正式サブタイトル『地中をサイレントに大移動するためなら座って寝るのが最も楽な過ごし方と思う了見』
2017年8月16日(水)午前8時30分 東京都板橋区・西高島平駅
(現)おいしい軟水(キリンビバレッジ) 80円
駅に戻った高架下にコンビニ程の大きさとなる、小型のスーパー『スリーマート』があった。とりあえず可能なうちに、朝食などを仕入れよう。ペットボトル飲料がコンビニより安価なのは貴重だ。
さく「食えるときに食っとかないとね。」
もも「あのさ…、そんなどっかで聞いたこと今されてもさ?」
27.西高島平8:33発→三田9:20着 三田線急行/日吉行き 6316-2
復路は都営地下鉄の車両に乗り込もう。急行とは扱われているものの、実際に速達運行をするのは東急目黒線内だけ。このため渋谷までは各駅に停車する。対照的に、名古屋市営地下鉄鶴舞線では急行扱いされていない。
めぐ「食えるとき…。」
もも「いいけど、さっきの話投げないでよ?」
(現)和風ツナマヨおにぎり(※スリーマートで購入) 118円
食えるときに食っておこう。濃い目の醤油味をしたご飯とツナマヨを、無性に合わせたくなる。
(現)大きなメンチカツ(山崎製パン) 133円
ハンバーグとかそういうものは、これもまた揚げドーナツ生地と無性に合わせたくなる。
さく「無性に合わせたくなるってだけじゃん。」
めぐ「でもこれ、だいたい他でもあるもんだし。」
(現)小岩井ミルクとコーヒー(キリンビバレッジ) 120円
そして"モーニングコーヒー"も忘れない。
めぐ「あんまりこういうとこで食べるのもアレだけど、ここ逃したら他ないし。」
なぎ「あ…、ここ長丁場で。次がどこだっけ?」
めぐ「西馬込。」
さく「デッキで立ち食いよりマシでしょ。」
もも「アレね…。今度あったら座らせてよ?」
案の定、車内は次第に混雑を見せてくる。志村坂上を前に、地下へと潜る都営地下鉄三田線。ここからが結構長いもの…。
さく「まあ、寝る他ないでしょ。」
もも「何、また寝るの?」
さく「朝早かったし、景色見れなくなるし。」
すっかり混雑している地下鉄車内。景色が見えないまま都心部へ進んでおり、神保町からは降りる流れになっているか。
西高島平からの22.5kmを47分、地下鉄としてはかなりのロングランを経て到着。これで乗車方向を問われずとも、三田線は全て乗車したことになる。
もも「どう?寝れた?」
さく「おかげでまあまあ寝れたよ。」
そして例によって、ここも地下移動が待ち構える。案内に沿って行けば、距離が長こうとも迷わないだろう。
迷うこともなく、比較的短い距離で浅草線のホームに出られた旅行班。地下鉄のホームへ"下層部"から上がるのも、あまりないような気がするもの。
なぎ「…言ってることがわからん。」
羽田空港へ向かう急行、京成の車両で入ってきた。泉岳寺から都営地下鉄を外れるので、今回は乗らないでおこう。
さく「そういや、羽田ってどうよ?」
めぐ「そうだよね…、前ってモノレールだったし。」
さく「じゃあ、次あるなら京急?」
もも「…決定権ない人に聞かないでよ。」
続いて反対方向に、京急の車両を用いた『アクセス特急』が入ってくる。600系は車体形状としても、現在の新車(2代目以降の1000系)につながるベースとなった。
めぐ「私は好きだよ…、コレ。」
さく「すごいソファーみたいな椅子だっけ?」
もも「まあアンタらがいいってんなら、いいんじゃない?」
28.三田9:29発→西馬込9:44着 浅草線普通/西馬込行き 5313-7
そして乗り込む普通として、都営の車両が来た。現在使われている5300系は形状として古く感じさせないものの、高速運転可能な新車へ置き換えられるという。車内は軽いバケット形状を持つ硬すぎないロングシートであり、空きが多い。
めぐ「…特急の立ち位置ってどうなんだろうね?」
なぎ「いきなり何さ?」
めぐ「ほら…、さっきのアクセス特急。」
なぎ「…よくわからん。」
実質は泉岳寺から京急へ進むのがメインであり、京急と京成を直通させている都営浅草線。地下鉄へ乗り入れない京急2100系も、始発となる泉岳寺のみ乗り入れる。ここからは盲腸線と化していることもあり、旅行班にとって初乗車となる。
もも「乗るったって景色も見れないんだしさ…。」
さく「今更そういうのはダメだよ。」
もも「…別に不満なんかないわよ?」
さく「じゃあ、…次あるなら。」
そのまま地下を走行。到着までにかかった時間は15分であり、先程の三田線と比べれば短いもの。西馬込は相対式ホームであり、出口階段の位置まで変わってしまう。
もも「まあ、どうせちょっと見たら戻るんでしょ。」
めぐ「一応、来た以上は見ることなってるし。」
せっかくなので、外には出ておく旅行班。雨は止んでいるようであり、湿り気の残った空気がなかなかたまらない。
駅周辺は住宅地となっているようで、起伏の少々ある地形に集合住宅が建ち並んでいる。地上を通っているのは国道1号だったりするもので、名古屋市営地下鉄とは異なるもの。
もも「確実に座れるってのはいいかもね…。」
めぐ「いいよ…、時間気にならないならね。」
せっかくなので相対式ホームの"反対側"へと回る。このタイミングで、京成の車両による快速が発車を待っていた。いつしか、当初計画より1時間以上も早まっている旅行班…。
なぎ「…これがどうかしたのか?」
めぐ「…似てない?」
(つづく)