(1)近鉄が新車を導入する予定だと報じられた件

 

 近鉄が2024年度をめどに、新車を導入する予定という。一般車については長らく導入してこなかっただけに、意外といえば意外。一方で製造から60年経過する車両も多くいたことから、それらの置き換えは急がれていた。


 ではどこへ投入するのか。今回は直通する阪神に車両規格を合わせるため、奈良線の一般車両を全て19m級3ドアに置き換えるという案。近鉄でステンレス車体の量産事例はないが、阪神が投入したステンレス車の1000系や5700系は近畿車両製。要するに近鉄グループが手掛けたのだ。

 ならばステンレス車体で投入しよう。直通を考慮すればある程度長距離乗車も見越すため、6両編成の中間2両をクロスシートとしてはどうだろうか。他は2両編成含めてロングシートが妥当と見た。

 形式については4000系としよう。これまでの車両規格とは大きくかけ離れていることや、これに伴って使用可能な形式がほとんど残っていないこと。これまで"忌み番"として避けていた"4"を、容認する風潮がある。

 とりあえず阪神直通分を全て置き換えるとして、必要数は6両編成×24本と2両編成×26本。実際は奈良線(大阪難波~近鉄奈良)で完結する分が絡むため、奈良線(今里~菖蒲池)へホームドアを導入となればもう少し必要数が増えそう。

 阪神からしても8000系の置き換えが絡むため、悪い話でない。近鉄4000系(仮)と同一設計として、2代目2000系とするのはどうだろうか。当面の必要数は6両編成×21本で、大阪梅田から山陽姫路への直通特急としても期待。

 2両編成は近鉄へ直通する用途に限られることから1000系をそのまま継続使用する。なお阪神の初代2000系は機器流用車両で山陽への直通運用に対応することなく、転用もされずに廃車されていた。

 で、若輩者ながら置き換えられた既存編成について。広義の21m級4ドアクロスシートとなる『L/Cカー』は、やはり長距離運用が適しているかと。該当する大阪線や名古屋線へ転用するため、トイレを追加設置することは欠かせない。

 5800系6両編成×5本と、5820系6両編成×5本。とりあえず21m級3ドアたる5200系のうち、大阪線で運用されるのは4両編成×4本。5200系を名古屋線へ全て持っていっても、かなり余っているわけで…。

 で、21m級4ドアロングシートの6両編成は1026系×4本と9820系×10本。これらは無条件で京都線系統へ行きそうだ。あとはホーム有効長やら、…どう?


 2両編成は1252系×7本と9020系×19本で、ワンマン改造と合わせてかなり広範囲な転用になりそう。3両編成が2両編成へ減車はともかく、これで古い車両をどれだけ置き換えられるか。


 一方で南大阪線系統は狭軌なので、そのまま21m級4ドアの新車を投入。2代目6000系を名乗るのがいいだろう。必要数は4両編成×13本となる。3両編成についてはワンマン化も見越して2両編成へ。不足する際は2両編成を追加しよう。こちらの形式は6830系とし、23本以上入れたい。

 なお旧車両を置き換えるのは、青の交響曲(シンフォニー)用16200系の走行機器類等を確保するため。こちらは当面運行すると思われる。まあ、南大阪線から吉野線もいずれ…。

(以上、5月8日作成分)

(1-1)新車投入にあたっての答え合わせ

 


 結論から言うと21m級4ドアで、まず2024年秋に4両編成が10本。奈良線、京都線系統がメインという。シリーズ21とは異なる車両で、特にフロントマスクは近未来的。JR西日本で採用した、先頭車両用転落防止ホロが取り付いている。カラーリングは赤系がメインにして、…なんというか。

 車内はいわゆるL/Cカーとなる。ドア上の液晶画面や防犯カメラ、車椅子優先スペースは近年のトレンドといえようか。少なくともこれで、提唱した阪神との車両共通化。並びに阪神電車へのホームドア投入は遠のいてしまった。

(近鉄の新車予想 つづく…?)


(2)使用しないことが確定した東北新幹線暫定ダイヤ

 北海道に向けての遠征計画があり、地震による臨時ダイヤとなる可能性があった。ちょうどよい日時で調べれば、復路の時点で東北新幹線は通常ダイヤに戻っている。その後計画が固まると、往路も暫定ダイヤとはならなくなった。今回はそちらに触れておこうか。

A.仙台7:45発→新函館北斗10:53着 新幹線はやぶさ203号/新函館北斗行き
 北海道新幹線分についてはダイヤを基本的に変えないため、東京から盛岡の時刻を変更する形で対応。これで割を食ったのが東京発となり、午前6時以前に出なければならなくなる。規定によりそれは不可能であるため、仙台始発となったのだろう。このため区間運行便ながら、盛岡までノンストップという異質な存在に…。

B.新函館北斗16:20発→東京21:24着 新幹線はやぶさ308号/東京行き
 復路は東京への到着時間が42分遅くなる。こちらはさほど変化がなく、号数が異質な程度となろう。それでも乗車時間は堂々の5時間超え。東京から名古屋の最終となる東海道新幹線には、ひとまず間に合っている。

 大型連休においては臨時便も設定され、古川,一ノ関,北上に停車する東京発着のはやぶさ・こまちもあった。それらについて興味深くも、触れればまた時間とスペースを使ってしまう。よってここで終了。

(東北新幹線暫定ダイヤ おわり)