2022年7月23日(土)午後4時34分 埼玉県所沢市・ベルーナドーム

 自席から階段を上がれば、ちょうど店々の固まっている区画に出てきた。ということで時間があるうちに、まずは『宮木牧場』の列に並んで買おう。以前いただいたのは牛と豚の"大串カルビ"が1本ずつと、『肉巻きおにぎり串』であったかと。2品購入した以外にも肉料理は豊富にある。


 続いては『バックヤードブッチャーズ』。元プロ野球選手で、埼玉西武にも在籍した米野智人さんが手掛ける"球場めし"だ。ヴィーガン料理とは聞きなれないが、すべて植物性の食材を使用しているという。こちらで2品購入した後は、自席に水分を置いたままなので戻ろう。



(A)宮木牧場のハラミ串(ベルーナドーム/宮木牧場) 650円※軽減適用
 焼きたてを手にしてから少々時間が経過したようだが、元々の部位なのだろう。牛肉にして柔らかさが損なわれていない。塩コショウでシンプルにまとまっているのも、また欲する理由になる。


(A)ローストビーフ皿(ベルーナドーム/宮木牧場) 700円※軽減適用
 今回は他に米料理をいただきたく、ローストビーフを単品で購入。大きな薄切り肉は柔らかく、ガーリックとペッパーのソースともよく合うんだこと。見た目に反してボリュームも絶妙だったんだ。


 続いては『バックヤードブッチャーズ』の品。ヘルメットカップ(大)に入ったクリスピーポテトは揚げたてがおいしいべきところ、今回はもう少し後に取っておくとする。配慮として、少々厚手なビニール袋がかぶさっていたのがうれしい限り。



(A)フライドソイチキン(ベルーナドーム/バックヤードブッチャーズ) 630円※軽減適用
 大豆は"畑の肉"と称されることから、このような肉料理に仕上がっても間違いではない。その食感は肉と大きく異なり、厚めの繊維が何層にも重なっているというか…。肉にはない歯ごたえがあった。味は大変好みで、こういう料理は大いにありだと思う。

 歯ごたえある揚げ物とあって、後半は結構きつかった。サルサやマヨネーズ(卵不使用らしい)、"ボウル"もあるのでお好みで。ついでにヘルメットカップと合わせるのが、後述するクリスピーポテトでなくこちらであればよかったと。

 そんなこんなで少々の"休憩時間"。場内のBGMとして2022年現在、電子オルガンを常用しているのは西武ドーム(ベルーナドーム)は国内唯一となる。独特の音質が心地よい。(以下、選手名などを敬称略で表記する。)


 発表の時間となった。ビジター席はこれまで原則ライトスタンド全体となっていたものを、椅子席となってからは半数程度となっている。他球場ならばポール寄りとするところ、ここでは珍しくセンター寄りがビジター席となる。残すはどちらの応援も可能な『ポールシート』だ。


 東北楽天の予告先発は田中将大。前年にメジャーリーグから日本球界に復帰し、2022年現在日本人の最高年俸(推定9億円)となる。


 スタメンの後、ベンチ入り選手がビジョンに表示されるので収めておこう。この日バッテリーを組む炭谷と、3番を打つ浅村は2017年当時に埼玉西武のスタメンで出場していた。


 続いてホームのスタメン発表。この期間は"野性に還る夏"と題して開催され、演出も灼熱のサバンナを想起させる期間限定仕様となる。レフトスタンドは試合開始前の時点でかなり埋まっており、小旗が多く揺れ動く様は圧巻だ。


 埼玉西武の予告先発は、先々月の札幌遠征に続いて髙橋光成。この日までに主力選手がある程度戻ってきてはいたものの、逆に離脱した選手も目立つ。背景画像もイベント期間中、サバンナを想起させる限定仕様となる。


 最後に審判団が発表された。2022年7月時点ではまだ応援団によるトランペット演奏ができないため、いわゆる"1-9"の代替として選手の登場曲が流される(通常の方式によるBGM)。


 ホームベースに両監督と審判団が集まり、最終のメンバー表交換となる。5年弱前も同じカードであり、やはり同じく『ライオンズフェスティバルズ』の期間であった。ただし当時と異なり"色被り"しないため、東北楽天は通常のビジターユニフォームを着用する。

 ビジターの応援はやはり太鼓だけなので物足りない。1回表からいきなり何があったかと思えば、ファウルの判定でリプレイを要求していたらしい。そのまま変わらず、3人で終了。


 改めて、東北楽天の先発マウンドは田中将大。東北に凱旋した"メジャーリーガー"は…、少々ピントが合わなかった。埼玉西武の応援ではスピーカーを用いるのだが、中日や北海道日本ハム等と異なりレフトスタンドから流れている。1回裏はこちらも3人で終了。


(A)ヘルメットクリスピーポテト(ベルーナドーム/バックヤードブッチャーズ) 800円※軽減適用
 ポテトの形状からして、某フライドチキンの『カーネリングポテト』を連想させる。カットも比較的厚めで、特に時間が経過したこともあってほっくりしていた。味付けはしっかりしており、前回苦しんだガーリックポテトと同系みたいな。すべては持久戦を想定してのこと。2回の攻撃は表、裏共に3人で終了。

 3回表、山﨑がライトへ初ヒット。一気に3塁まで到達。炭谷は見逃し三振。武藤のゴロで本塁がアウトとなって、武藤が2塁へ盗塁成功。小深田はファーストゴロに終わる。


 ビジョンには選手データのほか、対戦データも随時表示される。その3回裏は2アウトから、柘植がレフトへの初ヒット。鈴木は平凡なゴロで続かない。

(つづく)