管理者代理「…今月もやるよ?実現は別として、こういうの。」

(1)迷列車の卵~しらさぎ・あかさぎ・あおさぎ~

 くどいようだが、ライフワーク的に続けている『しらさぎ』の新快速統合化計画(豊橋~敦賀)。深堀しようとひとまず2022年3月改正時点でのダイヤで見たところ、とんでもないかもしれない"迷要素"が出てきてしまった。そこで今回は、全貌から先行して紹介したい。


 とりあえず現行のダイヤにおける、豊橋から米原を経て敦賀への時刻。豊橋を5:47に発車する新快速から遅れること2分、区間快速が発車する。前者は三河三谷にも停車。後者は普通の代替として役割を担い、岡崎まで各駅に停車する。その差は名古屋発車時点で18分に広がった。

 なお大垣までは双方とも、平日と休日で時分の違いはあれど毎日運行される。異なるのは平日のみ、大垣で新快速から米原行きへ接続すること。休日は接続がないかわり、区間快速が米原まで直通している。記載は略したが"本命"は大阪方面の接続であり、平日と休日でそれぞれ配慮はされたはずだ。

 ただし敦賀行きとなれば、毎日運行されるために事情が変わってくる。平日は米原の4分接続で普通へ乗り継げるものの、休日は5分差で間に合わず。1分接続ながら特急(しらさぎ51号、米原始発)があり、長浜で普通に接続し先に特急が発車する。もう、おわかりだろう…。


 これらを全て1本ずつにまとめるとこうなった。新快速だったほうは平日のみの米原行きと、普通の敦賀行きを結合。休日のみ米原へ直通していた区間快速は、特急と結合する。なおここでは双方とも毎日運行させるため、平日と休日で大垣から米原の停車駅を変えて対応させた(運行されていない区間を通過として扱った)。


 その結果…。名古屋発車時点で18分差をつけたところ、長浜で追いつかれ。敦賀到着時点で逆に18分差を付けられていた。これが実現したとして、それこそ"迷列車"と読まず何と読む?


 …何が問題かって、北陸新幹線敦賀開業後の体系がいまだに明かされないことだ。車両は当面のつなぎで、311系を延命させようか?ついでに211系5000番台は静岡の3両LL編成2本が3月末に西浜松へ回送され、続いたのが311系4両編成2本で5月20日までに西浜松へ回送。

 うむ。当面のつなぎで余剰は廃車させず、習熟を兼ねてJR西日本へ貸し出そう。

(つづく)

(2)やっぱり地下鉄鶴舞線N3000のコンセプトって…

 そもそも名古屋市営地下鉄N3000は、第1編成が日立製作所によるアルミ車体『A-train』。第2編成が日本車両製造によるステンレス車体(ブロック工法)で、そこまではよかった。共通の部品使用や設計に基づいていれば、車両工法がメーカーによって決めてよかっためだ。

 問題は入札指名制度を崩さなかったばかりに、第3編成以降日本車両製造に固定化されてしまったこと。これにより国内外の多数メーカーはハシゴを外されてしまっている。詳細は割愛するが、総合車両製作所の『sustina』や近畿車輛(ブランド名なし)。川崎車両(efACE)によるものも見たかった。

 なんならドイツからシーメンス製、韓国からは現代ロテム製の車体も見たかった。まあ海外製なのは車体だけになりそうだし、それこそ設計が決められている以上あまりメリットもなさそうだし。さすがに海外製車体は扱いが難しそうなのでやめてよかったか。

 前にもそんな話しただろうが、改めて見たくなった件。せめて"試供品"として、国内3メーカーから1本ずつ。本当、計画倒れだこと。もっとも日本車両製造でも、最終編成を新ブランド『N-QUALIS』で入れて欲しい。

 対する名鉄は新車もそうだが、むしろ魔改造を極めるべき。


 100系後期型に行先表示器カラーLED化,前照灯LED化,内装化粧板張替え,座席袖仕切り交換,座席モケット交換,車内案内装置新設,車内つり革交換,車内車椅子等スペース設置,車内ドアチャイム・開閉ランプ新設,制御装置VVVF化、など。前期型と異なり、中間車にも施工させよう。

(おわり)

(3)そういえば昔の名鉄は

 6000系中期型から6500系後期型のロールカーテンって、昔は青かったんだ。それが現在白地に細かく黒を散りばめ、グレーになっている。6500系最終型として登場したオールロングシート車両以降は、グレー系にしてガラは違うものであった。
(おわり)