2017年8月16日(水)午後3時35分 東京都練馬区・練馬駅を出発

36.池袋15:27発→西所沢16:05着 準急/飯能行き 38403
 練馬から石神井公園は複々線の高架線路となっており、この間も途中無停車。やはりモーターなしは静粛性が高く、走行音としては台車から伝わる音だけが聞こえてくる。高速走行の際に感じるものは、独特のものがある。

 石神井公園からは複線となり、各駅に停車していく。いつしか車窓も郊外らしくなってきた。
もも「アンタの言う郊外が何かわかんないけどさ。」
めぐ「…なんで?」
もも「見た目よね?」

 所沢で新宿線と交差する池袋線。構内配線は複雑らしく、両線を跨ぐ列車もあるとかないとか。
さく「…あれ、まだもうちょっとあるけどいいの?」
なぎ「次も座ろうってんだと。」

 所沢から1駅、今回の目的地へは西所沢で乗り換えとなる。今回の行程は臨時ダイヤを調べられなかったため、特に往路は定期ダイヤで組んでいる。

 狭山線は同じホームで乗り継ぐ。来たのはシンプルに青帯を纏うアルミ車両。平面風のシンプルなフロントマスクは、後に登場した東武50000系列と同様のもの。
めぐ「座れた以上は評価とか、したいし。」
もも「いや、アンタのそういう勝手なことで時間食うってのよ。」


37.西所沢16:18発→西武球場前16:24着 西武球場前行き 20352
 20000系の座席は、座面のみバケット形状を有している。棚部分に波形パーツを用いている程度の特徴しかない。ドア上が銀色になっている点は、30000系に引き継がれた要素。車内はあっという間に混みあっている。
さく「大・成・功…。」
なぎ「またかい。」

 池袋から合計57分、目的地には当初計画より17分遅く到着。西武球場前は行き止まりの終着駅であるため、多く乗った全ての客が下車する。

 3面6線という、広大な頭端式ホームを有する西武球場前。観客の来場時間は総じてバラつくため、この時間ではまだ真価を見せていない。
さく「結局定期ダイヤで十分間に合ったね。」
もも「アンタら、設定とか適当すぎんのよ。」


(S)西武鉄道運賃:池袋→西武球場前 300円
 池袋から31.4kmというのは、名鉄名古屋本線でいうと名古屋から岐阜(31.8km、550円。※2019年以前)に相当する。乗車距離や所要時間に対して、運賃は思いのほか安かったりする。改札も来場者に向けて多く設けられている。外へ出たら一応、駅として忘れず姿を収めよう。
なぎ「結局雨は止まないままだったと…。」


(前)炎獅子ユニフォーム付・内野指定席B1塁(メットライフドーム/埼玉西武ライオンズ) 3400円
 今回は特典となる、ユニフォーム付きのチケット(+800円、バリュー価格設定試合)を購入している。特典はファンクラブカウンターで受け取ろう。
もも「こういうのは早いんだもん。」
めぐ「なんで?いいじゃん、時間とか買うものとかあるし。」

 ユニフォームは袋に入ったものを渡された。場内図も忘れずに押さえておこう。
さく「豊島園のこともあるんだし。」
めぐ「それは…、ごめん。」
なぎ「…何か食うか?」

 外にも各種屋台などが並んでおり、色々とそそられるもの。ここで1つ買っておくこととし、詳細は後ほど…。
もも「外じゃダメでしょ。」
さく「そんなのわかってるよ、こんな雨だもん。」

 当ブログで初観戦となったメットライフドーム(後にベルーナドーム。正式名:西武ドーム)。既存の屋外球場に屋根を取り付け、1999年から雨天時でも開催可能としたという画期的なドーム球場である。
さく「本当、よく考えたもんだよ。」
もも「本当、今日雨でそんな暑くなくてよかったわね。」

 入口はバックスクリーン部分から左右に分かれており、チケットも同様となる。今回は1塁側のチケットを購入しており、それに従って入場しよう。場内での行き来は出来ない構造となっている。

 グラウンドが丘陵地に掘り下げられた構造となっており、バックネット裏に向けて上り勾配が続いている。これが結構きついものであり、特に雨天時になっては足元の滑りやすさも気をつけたい。
めぐ「軽い山登りなっちゃってる。」
さく「思ったより急でしょ。」

 屋外球場に屋根が取り付けられたのは、グラウンドが当初より人工芝だったためでもあるかもしれない。外野席は芝生席だったところ、ドーム球場化と同時に人工芝となっている。2016年からはグラウンドに野球専用の人工芝が採用され、一部が土のように着色された。

 外周には飲食売店が設けられており、このあたりに屋外球場だった名残を思わせる。種類はなかなか豊富な上、その全てで交通系ICカードの電子マネーが比較的早い段階から使用可能だったのが大きい。
もも「ああ、それで緑のほうに多く入れとけってわけね?」
さく「なんか…、対決しちゃう?」
なぎ「やめろ。」

 内野スタンドは1層ながら、思いのほか大きかったりする。このため前列へ向かうには階段を長く下りなければならず、図らずして当ブログが常々提唱している"アッパーデッキ万能説"がある意味証明されたといえようか。
めぐ「…買うよ。」
さく「じゃあ、そうしようかな?」
なぎ「昼ない分、豪勢にな…。」

 外周の売店へ向かうには、当然ながら下りた階段を上らなくてはならない。特に今日は雨で滑りやすく、より体力と気力を使うもの。買ったものは…?
さく「それもだけど、外で買ったじゃん。」

(つづく)