2017年8月16日(水)午後8時21分 埼玉県所沢市・メットライフドーム

 8回表、3番手の牧田が登板。バックネット裏には打席に立つ選手名と、今日の打撃成績が表示される。

 美馬は8回裏も続投。ホームとビジターで背番号フォントが異なっていると、おわかりだろうか?
もも「わかるけど…?」
さく「ちょっとした格差ってことで。」
もも「いや、だから。決めるのはアンタらじゃないでしょうに。」

 チャンステーマ4はなかなか好みの旋律であり、コンデジで動画撮影を試みた。森の代走、田代を3塁まで進めるも追加点ならず…。
めぐ「…ちょっとタイミング?」
もも「どうせ使うかわかんないのに?」

 9回表にマウンドへ上がったのは平井。ヒットで出塁したアマダーの代走として田中を送っただけであった。

 勝利を祝うライオンズ。球団歌、2番の歌詞にある『炎の色の獅子を見た』とはまさにこのこと。赤いユニフォームでの勝率が異常な高さだったりするのだ。それと、応援用の小旗は"持ち手"部分が結構頑丈らしい。


 埼玉西武ライオンズのマスコット『レオ』。手塚治虫の漫画『ジャングル大帝』に登場する『レオ』を、父親の『パンジャ』をモデルとして成長させた姿らしい。

 今回受け取った『炎獅子ユニフォーム』。下部は炎のイラストと共にグラデーション状であり、やはりイラストにしづらいデザインとなっている。本体そのものは全面昇華プリントというものか。唯一違いとして、肩部分のスポンサーロゴが貼り付けられたものである。
もも「いいんじゃないの?どうせ限定品なんだし…。」
なぎ「…省略してかくか。」

 今日は『ももいろクローバーZ』のリーダーが登場し、やはりイメージカラーを赤としている。試合がさほど長引かず終わったので、場内をもう少し見ていこう。

 改めて、ベンチ上にあたる"売店棟"。各フロアは階ごとに平面状となっており、立見スペース然となっているものの試合中は立ち見が禁止されている。

 ネット裏スペシャルシートは、球界でも結構早い段階で導入された特別席。そして大改修を前にした2019年まで、トップクラスのグレートを保っていたらしい。柵で仕切られて内野の一般席から入れないほか、専用の出入口も用意されたという。一般販売されるチケットは2人1組となる。
もも「…まあ、アンタらといる限りは夢の話よね。」
なぎ「いや…、わからんぞ?」

 屋外球場に屋根を取り付けた"ドーム"であるため、空調設備は取り入れていない。このため夏場の"冷房代用品"としてか、巨大扇風機がいくつか見られる。しばらくして人工芝のグラウンドにも、柵が設けられた。今日はグラウンドウォーク等ではなく、トークショーが行われるためだ。
さく「あれ、さっきと言ったこと違くない?」
めぐ「…そうだっけ?」

 1層式とあって他はあまり見所がないようなので、このあたりで失礼させていただこう。人工芝の外野席も、上部に少しだけ長椅子が設けられている。芝生席の扱いであるため、座席区分はおろか番号も入っていない。2019年からは外野も芝生のまま指定席となるため、区分されて座席番号も入った。
もも「あんまり変なことして、後ろ詰まらせないでよ?」
さく「そうかな?もう前も詰まってるようなもんだし。」

 そのまま、残金に余裕がある名鉄のICカードで改札を通過。帰りも当然、行き止まり式の駅から多く客が利用する。頭端式3面6線という広大な設備が真価を発揮するのは、やはり試合終了後であった。

 急行や快速など、臨時便が数多く出ている西武球場前。特急も1本設定があり、満席と表記されていた。今回は"初心者"として定期ダイヤで計画を組み、時間に余裕を多く持たせている。実際には試合終了時刻に合わせて、いくつかパターンを用意しているそうで…?
めぐ「だって時間出てこなかったもん。」
もも「別にいいんじゃない?時間余ってるんだし。」


(現)南アルプスの天然水(サントリー) 110円
 先に出る"ピンク色"の急行は乗客が集中するため、後に出る快速に座ってじっくり待っていこう。これも"黄色い電車"であり、やや古めかしい。昼頃と異なり、座席はオレンジ色。座面にバケット形状はある。浮いた時間を利用し、自動販売機で水分調達。
さく「最終で組むなんて考えすぎだよ。」
めぐ「だから、時間出てなくて…。」
なぎ「いいだろ、時間余ったってんだし。」
もも「そうよ、まだこれから地下鉄乗ろうってんのよ?」



 そして時は流れ2022年、再度訪れたドーム球場は様変わりしていた。本拠地として整備され、ドーム屋根がかぶせられ。ドームとなって施された第1次大改修から、この度完成した第2次大改修。その姿、そしてリベンジはいかに…!
(炎獅子の祭典~赤き2017年の夏~ つづく)


めぐ「ということで2017年の西武球場前を見ていただきました。この年着用された『炎獅子』は勝率が異常に高く、一種の縁起物と化したのです…。2022年は果たしてどうなるのか、お楽しみください。」