2022年北海道旅行もいよいよラストスパート!!!

舞「お待たせしました。札幌から長万部までは"山線"を回っていまして、距離は短いんですけど時間かかったんですね。長万部からは一気にスパートをかけます。最後の最後まで…、お楽しみに。」

2022年5月21日(土)午後2時12分 北海道山越郡長万部町・長万部駅

 倶知安から長万部まで96分、終始混雑したままの乗車となった。ここまで乗ってきた方々は、ここからどこへ向かうのだろうか?


 ホームの移動は跨線橋を上がることとなるため、少々眺めてみようか。函館本線(いわゆる"山線")と室蘭本線が分かれて、後者が本線として札幌へ向け進んでいく。広いスペースが空いているのは、新幹線の用地に使うためだろう。


 反対側、函館へ向けても眺めたい。実際は路線名が示すように、室蘭本線が函館本線に合流する形となる。もっとも現状は全列車が停車するため、分岐構造となっていてもあまり問題はないのだろう。


 時間があるので往路と同様、駅員から"かえり券"に印を押してもらって途中下車。駅舎は往路とアングルを変えて収めようか。駅出入口はこちらにしかないため、線路を挟んだ反対側へ渡ることができない。


 最後に、今回乗車したH100系。ステンレス車両の中央部分をよく見ると、レーザー溶接なのか"つなぎ目"があった。登場から2年強なのでまだ汚れも少なく、こういったものが目立ってしまうのだ。



(現)JR乗継自由席特急券:長万部→新函館北斗 570円
 さてここから乗る特急について。持参したJTB小さな時刻表には往路と同様、261系(キハ、1000番台)との記載があった。ホームの乗車位置案内はアルファベットで示され、北海道の動植物や農産品の頭文字となっている。


26.長万部14:37発→新函館北斗15:52着 特急北斗12号/函館行き キハ260-1210
 新幹線との乗り継ぎ割引が適用されており、往路と同じく在来線特急料金が半額になっている。ならばとグリーン車の"お試し"を兼ねて考えてはいたものの、結局は余計なことをせず自由席。復路も指定席用グレードアップ座席に統一されており、空席も多かった。


 長万部からは函館本線が"本線"になっており、引き続き左側の車窓を見ながら進んでいきたい。渡島半島の"細い部分"に差し掛かっており、やがて海岸に出る。見たところ散乱物が多いようだ。


 八雲を経て、まだまだ並走を続ける国道5号。対面通行であるものの車線幅は広く、直線状をなしており信号も比較的少ないことから速度が出やすい。


 海岸線は時折入り組んでおり、鉄道はトンネルを通してショートカット。道路は海岸線を通る箇所もあれば、新しくトンネルでショートカットすることも。


 森でルートが分かれた後、山がそびえている。車窓からは中央部分がへこんだ形になっており、特徴といえよう。


 駒ヶ岳で反対列車を待つため停止。この区間は6年半弱前に立ったまま雪の景色を見ており、往路でも雪のない景色を見ている。


 あの山が『駒ヶ岳』だったのか。特急の通らないルートではまた景色が変わって、見ごたえはあるのだろう。ただいかんせん特急が通らないだけあり、本数も少なければダイヤも合わないのだ。


 大沼公園は単線に単式ホームながらも日中の特急が停車し、駅前も観光地らしい雰囲気を見せている。団子が名物なので、いずれ来た際は頂きたい。


 新函館北斗が近づき、新幹線の乗り換え案内も放送で流されてくる。高台から下りつつ眺めるような様相となっており、タイミングが合えばなかなかいい画となったのだろう。


 長万部からまずは75分。到着した新函館北斗は右側通行となっており、特急は2番線をすぐに発車。キハ261は製造時期によっても造作が異なっており、ある時期以降はステンレス車体の"光り方"が強い。


 新幹線への乗り換え改札は平面で可能となっているものの、待機時間をそこそこ有している。コンビニ売店は設けられているので、長距離移動に備えて仕入れておくのも一手だろう。


 せっかくなので橋上駅舎へ上がり、改札を出て観察することとした。開業から早6年少々、新幹線開業に合わせて完成した橋上駅舎と通路はまだまだ真新しい。


 この機会なので外へも出る。2022年5月時点で駅前に構えているのは、ホテルが2軒ぐらいしかなさそうだ。ロータリーに近いほうの建物は低層階が商業施設となっており、各種テナントが営業していた。


 もちろん駅の写真を収めることも忘れてはならない。新幹線の駅は北斗市観光交流センターを兼ねており、外観もガラス面が大きく近代的。あまりじっくり見る余裕まではないので、コンビニで少々仕入れる程度としておこう。


 新幹線ホームから在来線ホームを見ると、733系1000番台『はこだてライナー』が入ってきていた。今回は函館へ寄る余裕時間がなかったためパスしたが、いずれまた訪れて回ったり食べたいものだ。

(つづく)