2017年8月17日(木)午前8時47分 東京都足立区・綾瀬駅付近

46.綾瀬8:45発→北綾瀬8:49着 北綾瀬行き 05203
 発車すると、程なくJR常磐線が離れていく。同じ常磐線でも、上野へ向かう快速線はホームがないため停車しない。上を跨ぐのは、綾瀬から続く各駅停車の線路であった。

 基本は複線の高架線路から眺める、住宅地の景色となる北綾瀬支線。距離も短いので、速度も上げることなく進んでいく。
もも「アンタらの好きそうなものね…。」
めぐ「いや、別に住まないならね。見るのがアレ。」

 4分の乗車で着く。高架から駅前を見たところ、商店街は小規模ながら形成しているようだ。
なぎ「…終わった。」

 ホームは片側にだけ設けられており、単純折り返し方式であることから必要十分と思われる。車両は改造された際、側面の行先表示が埋められた。乗ってきた便の折り返しを待つ乗客が多く、一気に乗り込んでくる。
めぐ「あんま余裕ないかも。」
もも「本当…、この人座りたいだけなんだもの。」

 せっかく来た以上、周囲を見ておきたいもの。駅前は片側2車線の道が通っており、程よい高さの集合住宅が並んでいる。昨日降った雨によって濡れた路面も、そろそろ乾いてきた。
めぐ「チラシ禁止ってあったら数稼げないし。」
なぎ「ああ、ポスティングか?」
さく「あれ、やめたんじゃないの?」
めぐ「最近またちょっとね…。」

 駅から高架線路がもう少し延びており、車両基地まで続いている。
さく「まあ、ここまでだね。」
もも「そうよ、アンタら座りたいんでしょ?」

 北綾瀬支線は都合上、専用の3両編成が用いられている。本線用の10両編成に対応すべく、北綾瀬のホームを延伸させる工事が行われていた。
なぎ「わかったから3回も言うな。」
さく「それだけ大事なことって意味だよ、多分。」

 ホームへ上がろう。ある程度形が見えており、以後ホーム床を組み立てるものと思われる。完成は2019年3月下旬を予定していると表記
れ、現在は完成。10両編成も乗り入れるほか、本線からの直通も設定。JRの車両も乗り入れている。

 もう1度、駅周辺の住宅地らしい景色を眺めておく。
さく「…これもさっき押さえたね?」
めぐ「一応、もう1回。」

 本線用の10両編成が回送されてきた。ホームの案内はこれを含めているので、紛らわしい。
もも「…なんで私に振るのよ?」

47.北綾瀬9:06発→綾瀬9:10着 綾瀬行き 05103
 支線用の3両編成は、1本のみを1駅間単純折り返しで運用されている。従って乗るのは先程と同じ編成。車内は時間相応の混み方を見せる。外の行き先表示は8色LEDらしい。
もも「あ、フルカラーじゃないの?」
めぐ「…わかんないけど。」

 同じように4分乗って、綾瀬に戻ってきた。ホーム上の発車案内は1駅間専用にもかかわらず、最新の液晶画面式を設置。北綾瀬は"本線"への直通が予定されているのでいいものの、こちらはその予定もなさそうなのでもったいない印象。
なぎ「なんか…、システムの都合とかあったりして。」

 綾瀬からの"本線"は、JR常磐緩行線と合流する形になる。駅名標にはJRの駅番号(JL19、千代田線との通し番号)が入っていた。比較的混雑の少ないであろう、始発便に乗ることとしたい。

 隣に入ってきたのは小田急の車両。JRのE233系と共通設計となっており、地下鉄を介した3社相互直通運用らしく…。
もも「いや、だから。そういうのはまとまってから言いなさい。」


48.綾瀬9:16発→北千住9:19着 千代田線多摩急行/唐木田行き 16905
 綾瀬始発の16000系も、結構乗るので座れない。もっとも1駅乗るだけなので座る必要もなく、3分で北千住に着く。

 千代田線から日比谷線への乗り換えは、東武のホームへ向かう形をとる。地下ホームから地上の高架ホームへの移動となれば、それなりに距離はかさむもの。
もも「はい、こんなとこで時間取らずにさっさと進む。」

 昨日から駅での時間に余裕を持たせ、地下鉄で順調に"巻いてきた"旅行班。今日も御徒町の出発こそやや押したものの、鶯谷からは"貯金"が出来ていたはず…。
さく「…今、何か押した?」
めぐ「あ…、なんかそうなっちゃってた。」

 東武の高架駅は、地下鉄と改札内部でつながっている。先に出るのは霞ヶ関行きなので、日比谷線を"制覇"できない。
なぎ「…おい、待て。」
めぐ「え、っと…?」
なぎ「これ時間ダメだろ。」
めぐ「時間…、あ。ダメだ。」


49.北千住9:29発→中目黒(10:13)10:15着 日比谷線・中目黒行き 25807
 重大なミスに気づいた旅行班。来たのは東武の18m級3ドア、8両で結構乗っていることから始発でない。もちろんここから乗るのでは、座れるはずもない。ついでに新車は20m級4ドア、7両なので容易に判別可能。
もも「いや…、それぐらいわかってたんじゃなくって?」
めぐ「まあ、…ある程度。」
なぎ「余裕なくしたからだろ。」
さく「そうなると、霞ヶ関ぐらい…?」

 上野でそれなりの乗客が降り、また乗ってきた。仲御徒町を経て、秋葉原で結構降りていく。以後は1駅ごとに降りていくだろうか…?
もも「それでまた1人勝手に座るんだもん…。」
さく「席空いたら好きに座っていいけど?」
なぎ「あんまり期待しないほうがよかったりしてな。」

(つづく)