2017年8月14日(月)午後0時42分 京都市下京区・京都駅ビル空中径路
まずは京都タワーが目に入る。真宗大谷派の本山、東本願寺は駅からも程近い位置にある。長らく訪れていないので、機会があればぜひ…。遠くには大原や、比叡山とかも眺められる。
条例等で建物高さに制限が設けられているため、京都市内は高層ビルが見られず遠くまで見渡せる。こちらは嵯峨野、嵐山方向だったか。
さく「本当、そんなに混まないとき行けてよかったよね…。」
なぎ「いや…、もう夜になってあんまり見れてないし。」
ガラス張りの空中径路から、大階段を見下ろしてみる。大階段の壁面もガラス張りとなっており、鏡のように反射しているのがわかる。
さく「ってか、なんで今デジカメ使った?」
めぐ「…あれ、違ったっけ?」
そのまま建物内部へ入ると、ラーメン店が並んでいる。時刻から見れば、絶妙な昼食時間。
めぐ「それもだけど…。」
もも「ああ、ここで抑え目で食い倒れようってわけね?」
今回は京都ラーメンを断念し、食事代を"球場めし"に集中することとした。ということで、外の大階段に出よう。場所によってはエスカレーターが途切れないため、階段しか利用できない。
さく「うゎ…。」
なぎ「…外だからな。」
屋上の『大空広場』、そして『葉っぴぃてらす』なるところへ出た。緑化の様子からして、大阪の『天空の農園』に似た位置づけながらも違うもの。
案内図があったので見ておこう。
さく「…それで?」
もも「景色見るんじゃなくって?」
先程空中径路から見た景色と反対側、線路を跨いで八条口の方向を見る。こちらには特徴的な建物が少なく、おそらくメインではないだろう。
もも「…これ方向感覚がわかんなくなるわね。」
なぎ「それで、四条河原町と九条河原町を間違えたような…。そういう感じだっけな?」
景色をひととおり眺めた後は、11階から長く続く階段とエスカレーターを下っていく。それにしても建物内部にして、なかなかの絶景を見せてくれる。
もも「本当、アンタらのやり方って…。」
なぎ「それはもういいだろ。」
この京都駅ビル。伊勢丹の各フロアからは、外へと出られるようになっている。一方で旅行班は伊勢丹の中に入らず、ひたすらエスカレーターを下るだけ。
4階でオブジェらしきものが出現する。
さく「はいはい、帰ったら調べて入れときます。」
もも「いや…、アンタじゃなくって。」
最後にエスカレーターをもう一下りしながら、国内外から訪れた多くの観光客を見下ろす。こうして見ると"あの名台詞"は、例え話としてなかなか似合っている…。
さく「…関空でもこの話したんだっけ?」
めぐ「あ…、したね。」
海外からの観光客でも、アジア系は正直見分けがつかないもの。そんなことを考えつつ、JRの券売機でモノを仕入れたい。
(現)青春18きっぷ(みどりの券売機)
1枚5回分11850円の青春18きっぷを翌日に使用する予定ながら、まだ入手していなかったりする。このため、この日に購入する必要があったのだ。なお2022年現在は12050円となる。
もも「あのさ…。」
めぐ「いや、こっちだって都合とか。」
さく「時間あったし、いいじゃん。」
(現)自由席B特急券:京都→天王寺(※通常の券売機) 920円
京都から自由席B料金の場合、かつて停車していた西九条までであれば50kmに満たないため650円となる。しかし天王寺は51kmを超えるため、価格が上昇してしまう。調べれば970円だったはずだが、…あれ?
なぎ「もう1回調べなおせ。」
改札を入って最初に見るのは、駅ビルに沿って600mほどあるといわれる0番ホーム。実際は30番ホームとして切り欠かれており、その分だけ短くなっている。主に長距離列車が用いるため、床が大理石調タイルとなっているなど豪華な造り。
もも「これってさ…、前のヤツを30分で振り返るとかじゃないわよね?」
めぐ「一応別だけど、セルフオマージュみたいな?」
0番ホームに入って来たサンダーバードのうち、前9両(固定編成となる4000番台)はリニューアルされている。従来と異なり窓レベルが黒塗装で統一され、窓下の青帯も太くなった。
さく「…何かちょっとぐらい買っといたら?」
なぎ「お前こそ興味持てよ、鉄道モノだろ。」
山陰本線ホームは頭端式。0番ホームを切り欠いた形状であり、それぞれ行き止まりになっている。番号も30番台に分けられ、東海道本線(琵琶湖線・JR京都線)や奈良線とは明確に区別されている。
福知山の287系は、窓下に入っている細帯が濃赤色となっていることにより判別される。車体のベースであろう683系と比べると、先頭部分が丸みを帯びているとわかる。一方で走行機能は全く異なり、225系と同様に全車両が半電動車となる。
もも「いいけど…、こういうのはもうちょっとわかりやすく説明とか。」
さく「それで乗ったら乗ったで覚えてないんじゃない?」
もも「あのさ…、アンタらと一緒に何年やってきたと思う?」
京都を始発駅とする281系はるかは、こちらも行き止まりになっている専用の30番ホームから発車する。このため米原発着便(草津発を含む)はひだ25・36号(大阪~高山の特急)と同様、0番線と7番線を使用する。
なぎ「…そうするとシーズンオフ?」
もも「まあ…、アンタらが渋滞バスとかやめりゃね。」
めぐ「それは別だって~。」
(つづく)