2017年8月17日(木)午前11時19分 東京都渋谷区・代々木上原駅

 やはり旅行班たるもの、駅の外には出ておきたい。目に入ったのは、店名が『さぼーる』という珈琲店。時間つぶしならともかく、そのままオフモードへ突入するかしないか考えそうだ。
もも「アンタらがサボって、この話いつ流せるかわかんなく…。」
めぐ「だって、やってる途中で他の事やりたくなっちゃうもん。」

 時間がなく、周辺の様子はうかがえずに終わる。それでも、駅の名前は一応押さえておくのがお約束。
もも「はいはい…。」


53.代々木上原11:22発→霞ヶ関11:35着 千代田線普通/我孫子行き 16819
 入ったところで乗客が多かったことから、始発でなかったとわかる。ということでここまで急行運転を行い、千代田線からは各駅に停車していくメトロ16000系。つり革が青みがかっていたことから、後期型だとわかる。とりあえず、これで当初の計画に追いついた。
さく「そういえば傘って…?」
めぐ「あ…。」

 座席が空いて座ってみればバケット形状は浅く、モノが硬いとあって長距離は厳しそう。そしてまたしても、置いてきぼりにされたビニール傘。
めぐ「どうせジンクスってこういうもんだし。」
なぎ「最初からそのつもりだったのか…。」

 霞ヶ関で降りよう。通常ならばこのまま新御茶ノ水まで乗って、JR御茶ノ水の聖橋口から東京駅へ向かうのがいいだろう。しかし今回は、最後の"押さえどころ"を残している。
なぎ「うっゎ…、420m。」
さく「また遠いよコレ。」

 ここにきての改札内長距離移動。その距離、階段から実質300mとなる。
さく「あ…、ここまでが120mあったと。」
めぐ「歩きはいいんだけど、時間ないからヤなの。」

 丸の内線ホームへは、日比谷線ホームを通らねばならない。
もも「さっき通ったとこね。」
なぎ「あ…、そうだっけ?」
さく「…寝てたね。」

 今回幾度となく繰り返した、エスカレーターの上下移動。暖色系のレンガ風タイルを用いた壁面は、どことなく古めかしさを感じさせるもの。内側がステンレス張りなところ、駅にあるタイプと言うものか…。
さく「…調べたら?」
めぐ「じゃあ…、帰ったらね。」

 やっとこさ丸の内線ホームへ。この時間をあらかじめ見越していたので、各駅とも乗り継ぎに10分以上確保していたのだ。
さく「じゃあいいんじゃん。」
もも「あのさ…、これ本文見る限り計画立案者が誰かわかんなくなっちゃうじゃない。」


54.霞ヶ関11:47発→御茶ノ水11:56着 丸ノ内線/池袋行き 02427
 同じ02系でも後期型らしく、リニューアルは施されていない。それとどうやら第三軌条方式のまま、電圧を昇圧させる計画があるという。その場合はリニューアル車共々置き換えられるといい、なんとなくもったいなさを感じてしまう。
めぐ「…どこかいい使い道ない?」
もも「いや、ダメでしょ。方式違うし。」

 大手町の丸ノ内線ホームはリニューアルされ、レンガ調の壁面にダウンライトを当てる格好となった。全体的な暗さが、これまでの駅になかったオシャレな雰囲気を生み出している。
なぎ「…写真いいのか?」
めぐ「…なんかね?」
もも「いや、わかんない。」

 御茶ノ水に着く。これで池袋から回り込むように、中野坂上まで制覇したこととなった。このまま折り返し、丸の内線でも東京駅へ向かうことは出来る。しかし時間を考えると、東京駅の地下で迷う余裕はない。
さく「もう、あとは大丈夫でしょ。」
もも「そう?」
なぎ「ここまで来たら信じるしかないだろ。」
めぐ「…あんまり変な期待しないでよ。」

 このため若干別料金にはなるものの、中央快速線ルートが安定的と考えた。銭湯を"キャンプ地"とする際に使った"いつもの"聖橋口ではなく、反対側の御茶ノ水橋口に出る。真新しいビルと昔ながらのビルが入り混じる中、各種工事が行われている。
さく「…JRって決め付けちゃってるけど。」
もも「大丈夫って言ったのアンタでしょうに。」

 そしてICカードで改札を通過。中央快速線、八王子方向ホームをE257系が通過。調べてもこの時間、特急は発着していない。ともあれ、これで25分差を逆転!
なぎ「作戦決まったろ。」
めぐ「いや…、時間間違ったのあるし。」
なぎ「ほめてはない。」


55.御茶ノ水(12:04)12:06発→東京(12:08)12:10着 快速1004H/東京行き クハE232-508
 分割編成の中間にある先頭車両で、座ろうともせずに4分の乗車。最終的に東京駅は、2分の早着となっていた。

 東京駅で純然たる行き止まり式ホームは、今や中央快速線と京葉線だけ。他のホームと比べて高い位置にあり、ドーム型天井をもつエスカレーターは長く続いている。
もも「このパターン何度目よ?」
さく「…360回って言ったら?」
なぎ「そんな話はいらん。」

 鶯谷で購入していた"朝食"を結局いただけないまま、昼食を探すこととなった旅行班。東京駅は改札内に全国各地の駅弁を購入できる駅弁屋『祭』があり、1月にも早朝から見て回っている。
もも「いいじゃない。みんな好きなの選んだりしてさ、それで…。」
なぎ「…また何か仕掛けようってんだな?」
さく「だって、そうでしょ。まだアレやってない。」

 そしてこれらは帰りの中で食べることとなった。その話はまたの機会に…。

(2018年7月21日に一旦進む)


めぐ「今回の東京地下鉄制覇企画も一応…、御茶ノ水へたどり着いたところまでとなります。次回ですけど、時系列が飛んで2018年の話になるんですよ。この時に丸ノ内線の荻窪から中野坂上と、方南町を押さえました。それでは、また。」