりだろう。在来線だけならば快速が停車しないため、この程度で十分とされるだろうが。
さく「ってか、どっちかしか使わないんじゃない?」
もも「また…、そんな無責任なこと。」
さすがに来た以上は、各所に触れておくのが礼儀というもの。在来線口にあたる駅前はロータリーと駐車場が整備され、高層マンションが並ぶ。駅周囲は戸建て住宅も目立っており、商業施設は逆に見られず。普通停車駅レベルと言ってしまえばそれまでだろう。
めぐ「まあ、…住むだけで。」
なぎ「投げるな。何かあるだろ。」
整備された駅前と、いかにもな橋上駅舎を持つ在来線駅。エレベーターは後年に追加設置されたものと思われる。飲食はホルモンと餃子、や台すしで3軒とも居酒屋系。コンビニは見当たらない。
もも「夜ならあったじゃないのよ。」
さく「…また、夜来る?」
めぐ「いや、他あるし。」
付近にある道路は在来線の線路を高架橋でまたいでおり、設けられた歩道から直接駅敷地に入ることができる。そんな三角屋根など有して、近代的に見える駅も開業から34年。経年劣化が隠せなくなってきた。
めぐ「なんかこれぐらいの…、年ぐらいに?作られたのが。」
なぎ「だから…、何好きなんだ。この時代のアレか?」
新幹線駅はやや離れた位置にあり、道路1本を隔てている。駅前広場も有しているほか、ホテルが構えている。遠目だけ見ればビルが多くも、ホテルと集合住宅がほぼすべての構成要素だ。
さく「岐阜羽島もこうじゃなかった?」
もも「…ここ岐阜羽島関係ある?」
在来線駅と新幹線駅は空調の効いた屋内型通路で結ばれており、在来線駅から新幹線駅に向かって下りスロープ状となっている。平成初期の構造物が新しかった頃を知っているだけに、時代の流れは残酷なもの…。
なぎ「バブルんときって、金あったりしなかったか?」
めぐ「それなのよ。お金たくさんあって、見た目も立派にできたって。」
新幹線駅のほうへ出てきた。案内標識には0系車両のアイコンが残っており、新幹線のシンボルとしてふさわしいものだと改めて実感。
さく「やっぱり0系なんだよ、新幹線って。」
めぐ「国道の23号にもあるんだよね、0系のマーク。」
新幹線の駅前も広場として整備され、こちらはやや大きくタクシーの待機場として主に機能している。周辺はやはり駐車場が多いほか、ホテルも多く立ち並んでいる。在来線の駅前共々、バス路線は見当たらない。
もも「名古屋より余裕あるからじゃないの?」
なぎ「ああ、10分ぐらいならあるな。」
時計台や三角屋根などなど、オシャレな外観を持つ新幹線駅。安城市が日本のデンマークと呼ばれることと、少なからず関係あるのだろう。
さく「本当、お金かかってるでしょ。」
もも「バブル万々歳な。」
めぐ「こういうの結構好きだし。」
新幹線の停車本数が少なくとも、やはり新幹線の停車駅。高架下には飲食系やコンビニ売店など、そこそこ充実しているようだ。何せ人があまりいないため、空間がより広々としている。
さく「やっぱり岐阜羽島だよ。」
なぎ「岐阜羽島、そんなに店なかっただろ。」
そして岐阜羽島がそうだったように、新幹線駅らしく長距離乗車券などを販売する窓口も有している。券売機上の新幹線空席案内は、豊橋や名古屋での乗り継ぎにも対応していた。大判の時刻表も駅に配備されているので、時刻表を持参しなかった身には大助かり。
めぐ「…どうしようね?」
もも「何、問題あった?」
めぐ「快速みえ乗れるかなって。そうすると時間合わない。」
ここで予想以上に時間が空いてしまった。オシャレなカフェがあったので、休憩がてらデザートタイムとしようか。
(S)スフレパンケーキ(KEY'S CAFE) 400円
軽い食感のスフレ生地をパンケーキにし、フォークで粉砂糖ごと崩れやすい。そのままでもケーキらしく頂けることだろう。マーガリンとメイプルシロップがあるので、味に変化をつけてもよろし。結局は残しても使い道がなくなるからと、すべて使い切るというオチ。なんかマーガリンって使いたくなる。
(S)カフェモカ・アイスR(KEY'S CAFE) 280円
ケーキなどにドリンクをセットすると、単品より100円安くなる。コーヒーにホイップクリームとチョコソースをかければ、甘い味わいになるのは当然。それこそコーヒーにココアを混ぜて飲みように…。不思議と家だと合わせないんだな、コレ。
さて三河安城からは新幹線で名古屋。名古屋からは津まで、快速『みえ』のキハ75に乗りたくなった。その復路は近鉄特急に乗りたく、時間が合えば再度JRへ。ちょうどHC85による特急『ひだ』が該当し、乗ってしまおうという算段だ。
もも「ああ、前に時間あったから冷やかしたアレね。」
めぐ「それが、名古屋を18:12発で。それまでに戻ってこれそうかなって。」
(現)JR・伊勢鉄道乗車券:三河安城→津 1860円
さあ、そろそろ出発しよう。三河安城から名古屋を経て、河原田までは一切の経路指定がない。問題は河原田からで、伊勢鉄道経由を選択しなければ亀山を経由することとなってしまう。おまけに河原田から津へは2022年現在、どちらの経路もICカードの直接利用に対応していないのだ。
さく「ってか、新幹線でIC使おうとかしてない?」
なぎ「今は使えんだろ。メインが伊勢鉄道ってするか、亀山。」
(現)新幹線特定特急券:三河安城→名古屋 870円
新幹線の自動改札は合わせて4通路と有人窓口だけで、やはり新幹線駅としては少ないだろう。発車案内がカラーLEDとなったのは、東海道新幹線で最後だったらしい。改札機に乗車券と特急券を重ね入れして通過すれば、その先に店は一切ない。
さく「…はい。」
なぎ「何か言え。」
新幹線の駅ホームへ出よう。もともとこの地に駅がなかったところ、待避2線とホーム2面を設置。通過線と隔てるように架線柱が立っているあたり、名残といえるだろう。
なぎ「こんな大きい駅…、岐阜羽島。」
もも「何、ウケる要素ないんだけど。」
2.三河安城14:56発→名古屋15:06着 新幹線こだま725号/名古屋行き 786-2038
入ってきたのはJR東海のラージA。廃車が進行しつつある現状においても、まだまだ多数を占めている。6号車の自由席は空席もまあまあ多いようだ。
さく「ま、10分ぐらいなら適当でも。」
国道23号など、三河安城からしばらくした景色は逃している。納められるのは名古屋市内に入ってからとなり、先月はここでデジカメの電池が果てていた。今回は電池残量も多く出発しているので、撮影するには支障にならないだろうかと。
なぎ「わざわざそんなこと…。」
めぐ「中途半端に終わるなんて、なんかイヤじゃん?」
ナゴヤ球場は2022年になっても、新幹線車内からその姿を眺められる。逆も同様で、場内から新幹線を眺められる。タイミングが合うかどうかは別問題だろうが、そこは技量などの問題か。
なぎ「また、次か?」
めぐ「いや、もう十分。次入れたらたぶん。」
貨物ターミナルの跡地が再開発され、まさしく新都市となったのが『ささしまライブ』。さあ、すぐに名古屋駅だ。
(つづく)