かねてから想像、提案する『しらさぎ』の"新快速統合案"。しかし肝心の時刻表はどうなのか。2022年3月改正時点での時刻にて、関係分を見比べてみよう。今回は京都方向からの発着を除外した。


 名古屋から敦賀に向けた下り線。朝時間帯は平日と休日で快速や普通のダイヤが異なり、これがなかなかスペースを取る。日中以降は停車駅に若干の違いがある程度で、時刻はほとんど変わらなくなっている。特別快速,新快速,快速も入り混じっているが、関係分については停車駅の違いがない。


 武豊線から名古屋まで来る区間快速も絡むようになり、棲み分けを図るべく特別快速の増える時間帯。そして夕方以降はまた平日と休日で、快速や普通のダイヤが変わってくる。


 敦賀から名古屋に向かう上り線。朝時間帯は平日と休日で快速や普通のダイヤが異なり、快速系の1往復程度は特急を待避するなど"迷"なニオイ。日中以降は停車駅に若干の違いがある程度で、時刻はほとんど変わらなくなっている。


 武豊線から名古屋まで来る区間快速も絡むようになり、棲み分けを図るべく特別快速の増える時間帯。そして夕方以降はまた平日と休日で、やはり快速や普通のダイヤが変わってくる。

 うーむ、どうも落ち着かない。まあ、話はここからだ。名古屋地区の快速と、特急『しらさぎ』をつなげてみよう。実はダイヤが接近して運転されることも多く、特に日中はつながりがよかったり。あくまで既存ダイヤを基準にし、種別そのものは停車駅にかかわらず新快速で統一したい。では、オープン!


 名古屋から敦賀に向けた下り線。日中は大垣から米原で停車するかしないか、その2択にひとまずなる。早朝便はあまりまとまらないことから、新幹線に接続できるよう新規で組むことになりそう。深夜便は新幹線の運行時間に制約がある以上、福井はギリ何とかなりそうにも金沢は…。


 敦賀から名古屋に向かう上り線。こちらも同様に日中はしっくりまとまった。むしろ名古屋から豊橋の停車駅は、全区間速達便のほうが多いという不条理にもなる。なお休日午前に1本だけ、三河大塚に臨時停車する便が該当した。早朝と深夜はやはり白紙改正レベルで組みなおしたほうがよさそうか。


 ここまで見る限りでは名古屋から岐阜まで各駅停車、岐阜から敦賀は大垣,米原のみ停車といった極端なもの。さらには豊橋から飛び越え、浜松発着となるもの(この場合、豊橋から浜松は全て各駅に停車)はなさそうだ。単純につながったため、西岐阜,穂積は全て停車となる。

 ICカードの"エリアまたぎ"については、長浜と敦賀(特に新幹線乗り換え口)に専用改札を設ければよろし。名古屋ないし豊橋発着で8両固定ならば…、それこそ米原からは原則として通過がよさそう。


 もう少々結合を進め、停車駅パターンとして並べよう。名古屋から敦賀に向けた下り線は、早朝からいきなりイカれた2本が登場。豊橋を先に出た51号は岐阜まで快速らしく飛ばし、米原からは各駅に停車。一方で豊橋を2分後に出た1号は岡崎まで各駅停車、米原から飛ばす間の長浜で追い抜かす。さらに27号は平日夕方の快速本数が関係し、平日のみ岡崎始発となった。


 続いて敦賀から名古屋に向かう上り線。停車パターンはある程度まとまりつつ、平日と休日で停車有無に差が出てくるのはなんとも…。実際に設定されるならば、さすがにJRも白紙改正レベルで手を加えるのだろうが。相変わらず、締まらないこと…。
(今回はここまで)