2017年8月16日(水)午前6時58分 東京都江東区・森下駅大江戸線ホーム
24.森下6:58発→上野御徒町7:06着 大江戸線内回り 12-517
新宿線からは思いのほかスムーズな動線であり、大江戸線へ5分で乗り換えられた。来たのは新車でなく、従来からのアルミ無塗装車両。座席も短距離向けに、程よい座りの良さを感じさせる。
めぐ「なんか包まれるっていうかな…?」
なぎ「包まれ…、ないだろ。」
めぐ「そうだけど、これ全体的に小さいのよ。」
森下から乗り換え含め34分で到着。上野御徒町は、メトロ銀座線の上野広小路と同一駅として扱われる。
もも「すっかり時間も余らせちゃってね…。」
さく「これならロッカー探せるでしょ。」
この時点で当初計画と比べて55分早まっており、空き時間が増えたので地上へ出てみることとした。とりあえず外は結構な雨が降っており、ここまで荷物を2つ持ち歩いていたこともあり容易に出歩けない状況。
めぐ「…退散。」
(現)コインロッカー・小型 300円
ここからは南千歳で採用した、荷物を預けたまま回る手法を採用。数の多い小型サイズとあって、コインロッカーは容易に見つけられた。預けた位置は確実に覚えておこう。
さく「大丈夫でしょ、外1回見たことだし。」
もも「…ってか、いらないのは南千歳の件でしょ。」
25.上野御徒町7:22発→春日7:25着 大江戸線内回り/都庁前行き 12-452
手荷物も軽くなった旅行班。大江戸線でもう少々乗ると、三田線への乗り換え箇所となる春日に着いた。
なぎ「…新車じゃないからパスなのか。」
開通時期が遅かったため、地下深くを通る大江戸線。そこからであれば、また長い通路が待ち構えてるに違いない。
さく「いや、わざわざ駅で最低10分取った理由繰り返されてもね?」
とりあえず、エスカレーターを案内に沿って上がればいいだろうか。
めぐ「…トイレも入りたいんだけど。」
もも「トイレぐらいさ…、探せばないの?」
さく「ありそうには思えないんだよね…。」
トイレは三田線のホームにあるものの、数が足りないのでやむなく断念。ひとまず、来るのを待とう。
26.春日7:37発→西高島平8:07着 三田線普通/西高島平行き 3205
入ってきたのは東急の車両。どうやら機器更新がなされたらしく、名鉄3500系を連想させる音から変わっている。都心部から離れる方向にして結構乗っており、すぐには座れない。
さく「これさ、降りていくと思うんだけど…。」
もも「そんなのよそモンにはわかんないわよ。」
都営三田線はやはり客が降りていく方向にあり、座席も空いていく。今回乗車するのは未制覇区間だが、実は全線のうち半分以上を残していた。しかも以降、他の地下鉄路線とは一切接続しない。
もも「それで座ったら座ったでさ…。」
さく「いいじゃん、ここで変に体力使わずに済むしさ?」
めぐ「そうそう。」
基本は地下路線とあって、周辺の景色が全くわからない三田線。ただ志村坂上を出て少しすると、地上の高架線路へと変貌。周辺は住宅が多く、こうなれば流れも一方的。
もも「そういやアンタ景色見るんだった。」
めぐ「…いいでしょ。」
さく「あま市って坂ないもんね。」
いつしか空席すら多くなっている車内。高島平は2面4線式と規模が大きく、始終着便も設定されている。都会と言うには異なるであろう、集合住宅の群がりを見せる風景。
なぎ「…タイミングまた逃してる。」
もも「いいんじゃない?結構満足しちゃってるし。」
地下鉄としては結構長い、30分の乗車時間で西高島平に到着。見た目は相対式ホームのまま、先に続かず途切れている格好。これで乗車方向を問わなければ、三田線は全て乗車したことになる。
さく「トイレいいの?」
なぎ「今、飛んでったぞ。」
なんとか惨事を免れた旅行班リーダー。春日もそうだが全体的に便器数が少なく、古めかしいトイレのままなのだ。
めぐ「一応、声を…。」
さく「…ごめん、わけわかんなく聞こえちゃってる。」
もも「はいはい、洗えるヤツなんて贅沢言わないこと。」
なぎ「アレって正式名称どう言うんだ?」
正式名称『温水洗浄便座』の有無についてはこのくらいにしておこう。トイレだけで引き返してはいけないので、少しは外に出て周辺を見て回ろうか。駅は地上にあるため、位置関係が比較的わかりやすい。
もも「こんな雨なのによくやるわね…。」
なぎ「そりゃせっかく来たんならするだろ。」
辛うじて東京23区内に位置しているものの、外れていると言う表現にほとんど偽りがない板橋区西高島平。歩道橋や高速道路の高架が立体的に交差しており、なかなか複雑な動線を見せてくれる。スロープ状になっていることで、段差がないのは幸いか。
さく「え、まだ行くの?」
めぐ「もうちょっとだけね。」
下を通っているのは国道17号新大宮バイパス、上の高架道路は首都高速5号池袋線。これら幹線道路によって交通要所となっており、周辺では配送業者が拠点を構えている。他は住宅地となっている程度であり、店はほとんど見られない。
外から見ても、西高島平は相対式ホームで途切れているのがわかる。延伸計画もあるらしいが、具体化することなく現在に至っているとか。ついでに言うと、すぐ近くが埼玉県和光市となる。
めぐ「…以上で。」
もも「あ、もう終わるの?」
さく「終わるったって、こんな雨だし他になんにもないよ?」
(つづく)