2017年8月17日(木)午前9時49分頃 東京都中央区・茅場町駅
49.北千住9:29発→中目黒(10:13)10:15着 日比谷線/中目黒行き 25807
一転して、茅場町では乗ってくる流れ。それでも銀座まで来ると、立ち客は少なくなってきた。
さく「…身も蓋もない話、何度もしていい?」
もも「…何よ?」
さく「景色見れないんだけどさ。」
もも「わざわざそんなこと…。」
さく「そうじゃなくって、結構都心とか通ったりしてるんだよ。その実感…。」
もも「沸かないわよ、そりゃ。」
霞ヶ関では降りないばかりか、多く乗ってくる。
もも「これはさっきのよね?」
さく「まだ他…、あるんだっけ?」
もも「…アンタこそ地図読めないんじゃないの?」
神谷町で結構な数の乗客が降り、六本木でも降りていく。これで全員座れるぐらいか。
さく「眠くならない?」
もも「私はいいけど?最後バス長いんだし、景色見たい人寝れないってんなら自分の責任だし。」
めぐ「はいはい、どうもすいませんでした。」
途中駅での乗り降りに手間取ったためか、中目黒には2分遅れて到着。これで13分の"貯金"が、25分の"借金"へと変わってしまった。しかもここから東急で渋谷へ向かうため、改札を出てメトロ24時間券を一旦外さなければならない。
もも「誰のせいかね…。」
さく「もういいでしょ、さっきから謝ってるんだし。」
もも「アレでよく謝ったって言えるわね?」
めぐ「だから、ごめんって…。」
時間がないので、改札を出たついでに外へ出る程度か。この駅は東急が管理しており、かつては日比谷線電車も菊名まで乗り入れていた。東横線の副都心線直通以降、日比谷線は東横線へ乗り入れていない。
さく「はい、おしまい。正直そんな興味なし。」
なぎ「わざわざ言うことじゃないだろ…。」
ここから東横線で渋谷へ。東急の"普通"は8両編成であり、特急用の10両編成とは区別されている。
隣に日比谷線の新車、13000系が入ってきた。東武も同一構造となる70000系を導入し、先程乗車した18m級3ドア車両を置き換える。そのまま置き換えが完了し、現在は20m級4ドア車両に統一された。
さく「まあ、アレは今度乗れるでしょ。」
もも「そうよね?新車ってんなら、これから増えるんだし。」
めぐ「…どうせおまけだもん、乗れても。」
50.中目黒10:19発→渋谷10:23着 各停/池袋行き 5376
よく見ればこの編成は中間の1両だけ、新世代型の構体が試験採用されている。5050系の車内は赤い座席が並んでいる。
もも「もう遅いわよ。」
さく「まあ、アレなんか狙ってないもん。」
なぎ「…立場がわからん。」
4分で渋谷に着き、当初計画時刻との差を18分に縮小。しかし、そもそもが複雑な構造となる渋谷地下駅。加えてここから再びメトロ24時間券を用いるため、一旦改札を出なければならない。
さく「そんな時間…。」
もも「いいから急ぎなさいって。」
51.渋谷10:31発→大手町10:47着 半蔵門線急行/南栗橋行き 5307
なんとか短時間で乗り継ぐことができた。乗るのは東急の5000系。東横線の帯色に入っている桜色ではなく、田園都市線の緑色が入っている。車内は座席や壁面が青々としており、寒々しい方向に刺激的。
もも「…昨日乗ったのと同じじゃない?」
めぐ「…そう?」
表参道で千代田線へと乗り換えられる。
めぐ「…巻けたかも。」
さく「いや、ダメでしょう。半蔵門線残っちゃうし。」
もも「アンタ目的忘れたの?」
この系列、中間2両はかつて6ドア車両であった。ホームドア導入の都合で4ドアに統一され、差し替えられた新車は東横線の"ヒカリエ"と同様に座席グレードが高くなっている。
さく「これもいいでしょ、まだ増えるってんだし。」
なぎ「…そういうと乗らなかったり。」
もも「本当いい加減、このやりとりで埋めようってのやめない?」
大手町まで16分乗車し、これで半蔵門線も制覇。13分まで"借金"を減らし、千代田線ホームまでは130mの距離。
めぐ「…大丈夫っぽいかも。」
都会の駅はいつも何かしら工事が行われる。千代田線の発車案内も、液晶画面となっている。
さく「これさ…、正月明けぐらいに見たよね?」
もも「…そう?アンタら好きそうだけど。」
52.大手町10:55発→代々木上原(11:15)11:17着 千代田線急行/唐木田行き サハE233-2214
今日2度目となる、JR常磐緩行線のE233系。これで予定時刻に5分差と迫った。
めぐ「…また間違っちゃったかも。」
なぎ「また!?お前な…。」
めぐ「いや、サハ乗っちゃっただけ。」
しかしどうもおかしい。これまでJR車両であまり縁のなかった、小田急へ直通する急行だからだろうか。車内の液晶画面案内は作動するのに、自動放送がなかった。現在は3社全ての自動放送に対応する。
もも「気のせいじゃなくって?」
さく「…気のせいじゃないかもね。結構こういうのって、複雑な感じだし。」
代々木上原には2分遅れて着く。急行運転は小田急として、ここから行うこととなる。2018年春のダイヤ改正では千代田線も大きく運行形態が変わっており、多摩急行は廃止。唐木田へ直通する急行も全て廃止され、地下鉄からは本線の準急として直通となった。
これにて千代田線も制覇した旅行班。今回の行程で、未乗車路線として残すのは丸ノ内線だ。
(つづく)