管理者代理「はい、今日も始まりました。今回からの新作は久々にしてなかなか大物でして、またまた大作になりそうな予感がします。何せ初日がベーシック仕様で早々に完成しただけで、2日目からはほとんど手がついていません。まずは事前の企画発表から始めますよ。」
2022年5月13日(金)午後4時9分 名古屋市中村区・名古屋駅太閤通口
雨模様となったこの日は重要なミッションが課せられていた。
めぐ「今日はね…、18日からの切符を。」
もも「まーた随分とさ、ややこしいことしてくれるじゃないのよ。」
(現)JR往復乗車券:名古屋市内→函館本線→札幌市内 31280円
今回は5月18日出発となる乗車券を購入すべく名古屋駅へ。経路として名古屋市内から新函館北斗まで新幹線、新函館北斗から札幌市内まで函館本線というもの。在来線は函館本線で向かうのだ(重要)。
めぐ「函館本線、だからね。」
もも「わかったわかった、そんな重要だからって。」
名古屋から東京までは、東海道新幹線の営業キロ(以下同様)で366.0km。東京から新函館北斗へは東北新幹線、北海道新幹線で862.5kmとなる。なお東京から仙台まで351.8km、盛岡から新函館北斗が327.2kmだ。
さく「ここは特にね…。」
もも「そう?そもそも新函館北斗って出てきたのが、いきなりなんかコワいんだけど。」
問題なのは新函館北斗から先、函館本線(以下、いわゆる"山線")を経由するということ。通常の特急でそのまま札幌市内へ向かう場合、長万部から室蘭本線へ進んでしまう。現状は本数等でも優位な特急ルートが優先されるため、経路を指定する必要があった。
めぐ「そうそう、最初。特急乗るような流れになってたから、そっちで出てきちゃってた。」
もも「ああ、あのデッキで立ったままって?」
さく「そう、室蘭本線。」
新函館北斗から札幌までの距離そのものは、函館本線のみで268.4km。室蘭本線へ進んだ場合は300.8kmとなっており、特急の回り込み方がわかることだろう。線形そのものは後者が勝る。
もも「…でも考えたらおかしいわよね。回り道して遠いのに、札幌は早く着くなんてさ。」
さく「で…、距離感大丈夫?」
もも「そりゃ?経験者だし?誰かさんのせいで。」
東京都区内から函館本線のみで合計すると1130.9km、名古屋市内からは1496.9kmとなる。本州と北海道を幹線のみで跨ぐ場合、北海道内の距離が201km以上となるため本州のみで計算した運賃額(基準額)に770円を加算。
もも「これでまーた金かかる。」
めぐ「かかったよ?」
すると東京都区内発の片道運賃が14520円、名古屋市内発は17380円となった。なお室蘭本線へ進んだ場合は東京都区内から1163.3km、14850円。名古屋市内からは1529.3km、17600円となる。
もも「…ちょっとでもケチろうってんじゃなくって?」
めぐ「ないって、そっちが目的なんだし。」
さく「廃止されるんだって、すぐじゃないけど。」
もも「あ、それはニュースとか見た。」
有効期間について801~1000kmが6日間となっており、1001km以上は200kmごとに1日を追加。名古屋市内から函館本線ルートで札幌市内が1496.9kmとなり、普通乗車券は9日間有効だ。
さく「2枚あるんだけど…。」
もも「それで往復買おうって?面倒な。」
そう、今回はこれで終わらない。往復で購入することとしたため、片道601km以上であれば往復それぞれの分が1割引き。この距離条件を満たしたため、名古屋市内からの往復運賃は31280円。往復ならば単純に有効期間が2倍になるため、18日間有効となった。
めぐ「こうなっちゃったら券売機で買えないもん。」
もも「いや、券売機だけじゃなくってさ?窓口の方だって大変だったでしょうに。」
なお東京都区内発の運賃を記載したのは、東海道新幹線で『ぷらっとこだま』を使うことも見越していたため。こちらは旅行商品の扱いとなるため、必然的に(品川・)東京で区切られる。最終的には面倒なことと到達時間を重視し、通常の乗車券で乗ることとしたのだ。
もも「静岡でコソコソ何やってるかと思ったら、そういうのね。」
めぐ「うん。まあ、面倒臭くなっちゃったし。変に決めつくより、普通の買ったほうがいいかなって。」
ひとまずは札幌市内着のみで記載した。新千歳空港へ向かう場合は札幌から46.6kmだが、今回は向かうと決めた際に当該分を別で支払うこととしたい。なお室蘭本線ルートで札幌から小樽へ足を延ばす際、当該距離は33.8kmとなる。
もも「で…?例のモノは?」
めぐ「あ…、まだできてないんだよね。完全には。」
なおこの時点で、大まかな行程は決まっていた。5月18日(水)に出発し、20日(金)が札幌ドームで野球。21日(土)に帰宅予定とし、22日(日)が休養日兼予備日となる。
もも「ま、札幌ドームのチケット渡されたらね…。」
さく「つながったでしょ。」
もも「そりゃ、後は細かいとこだけってんだし?」
かくして、6年半弱ぶりとなる北海道。雪深かったあの時とは一転し、穏やかな気候となることだろう。長年の実績は成果として現れるのか、あるいは相も変わらずゴタゴタして終わるのか。
めぐ「じゃあ、当日。昼の3時半過ぎぐらいに。」