(4)JR名古屋駅在来線の液晶画面式発車案内をもっと深く掘り下げてみたい
JR名古屋駅の発車案内は昨年、改札にあるものが液晶画面となった。JR東海の在来線駅は名古屋を除いて、導入時に従来の3色LED方式を踏襲したところ。名古屋ではカラーで表示可能なほか、行先の駅番号にも対応。米原(CA83)はご丁寧なことに、西日本の番号(A12)も併記される。
そうなれば…、他社路線も表記させたくなる。そこで以下の列車を想定し、再現してみよう。フォントそのものは現実と異なり、主に小塚ゴシックを使用した。
名古屋5:16発 寝台特急富士/東京行き
名古屋から東京へ在来線となれば、廃止となった『ムーンライトながら』。加えてとうの昔に廃止された寝台特急になる。この寝台特急『富士』も晩年は併結運転され、2009年に廃止されている。
名古屋23:46発 寝台特急あさかぜ/下関行き
東京から名古屋を経ていく寝台特急は、九州へ向かうものが多かった。民営化以降は四国へも行先を増やす中、この『あさかぜ』は九州を前にした下関までとなる。こちらは2006年に廃止されたものだ。現存する『サンライズ瀬戸』『サンライズ出雲』は、名古屋で客扱いを行わない。
名古屋7:32発 新快速しらさぎ3号/敦賀行き
こちらは何度も取り上げている、北陸新幹線敦賀開業後に『しらさぎ』と新快速を結合させる案。そのうち1本だ。今回は表示させるにとどめておく。
ということで、完成したイメージ。元の躯体にあるような路線名などの表示(+列車ごとの下線)を、ここでは省略したことに留意したい。このような表示はほかの駅でも十分な能なはずだが、あえてしないのはやはり運行システムの都合だろうか。
英語表記には駅番号を、他会社の路線含めて表示。ひょっとすると実は名古屋駅以外でも準備はできていて、ネットワークとして構築されるのを待っていたり…?名古屋駅は名古屋駅で、運行システムが独立していそうだし。にしても豪華で、統一感がないったらありゃしない。
せっかくなので、日本語表記にも駅番号を加えてみる。そもそもは言語がなくとも駅の路線や位置など、示されるようにというものだったと。なお敦賀は米原経由(A01)のみ駅番号を示し、湖西線経由(B08)については省略した。
…にしても、下関の駅番号(JA53)。小倉(JA28)から分岐する扱いにして小倉(JA51),門司(JA29,JA52)を重複させた、JR九州の了見はどうにかならなかっただろうか?自ら付ける立場だったならば、下関のみ単独でJA40ないしJA50としただろう。なおJR西日本としては駅番号が設定されていない。
(おわり)
(5)相変わらずの地方軽視ぶりを新車に垣間見た
JR北海道は8月後半に入り、737系なる新型電車のイメージを公表した。これまでの強そうな面構えから脱却した平面顔と、735系以来ノーコメントを貫いてきたアルミ合金車体。2ドアの2両編成なのにオールロングシートだが、中間部分に多目的なフリースペース。制御装置も一新するようだ。
単刀直入に…。2ドアの2両編成なのだから、この時点で投入予定線区の輸送量は知れているはず。だからこそ少々であっても、クロスシートを搭載すべきだった。オールロングの押し付けをこれ以上となればもう金輪際、青春18きっぷ(および、北海道&東日本パス)での北海道はない。
721系快速用6両編成の延命措置を兼ねて、721系と737系は座席の入れ替えを考えておくように。ってか北海道に限らず…、4時間座れる最高級ロングシートも開発してくれ。
(おわり)
(6)2022年9月の鉄道小話・予告
名古屋市のはずれ。普通しか停車しない小駅で、なんてことのない近鉄戸田。しかしその裏には、とんでもなくぶっ壊れた路線計画が眠っていた…。
(名古屋市営地下鉄金山線 公開予定?)