めぐ「西武の野球を見ていただいたと思うんですけど、一旦時間を2017年に戻したいと思います。何せほとんど共通しますし…。2022年は池袋で一夜を過ごすんですけど、2017年はどうだったのでしょう?」

2017年8月16日(水)午後9時32分 埼玉県所沢市・西武球場前駅を出発

38.西武球場前21:32発→練馬 準急/池袋行き 9502
 やはり発車時点で混みあってきた。乗った車両は行先表示が『方向幕』であり、車内の戸袋窓は埋められている。狭山線は単線であり、1駅目の下山口で交換が可能な形としている。臨時便でありながら、自動放送もしっかり流れている。
なぎ「芸が細かくて…。」
さく「…寝るよ?」

 ただ基本、所沢市は都心から離れた丘陵地。JR武蔵野線へ乗り換えられる秋津など、1駅ごとに乗客は降りていく傾向にある。実態は"昔ながらの黄色い車両"でありつつ、インバーター制御の車両…。

 ひばりヶ丘からは快速として、途中駅をいくつか通過していく。さらには後から出た臨時の特急が通過して、この快速を抜かしていく。石神井公園からは往路に乗った準急と、停車駅が変わらない。


(現)香ばし麦茶(キリン) 130円
 今回はとりあえず練馬で降りて、地下鉄有楽町線へ向かうこととしよう。試合前に副都心線を"制覇"していたこともあり、その分の手間が省けている旅行班。
もも「この…、和光市ってあるけど。」
さく「それ先にやったじゃん。」
もも「わかってるけど?それよりよ…、もう水飲んじゃったわけ?」
めぐ「…へ?」



39.練馬22:11発→小竹向原22:15着 副都心線各停/元町・中華街行き 5318
 乗り込む各駅停車は副都心線を経てみなとみらい線まで直通する、東急の8両編成。全体的に青色の車内であり、JRの車両と異なり壁面は光沢があるタイプ。

 小竹向原で降りたのは、先に購入,使用していたメトロ24時間券を使うため。各種改札処理のため、一旦改札を出なければならない。
さく「これでまた10分?」
もも「…疲れてんのにまだ乗るってんのがおかしい。」

 


 駅番号は3路線とも表記されている。西武のフォーマットは、名鉄のそれに似ているようだ。
さく「いやいや、逆でしょ。こっちが先入れたんじゃない?」
めぐ「まあ、番号は付け方とか全然違うけどね。」
もも「いいけど、誰に向かって言ってんのよ?」

 


40.小竹向原22:23発→永田町22:47着 有楽町線普通/新木場行き 6317
 また西武の車両が、和光市から来た。有楽町線は池袋まで、副都心線と異なる線路を経由。池袋からは全く別方向へ進んでいくものであり、まだ乗っていない区間となる。
さく「…どうせ景色見れないんだけどね、昼間でも。」
もも「そういうわかりきったこと何度も言わないの。」

 永田町まで乗車し、これにて有楽町線も制覇。

 

 次に乗る半蔵門線は有楽町線から90mと、さほど離れていない。
なぎ「…もう動きたくない。」
もも「本当、誰が乗れるだけ乗ろうって…?」
めぐ「はいはい…。」

 

 工事中とあってか暗く、長いエスカレーターを下っていく。ホームに着くと、程なくして清澄白河行きが入ってきた。

 


41.永田町22:54発→三越前23:04着 半蔵門線普通/清澄白河行き 8205
 来たのは半蔵門線として初となる、 東京メトロ所属の車両。アルミ無塗装車体に、路線色となる紫色の帯を纏っている。乗ってみれば旧タイプながらも、新車レベルのリニューアルが施されていた。
めぐ「仙台の地下鉄もたぶんそういう系…?」
もも「何、いきなり?仙台なんか遠いでしょうに。」
さく「そういや…、古い感じはしなかったね。」

 

 10分乗って、本日最後となる乗換駅で降りよう。その名も、三越前という駅。半蔵門線から銀座線ホームへは、どれだけ離れているか…?
さく「うゎ、すっげえ遠い…!」
めぐ「ごめん、もう最後だし。頑張るしかないかも。」

 

 地下深くにあった半蔵門線ホーム。とりあえずはエスカレーターを上がっていくしかない。
もも「…もう休憩時間かもわかんなくなっちゃってるもん。」

 

 さらには一旦改札の外へ出て、長い地下移動が待ち構えていた。すでに午後11時を回っており、古めかしくやや薄暗い地下通路は人も少ない。店なども開いているはずはないだろう。

 

 駅名にある三越日本橋本店は、地下通路から直接入ることができる。これは、駅自体の建設資金を三越が全額負担していたことにも由来するとか。ついでに名古屋三越は、厳密にいうと三越の直系ではない。
さく「いや、こんな時間にする話じゃないし…。」
めぐ「…トイレある?」
もも「トイレね…。」
さく「いきなり何さ?」

 

 結局トイレにありつけないまま、銀座線ホームへたどり着く。今日乗るのはあと1本…。
 

42.三越前23:17発→上野広小路23:21着 銀座線/浅草行き 1524
 既に全て新車へ置き換わった銀座線。その1000系のうち、来たのは通常の車両。最終増備となる2本は、特に内装が初代銀座線車両を再現したという特別仕様だ。
もも「で…、一応さっきの話だけど。」
さく「オリエンタル中村の話?」
もも「まあ…、それ。」
さく「生まれる前だからよくわかんないけど、オリエンタル中村が名古屋三越になったって…。」
めぐ「…トイレは?」
なぎ「もう終わるぞ。」

 上野広小路には、当初計画より76分早まって到着。コインロッカーへ荷物を入れた上野御徒町とは、地下で隣接している。16時間強ぶりに"再会"してからは、移動力の落ちる…。
もも「…あんまり長いことアレしちゃったから、ワケわかんないこと言っちゃってるもん。」
さく「もう後は大丈夫でしょ、予行演習もしてるんだし。」

 キャンプ地とするネットカフェは、ビル4階分を用いたもの。地上へ出てすぐにあった。
さく「完全に朝見てるんじゃん。」
めぐ「…それより早くトイレ入りたいのよ。」
なぎ「わかったわかった。」

 ビルの入口でトイレを探そうとすると、7階にある『快活CLUB上野広小路店』の受付へと促された。東京都内での利用実績がなかったため、受付の際は身分証の提示が求められる。
もも「その、実働半年でゴールドになったっていう原付免許よ。」
めぐ「それはいいの。」

 受付の後にようやくトイレへ…。
めぐ「…セーフ。」
さく「よかったじゃん。」
なぎ「次、いいか?」
もも「あのさ…。」

 これにてこの日は終了。最終日は引き続きメトロ24時間券を使用し、午前いっぱいまで未制覇路線を乗る予定だ…。

(赤き2017年の夏 つづく)


めぐ「そうです。2017年はまだ、地下鉄の路線を制覇する目的がありました。翌日も時間の許す限り、地下鉄の路線を制していきます。では一旦ここで失礼。」