2022年6月3日(金)午後5時38分 名古屋市東区・バンテリンドームナゴヤ

 概ね試合開始30分前には発表の時間となる。いつものようにビジター側は淡々とした流れで進行。4番打者に入ったのは、4年前の東京ドームで2発放ったを見ているグラシアル。
なぎ「またフラグとかいうんじゃないよな?」
めぐ「一応、軽く狙ってるけど。」


 この時間ではまだ埋まり切っていないものの、外野席は前売りでほぼ満席という。レフトスタンドのビジター席では大旗は4本(+パ・リーグ旗)振られて、勢力が強そうだ。福岡ソフトバンクの予告先発は、蒲郡市出身の千賀。
めぐ「まあ、去年だけど。…原付で蒲郡。」
なぎ「わかったから、あんま無理すんな。」


 続いてホーム側、中日はオープニング映像から始まる。2022年は嵐の中から立ち上がるようなムービー。


 これらは発表を含めて、一連の流れとして完成される。とりあえずモノを買ったので、キャッチャーの木下を収めてみる。さすがに先日の札幌ドームと異なり、監督は最後に表示された。
なぎ「前もこういうこと…。」
めぐ「いいじゃん、せっかくだし。」


 最後に中日のスタメンが横一列に並んだ。DH導入も考慮されているようで、最も右にある"10人目"が空欄となっている。中日の予告先発は、完投の続く大野雄大。エース対決らしく投手戦が予想されるだけに、今日も長いイニングを投げられるか。


 ベンチ入りメンバーが一覧表示され、最後に審判団が発表される。前年までならば球審が白井で見どころがあったものの、例の件があったばかりに…。
なぎ「…ここからじゃわかるか?」
めぐ「まあ…、全体の雰囲気とか。最初からあんまりわかってないっていうかな。」


 改めて、この3連戦は『ガールズシリーズ』と銘打たれて開催される。スコアボードも女子向けを意識してかカラフルに、キャンディが散りばめられたポップな背景画像となった。左右はそれぞれのチームカラー(黄,青)となる。


 国歌演奏に続き、両監督と審判団によって最終のメンバー表交換が行われる。中日の立浪和義監督と、福岡ソフトバンクの藤本博史監督。どちらも就任1年目だ。

 さあ、試合が始まる。
めぐ「なんか、スピーカーの音楽?体にも響くっていうかな?」
なぎ「これだけ音大きけりゃな…、なんか来た。」


 1回表、2アウトから柳田がフォアボールを選ぶ。白井球審のストライクコールも、内野5階席まで聞こえて来られた。グラシアルがレフトへ抜けるヒットも、中村晃はショートフライに終わった。



(A)ドアラのタルタルとり天サンド(バンテリンドームナゴヤ/ショートストップ) 550円※軽減適用
 結果的にこの日、5階の店で唯一購入したのがこちら。前年と同じ白色のパンをしており、調べればパニーニだったという。タルタルソースに鶏肉天、レタスがなかなかお似合い。時間が経過してから食べたため肉が固くなったのもあり、言うほどのモノでないかもしれない。
めぐ「袋もらってたのがね…。」
なぎ「わかった。まだ他行くんだろ?」

 1回裏からいきなり159km/hの速球を見せられつつ、岡林がレフトへのヒットで出塁。三ツ俣は軽く打ち上げてしまい、A.マルティネスもダブルプレーに終わる。応援歌をスピーカーで流すといえど、各球団ごとの仕上がり方が異なるのは興味深いもの。

 2回表は1アウトから柳町がフォアボールを選んだ後、甲斐のピッチャーゴロで2塁へ。千賀は強いスイングを見せるも空振り三振に終わった。応援は西日本式に準拠しており、大小の太鼓を駆使して鳴り物なしでも成立させている。

 2回裏はビシエドがライトへ抜けるヒットの後、阿部が空振り三振。木下セカンドフライ、高橋周平はショートゴロ。全体的に球数も少なく、淡白な攻撃でまとまっている。

 3回表は1アウトから、周東がキャッチャー前への内野安打で出塁。柳田のセカンドゴロでランナーが入れ替わる形となり、グラシアルのセンター前ヒットで1,3塁。
めぐ「あ、お帰り。」
なぎ「買うなら自分で買うんだ。」

 中村晃だったがショートゴロに終わる。チャンス時も西日本式に準拠し、チャンステーマの形になるためやはり主旋律がなくては苦しい。
めぐ「…やっぱりビジターも欲しいのよね、ホームだけじゃなくって。」
なぎ「あ…、それは聞いて欲しい。」

 

 3回裏、せっかくなので大野雄大の打席を収めてみる。実のところ中日の打者でフェイスガード付きヘルメットを本格採用したのは、投手であるはずの大野雄大だったりするのだ。この打席ではレフトへいい打球もフライアウトに終わり、結局この回は3人で終わった。
めぐ「いや…、さ?本当は…。」
なぎ「石川昂弥だっけ?」


 4回表は今宮がレフトへのヒット、柳町もレフトへのヒット。甲斐はそれぞれ送らせ、1アウト2,3塁。開始から1時間経過し、スタンドは見たところパノラマA席以外なかなか埋まっている。
めぐ「こんな入ったとこで見るの、久々なんだよね。」
なぎ「…まだ、他のとこも考えてる?」
めぐ「一応、まだ決まってないけど。」

 ここで千賀はレフトへ犠牲フライを放ち、福岡ソフトバンクが先制点を挙げる。実のところこれがプロ初打点だったという。三森は見逃し三振で追加点ならずに終わった。
なぎ「パ・リーグのほうが打ちたいんだ、やっぱ。」
めぐ「じゃあ、ちょっと…。」
なぎ「あ、買う?」

 

 追加で何か探そうと出るも、売店は並ぶ列が長く引き返しを余儀なくされる。そんな4回裏は三ツ俣がフォアボールを選んでいた。A.マルティネスはサードライナーに収まり、ビシエドが6-4-3のダブルプレーではどうしようもない。
なぎ「…あれ?」
めぐ「ちょっと列長くって、見逃したくもないし。」

 意を決して再度出るもやはりダメなようだ。何せ5階の通路にはテレビモニターが少なく、試合の様子を見逃してしまう。まずはこのあたり改善を求めたい。その間、5回は表,裏とも3人で終了。

(つづく)