2022年5月19日(木)午後4時29分 北海道小樽市・小樽駅
長万部から小樽までの函館本線は"山線"として、本数が少なくローカルムードに徹していたもの。ここからは一転して札幌近郊の都市型電化路線となり、本数が激増する。よって札幌までは時刻を決めず、ノープランで進めていいだろう。
しかしせっかく小樽観光に時間を取っていたところ、外は雨が降りしきる。荷物を預けず小樽運河まで、徒歩0.6kmという道のりは苦しいか。
(現)快速エアポート指定席券:小樽→新札幌 840円
結局数少ない観光要素だった、小樽運河は断念。小樽から新札幌まで快速エアポートの指定席『uシート』を堪能し、札幌へ戻ってから学園都市線(札沼線)で北海道医療大学を押さえることとしたい。なお指定席は区間一律のまま、この春から値上げされた。
(A)風に強いビニール傘(セブンプレミアム) 601円
ビニール傘を買うと雨が上がるというジンクスがあり、翌日の期待を込めて飲料と共に購入。皮肉にもジンクスは健在だったようで、指定席を買ってホームで待っていると雨が上がりつつあった。
さて快速エアポートは721系と733系が共通で用いられ、いずれも6両固定編成で指定席『uシート』を連結している。来たのは721系だ。
10.小樽17:00発→新札幌17:45着 快速エアポート176号/新千歳空港行き サハ721-3222
721系の6両編成でも、旧来からあった車両のみで組成された編成。せっかくだからと選んだ指定席『uシート』も、元々改造で完成となったタイプだ。6年半弱前に普通運用で自由席として乗った際は、後期になって当初から指定席用となった車両であった。
(A)クラフトBOSSラテ500ml(サントリー) 150円※軽減適用
小樽駅のコンビニでは水分等補給用に、ペットボトル入りコーヒー飲料を選択する。こちらは全国共通の汎用品であることから、4日連続というのもありうる話。名古屋からここまで途中下車してきた乗車券や、ここで使用する指定席券と共に写真を1枚。
快速は小樽築港まで各駅に停車していく。外を見れば大型施設も構えているようだ。前後に分かれたうち、後方の指定席客室は他に2人しか乗車しなかった。電球色照明の柔らかな空間を、これでほぼ独占できてしまう。
快速運転となったところで、海岸線へ出てきた。この区間は線形がよろしくなかったようで、スピードをあまり出していない。
ふと海岸線を見れば、やけに大きな岩らしきものが現れる。タイミングを合わせる余裕などなく…。
あの先はもう別の半島だろう。ここからは線形もよくなるのか、スピードを上げていく。
現在は快速の停車駅が統一され、6年半弱前の『ニセコライナー』と同じ。手稲で自由席に多く乗り、指定席でもデッキは指定席券が不要なことから乗ってきた。いよいよ札幌市内に入っており、周囲は宅地化されている。
高架橋へ上がればすっかり都市部の景色となっている。琴似に停車してから、途中の桑園を通過。そのまま札沼線(学園都市線)が並走する形となり、札幌まではあと1駅。
名古屋から1496.9kmもの道のりを経て、札幌に停車した。平日夕方という時間帯柄、ここから乗る客は多い。乗車券自体は『札幌市内』が目的地となっており、もうしばらく有効となる。
そのまま新札幌まで乗り続けよう。少々すると北海道日本ハムの屋内練習場があり、2022年5月時点では以前のロゴマークで存置されていた。
白石で函館本線から離れ、千歳線へ進む。ところで同じ函館本線ながら、新函館北斗(H70)から長万部(H47)は駅番号のカウントが下がり。札幌(01)から白石(H03)は同じ記号[H]にしてカウントが上がるという。特急が室蘭本線ルートとなっており、経路の特性が不思議な事象を呼んでしまっていた。
小樽から新札幌まで指定席の乗客は少なく、優雅な45分であった。電球色照明の温かく柔らかな車内は、降り立ったホームから見ても明確だ。
ということで名古屋市内から1507.8kmを共にしてきた、往復乗車券の"ゆき"はここまで。改札機に投入すると無慈悲にも取り込まれ、そのまま戻ってこなかった。
ここからはICカードで再入場し、行動もある程度自由となる。新札幌の高架駅は近代的だったはずが、今となってはすっかり古びている。単純相対式ホームで多種にわたる系統を裁いており、先に来る札幌行きは特急おおぞら8号。
11.新札幌17:58発→札幌18:07着 快速エアポート175号/小樽行き モハ721-3203
キハ261系となった特急は見送るだけ。ひとまず乗車可能な便が快速であり、札幌まで乗ることとしよう。先ほどと同様に721系の古めかしくなったタイプであり、自由席は立ち客も多くいるほど。この間は特に収めたものもなく、9分で札幌の駅へ。
さあ、日没までに間に合うか…?
(つづく)