2022年5月21日(土)午後4時10分 北海道北斗市・新函館北斗駅

(現)新幹線はやぶさ指定席特急券:新函館北斗→東京 11330円
 新幹線は11番線から発車し、割と早いタイミングに入って乗り込むことができる。メタリックグリーンと白色の間に挟まる帯はピンク色で、JR東日本に所属するE5だとわかるだろう。原則として全席指定であることから、息巻いて待ち構え空席を狙うこともない。


27.新函館北斗16:20発→東京20:32着 新幹線はやぶさ40号/東京行き E526-141
 車内は照明がH5と同様に暖色系のLEDとなっていたことから、後期に導入された車両だとわかる。往路の2本で乗車したように淡い色の座席は全席に可動式枕を備え、思いのほか造りがしっかりしていたり。座ったらテーブルを開け、買ったものを並べよう。

 それとやはりこの車両、車内に車両番号が記載されていない。JR北海道のH5には記載されながら、JR東日本のE5になく。この違いになるのはどういう了見なのだろうか?


(A)リボンナポリン500ml(ポッカサッポロ) 税抜140円※軽減適用
 改めて…、北海道限定の炭酸飲料も1本。オレンジ系に着色されたのもそうだが、ビート糖を使用しているのが何とも言えない。食塩も含まれているというが、果たしてどうだったか。

(A)ずんだ大福(セコマ) 税抜120円※軽減適用
 セイコーマートの系列であるため、セイコーマートの商品を一応1つ。白い大福の中には枝豆の緑色をした"ずんだ"が詰まっている。オーソドックスな外見と、特徴ある食感を持つ中身。甘すぎることはない。


 さあここから実キロで823.7km、乗車した列車では最長距離の大移動が始まる。まず木古内までは新幹線として、最高260km/h運転を行う。往路と同じ左側(こちらの進行方向基準)なので、軽く流してもよさそうではある。


 往路と同じく木古内に停車し、ここからは在来線のまま残った貨物線と合流。兼ね合いもあるため最高160km/hとなっており、これはよく比較されるドーバー海峡(英仏海峡トンネル)のトンネルと同等になる。


 かつて在来線として駅のあった湯の里知内信号場を過ぎ、いよいよ青函トンネルへと進んでいく。ありがとう北海道、また来る日までさようなら…。

 さて世界最長の海底トンネルとされる青函トンネルは全長53.85kmあり、海底部の長さは23.3kmとなる。よく比較される英仏海峡トンネル(ドーバー海峡)は全長50.49kmながら海底部が37.9kmあり、海底部ではそちらが世界最長だ。


 ただいま本州、およそ31時間ぶりに帰ってきた。


 往路と異なり、この便は奥津軽いまべつを通過。在来線として残る貨物列車を待避させるため、設備を有しているのが特徴だ。貨物線との分岐は駅からもう少しだけ先にある。

 分岐点は収めるタイミングが合わなかった。新幹線が単独となってからは最高260km/hに戻り、ひとまず新青森まで突き進んでいく。


 もうすぐ新青森。目的としていた北海道新幹線の乗車は往復で果たしたこととなり、早々と消化試合ムードとなっていく。もっともここから多く距離を残しているので、切り上げるのもどうかしている。


 新青森を車内からというのは、おそらく初めてなのだろう。ここからの東北新幹線はJR東日本の管轄となっており、この便は盛岡までノンストップという強気な設定だ。


 ここまでの疲れもあって、そのまま寝ていたらしい。目覚めて気づけば八戸を通過しており、さらに眠って起きればいわて沼宮内あたり。盛岡まで来れば、どこか雨模様となっている。

 どうもここまで使ってきたシャープペンシルは、持参した2本とも芯を使い果たしたらしい。これでは重要な手書きメモができなくなる。盛岡で6分停車した間、秋田新幹線の連結などなく。10両のまま東京へと突き進んでいく。


 盛岡から大宮は、途中仙台のみ停車でほぼ固まっている。ここまで形のはっきりした雲も、なかなか見られるものではないだろう。そしてやはり最高320km/hまで出すと感覚が違ってくる。

 よく考えたらパソコンで何らかのメールアドレスがあれば、話は早かっただろう。携帯端末からメモをメールとして送信し、パソコンが使用するメールアドレスが受信。本文をメモ帳にコピーできれば作業も幾分か簡略でき、わざわざ打ち込み専用に小型端末を買い足すこともないはずだ。


 仙台の新幹線車両センターは往路でタイミングが合っていなかったため、改めて収めておきたかった。車両基地の周囲は他に水田と丘陵地、利府ジャンクションぐらいだろうか。


 仙台から乗ってくる客が多くも、ここまで空席は結構多く余裕を感じられたもの。仙台では2分停車するだけなので、少々外に出ても空気を吸って終わるだけだ。


(A)Secomaグランディア・北海道ミルク&コーヒー500ml(セコマ) 税抜128円※軽減適用
 北海道限定のコーヒー飲料は牛乳も北海道産なようで、ほとんど表に出しているようなものだろう。そのためかコーヒーよりミルクが主導権を握っており、縦長な缶コーヒーにありがちな甘い味が主力とも言えようか。こちらもイメージに違わず甘い味だった。

 外はすっかり暗く、景色も見られなくなる。そうなれば最後、気づけば寝ているだけ。車内に流れる運行情報はいつしか首都圏の内容となっており、浜松町での工事に伴う運休案内となっている。

 起きてもどこかわからない。しばらくして宇都宮を通過し、ようやく現在走行位置がわかるという。そのまま大宮まで最高275km/hとなっており、終着に向けて緩めていく格好だ。


 とうとう大宮まで来た。感覚というものは恐ろしいもので、北海道からあっという間に"帰ってきてしまった感"がなんとも…。


 大宮からは全て"都市部"を走行。上野まで住宅密集地となるため、最高130km/hとなる。赤羽からはとうとう東京都区内だ。夜間なので収めようとすれば、どうも街明かりが流れてしまう形。

(つづく)