2022年7月23日(土)午後2時55分 東京都豊島区・池袋駅に到着

 平塚から70分。乗り換えに要した6分を除けば、熱海からグリーン車2本でちょうど2時間。長いようで長くなく、結局まあまあ長く。短くもない乗車時間となった。


 基本的に乗り換えの案内はあるため、従えば問題はないはず。しかしそもそも規模が大きく、湘南新宿ライン(・埼京線)のホームすらも長く少々わからなくなった。


 名古屋を出ておよそ7時間半、ひとまず今回の"青春18きっぷ"旅はここまでとなる。地下から改札を出て、地上にある西武の駅を目指してみようか。人々の多い中で案内のとおり進むと、西武の駅へつながる階段に至った。


 せっかくなので東口の駅前へ出て、周辺に目を通しつつ写真にも収めておこう。今回は"キャンプ地"として、池袋駅前のネットカフェを予定している。西武の駅は東口にあり、東武東上線の駅が西口なので初見ではややこしい。


 改札は2階にあり、そのまま頭端式ホームとなる。準急以上は10両編成が多いようで、ホームもある程度使い分けられている。ここから西武球場前へ急ぐには早く、それ以上に各駅停車で乗り換えなく直通するものがあった。



8.池袋15:11発→西武球場前16:09着 各駅停車/西武球場前行き 38713
 各駅停車はホーム対応の都合もあり、専ら8両編成で運転される。入ってきたのは卵型のフロントマスクが柔らかな30000系で、貫通扉がないため地下鉄への乗り入れに対応していない。


 ともあれ座ってしまえば、あとはじっくり過ごすだけ。高架へ上がり、練馬からは外側が通過用となる複々線。景色は…、集合住宅に遮られたか。


 石神井公園は外側の線路にもホームがあり、同時に入ってきた急行も停車。優等種別ながら8両のあちらが先に発車する。

 石神井公園からは通過線と合流し複線になり、地上に降りて進んでいく。ひばりが丘では特急の通過を待つためしばし停車。以降は乗ってくる流れにあり、特に新宿線と"交差"する所沢からは多く乗ってきた。

 西所沢では接続した準急からさらに乗客があり、混雑気味となったところで発車。池袋線(本線)から外れた狭山線は単線であり、臨時ダイヤ作成の際も苦心する箇所だろう。下山口では反対方向から待つため、急行だろうと停車しなければならない。


 池袋から58分かけて、終着駅たる西武球場前に到着。出口は前方が近く、必然的に前方が混雑する。


(S)アミノサプリC555ml(キリン) 130円※軽減適用
 さてベルーナドーム(西武ドーム)はペットボトルの持ち込みが以前から可能となっている。ならばと手持ちを見て可能な限り、買って持ち込みたいのが当然の見解だろう。その際も"単なる水分"ではダメなのだ。


 西武池袋と同様の頭端式ホームであり、通常時は3面6線の広大な空間を持て余している。催事の際には1往復特急が運行されており、復路はすでに満席と出ていた。



(S)西武運賃:池袋→西武球場前 377円
 改札を出れば、そこはもう目的地に直結。都心から遠いように思えて、実はあまり遠くなく。運賃も比較的安価なのだ。入場するメインゲートは手前に移されており、そちらで手首検温とアルコール消毒を行う。ゲートを入った先には、常設のグッズショップが新築された。


(A)ライオンズフェスティバルズ2022・内野指定席C1塁側(ベルーナドーム/埼玉西武ライオンズ) 4000円※スーパープレミアム価格
 恒例となった夏の『ライオンズフェスティバルズ』、2022年は"野性に還る夏"と題して開催される。ワイルドな模様が薄く入ったユニフォームは、思いのほか黄味が強かったりする。ユニフォームは最初に入場する際、メインゲートの配布エリアにて受け取ろう。


 以前はバックスクリーン裏手から左右に分かれ、それぞれメインゲートが設けられていたもの。2019年からの大規模改修工事でメインゲートが移設されたため、左右で隔てられず行き来が容易になっている。2022年から命名権の主が変わっており、『ベルーナドーム』となった。


 かつて西武鉄道で活躍した新101系の先頭車両(1262)が運び込まれ、装飾されて保存展示されている。車内は公開されていないようだ。


 新101系は1979年から1984年にかけて、4両,6両,8両(301系)でそれぞれ製造された3ドア車両。2022年現在もワンマン改造された車両は現役で稼働しているほか、三岐鉄道や伊豆箱根鉄道など他社に譲渡された車両もある。


 外周に並ぶ飲食売店は従来からあった区画と、大規模改修工事に合わせて再整備された区画がある。屋外にあたるため消防法の制約を受けず、火力を使った料理は評判が高いという。もっとも内野に向かって坂を上っており、移動だけでも結構きつい。


 今回は外野に近い席が指定された。この大規模改修工事で最大の変化が生じたのは、外野席とメインビジョンだろう。特に外野席はこれまで人工芝が敷かれ、12球団本拠地で他にない特徴となっていた。それが今回の工事で椅子席となっている。メインビジョンも新調され、縦幅が大きくなった。


 内野も先駆けて座席が新調された。跳ね上げ構造の座面は当初からクッションが入り、左右幅が少々拡大されたことで快適な座りを提供。緑系の色合いは濃淡3色を散りばめることにより、外野共々グラデーションに仕上がるようになっている。


 ライトスタンド上部にはカウンターテーブルの付いた『パノラマテラス』が設けられている。同様な方式で増設されたレフトスタンドは、テーブルがないようなので通常の外野席になったと…。


 内野の階段を上がれば、こちらも新しく『パノラマウッド4』となっている。数字が示すよう4人用となっており、3人が座るソファーと1人用の椅子を設置して構成した。

(つづく)