※今回からは"アドバンス仕様"で見ていきます。

むつ「…はい。2022年の大阪、京セラドーム夏の陣です。オリックスと東北楽天の対戦は8月11日分で、…はい。では先輩方にお返しします。」

2022年8月11日(木)午後1時38分 大阪市西区・京セラドーム大阪

 発表の時間となった。やはり現状のビジター応援は太鼓のみ鳴らすことが可能で、主旋律がないため物足りなさは否めない。ビジター席は通常レフト全体となるところ、この日はセンター寄りの一部区画(概ね3区画)がホーム用となる。(以下、選手名などを敬称略で表記する。)
めぐ「そろそろビジターのスピーカーだって、やっていいのに。仙台ってそうじゃなかった?」
さく「ああ、確かにね。あそこ元々トランペットダメなんだよ。」


 東北楽天の予告先発は弓削隼人。本来予定されていたのは瀧中瞭太だったそうだが、前日の段階で登板できなくなったために急遽先発となったらしい。野手陣は3週間前と比べ1,3,4番が変わらず、他は少なからず変わってきている。


 ホームのスタメン演出も『夏の陣2022』に合わせて、金色をベースとした限定仕様となる。
もも「特別っていうけどさ、…毎年新しいのよね?」
なぎ「そりゃ、古いのばっかじゃ飽きるだろ。」


 外野上段席は左右とも閉鎖されているようで、ライト上段には横断幕が掲げられているだけ。このためビジター共々、応援団は必然的に下段席で活動することとなった。大旗を振るのはいいのだが、やはりグラウンドから手前過ぎる印象は否めない。オリックスの予告先発は宮城大弥。
さく「前にも話したっけ?アレ手前だったから、場内で怒られたって。」
なぎ「あったあった。もっと後ろでやれって。」


 最後に審判団と公式記録員が発表される。2020年からオリックス主催においてレイアウトが大きく変わり、打順部分のチーム名表記がロゴ文字でなくカラー化などなされている。オリックス主催以外においてはレイアウトそのまま、フォントのみが一新された。
もも「別にビジョンが新しくなったとか、そういうんじゃないんでしょ?」
めぐ「なってはなかったと思うよ、まだ。」


 最終のメンバー表交換のため、両チームの監督と審判団がホームベース上へ。色被りはやはりしないことから、東北楽天は通常のビジター用(上半身のみ濃赤色)を着用している。
さく「せっかくならここで緑とか…、面白そうだけどな。」
なぎ「緑…、いいけど合うとは思えん。」
めぐ「でも、やっぱり上下揃ってるっていいよね。」


 プロ野球の1軍ホームチームならどこでもそうだろうが、守備位置につく際の演出が凝っている。天井のLED照明も連動して、回るような演出を見せる。先発投手の登場曲は始球式が終わってから流れるようになった。1回表は宮城が3人で抑える上々なスタート。
めぐ「…やっぱりビジターもスピーカーいるって。」
もも「本当、そう?何とかなったとか言わなかった?」


 ビジョンにはスコアボードのほか、オリックスの選手データ等が表示される。1回裏は2アウトから中川圭太が右中間フェンス直撃のツーベースを放つも、吉田正尚はレフトフライに終わった。ホーム応援はスピーカーを用いるところ、ライトスタンドから音源が流されるらしい。

 2回表は島内宏明がショートへ内野安打。 岡島豪郎のセカンドゴロで2塁がアウト。辰己涼介は空振り三振も、岡島が盗塁成功で2アウト2塁。伊藤裕季也は空振り三振に終わる。
もも「ここはちゃんとしてよ、せっかくだしさ。」
さく「お、熱心にやってる。」

 ホーム応援はスピーカーに加えて太鼓も併用されるため、ある種理想形になったといえる。2回裏は1アウトから紅林弘太郎がサードへの内野安打。
なぎ「あ、行ったなこれ。」


 頓宮裕真はレフトスタンドへの2ランホームラン!オリックスが先制。
めぐ「今日は逃さないよ。」
なぎ「また…、何か買うんだろ。」

 3回表。2アウトから小深田大翔のゴロがエラーになる。鈴木大地はライトフライ。
さく「せっかく来てこれはないよね。」
もも「アンタが結局誰の味方かわかんない。」

 3回裏。2アウトから中川圭太がレフトへクリーンヒット。吉田正尚はセカンドゴロ。4回表は3人で終了。4回裏…。
なぎ「…また入った!」


 杉本裕太郎の打球はバックスクリーン左まで届いた。ホームランを放って帰ってきたとき、こぶしを突き上げるのが定番。シンプルな構図は元ネタがわからずとも通用するだろう。
さく「どう?バッチリ?」
めぐ「動き少ないからね。」

 紅林も左中間へ二塁打で続く。頓宮のショートゴロで3塁に進む。元謙太(げん けんだい)がライト前へ運び、プロ初安打初打点となったタイムリーヒットでもう1点。
さく「…誰だって?」
なぎ「また新しいの出てくるんだ、ここからな…。」

 伏見寅威が送って2アウト2塁になり、山足達也はライトへファウルフライに倒れる。

(つづく)