(※ベーシック仕様)

 とりあえず5月17日に完成した分。


2022年5月4日(水)午後3時50分 静岡県湖西市・道の駅潮見坂

 とうとう道の駅『潮見坂』に着いてしまった。愛知縣護國神社からここまで90.6km、あま市からは片道101.7kmとなる。高速道路のサービスエリアと同様、自動車専用道路の外から入れる駐車場が親切にも設けられていた。


 母屋は必須条件となる情報案内設備と休憩所のほか、特産品の売店やレストランがある。趣ある外観は東海道五十三次の白須賀宿を連想させるものという。外にも売店が設けられていた。


 トイレも道の駅として高速道路のパーキングと同様、24時間利用可能でなければならない。便器数はあまり多くなく、中小規模なパーキングエリアと同等ぐらいだろう。


 海を眺められるのが、この『潮見坂』の大きな魅力といえようか。足湯が設けられるほか、海へも徒歩で出られるようになっている。バイパス本線はあからさまに流れが悪く、外から見る分に優雅といえば優雅。


 自動車専用のバイパスは高速道路と同等ながら、通行無料であるため駐車場は上下線で共用。駐車台数を公式サイトで調べれば、普通車113,身障者用4,大型車33,自動二輪6とあった。


 主だった施設はやや高台に設けられており、外部からの駐車場へ続く階段からも眺められる。周囲に見られるのはビニールハウス、田畑と山林。家らしい家のない風景が、どこか"最果て感"を漂わせてくれた。


 ではこれにて後にするとして、ここから100kmほどの道のりを帰らなくてはならない。まず下った側道が一方通行だったことから、一旦海側へ回り込むこととなった。このあたり、案内表記等が基本的にないためやや迷う。

 側道へ来ると、今度は国道42号と交差するまできつい上り坂。国道1号がトンネルに入っており、その先で側道の上下線が合流。国道42号と交差する。

 程なくして愛知県豊橋市へ。結局この日静岡県入りを果たしたものの、金銭を全く使うことなく後にしたのだ。今回の復路も国道1号に専念することとしており、往路も起伏のあまりない道のりであった。


国道1号 豊橋東インター(豊橋市)→西八町(豊橋市)
 国道1号は豊橋東インターからバイパスを外れ、バイパスとしては国道23号として引き継がれる。現道となった国道は片側2車線になり、そのまま右から旧道(静岡・愛知県道173号)が合流。

 しばらくは建物も少なく農地が広がるところ、カーブが連続。やがて新幹線が接近し、付近に工場が多くなった。

 そして流れが悪い。これこそ行きはよいよい帰りは…、って。

 というのも、近くにのんほいパーク(豊橋総合動植物公園)があったためだろう。やはり混雑するような表示幕があったことに、嘘はなかったのだ。

 沿線にマクドナルドはあったものの、もう少し勝負に出ることとした。新幹線と在来線(JR東海道本線)を跨ぐ高架は、こちら向きの橋梁が若干高く造られている。名古屋まで76kmあり、当日中に走破して帰らねばならない。

 このまま進み続けるのはよくないので、どこか入れそうなところを探そう。豊橋の中心市街地が近づいており、また流れがよろしくない。

 

 そのまま東八町で豊橋鉄道の市内線(路面電車)と合流してしまい、中央を通っている。市役所に程近い西八町で国道1号は右折となるが、原付が小回りで右折できるかといった標識が見当たらない。ここは小回りできないとみて、一旦直進。


 道の駅潮見坂から17.1km。結局めぼしいところにありつけないまま、豊橋市西八町の付近で小休憩。特に混雑で流れが悪く進まなかったため、時間が増して疲弊してしまった。



国道1号 西八町(豊橋市)→赤坂町松本(豊川市)
 改めて、西八町からしばらくは国道247号として前年に走行済み。名古屋まで70km、岡崎もまだ31kmある。豊川の本流を渡ると中心市街地から外れ、建物は多くもロードサイド店舗など高さの低いモノが多い。

 高速道路の情報案内があり、音羽蒲郡からの渋滞が13kmで30分。草津ジャンクションから大津は渋滞10km、30分とあった。

 豊川市に入って豊川放水路を渡り、国道151号が右。国道247号は左へ分かれる。ここから国道473号と交差するまで進められれば、復路としても目的を果たせられる。国道1号は引き続き片側2車線。

 流れが再度悪くなる中で名鉄名古屋本線を跨いでおり、特急が通り抜ける。思えば『さわやか』のげんこつハンバーグを挟んで、在来線を静岡まで乗り継ぎ。ほぼ何もせず帰る途中、豊橋で名鉄に乗り換えてから中1日。

 郊外らしい雰囲気の中、愛知県道5号と交差。この県道は元々静岡県へ続く長い路線で、豊川の市街地区間を除いて国道362号となった経緯がある。

 建物も次第に少なくなり、音羽蒲郡インターまで2km…。

(つづく)