(※ベーシック仕様)
2022年5月2日(月)午後0時25分 浜松市中区・富塚車庫バス停
 炭焼きレストラン『さわやか』でげんこつハンバーグを味わい、浜松駅へ戻ってからは静岡という予定。当初は富塚車庫を13:15発で見越したところ、12:30発になりそうだ。待ち時間は着実に伸びていたことから、時間を余らせる以外に選択肢はなかっただろう。


 バスが入ってきたら…、この便はここが終点だったり。


6.富塚車庫12:30発→浜松駅(12:50)着 遠鉄バス8/富塚じゅんかん・医療センターまわり浜松駅行き
 改めて、往路と同じ系統で浜松駅へ戻ろう。来たのは往路のジェイ・バス製車両に対し、三菱ふそう製車両となる。空きはかなり多かった。


 佐鳴湖沿いは道路が狭く、左側は山間の雰囲気となる。この景色から20分で中心市街地、浜松駅とは想像しがたい。


 同じ路線に『医療センター』と『浜松病院』があり、間違えないようにしたい。その後小銭を確保するため両替機に立ったところ、なかなかバスが停止しなかったために席へ戻れない。



(現)遠鉄バス運賃:富塚車庫→浜松駅 260円
 20分ほどで浜松の駅に戻ってきた。ということでこれまで幾度となく繰り返してきた、時間を余らせるだけ余らせる定番のパターンとなる。

 せっかく時間があるので…、トイレに入っておく。


 では改めて。せっかく時間があるので、アクトシティ浜松のタワーを目指してみよう。高さもあるため距離感を強く感じられ、歩く距離もそこそこある。地下の吹き抜けに抜ける風が心地よい。


 展望回廊はホテルにあるようだが、どうやら休止らしい。写真もなく少々中を歩き回った結果、出入口の自動回転ドアがどこか危なっかしいことを実感しただけに終わる。

 まあ時間だけはたくさん余らせている。浜松の出発予定は14:10発であるため、もう少々休んでいこう。それこそ浜松から静岡まで、新幹線で飛ばしてもいいだろう。


 南口も見ておくこととした。こちらに駅ビルは構えておらず、2階はそのまま新幹線ホームとなる。構造そのものは1964年の新幹線開業時から、あまり変わっていないのかもしれない。


 北口と比べて"裏口"感は否めずとも、そこは大都市浜松。ビルは周辺にある程度見られる。ネットカフェもこちらに立地していた。

 いっそホームへ上がって待つとしよう。大垣から使用して途中下車した乗車券を、再度自動改札に通せばよい。


 浜松の在来線は2面4線式ホームと、外側にホームのない待避線を有する高架駅。現在も寝台特急が停車するため、14両以上が停車可能な長いホームを持つ。もっとも日中は短編成の普通しか発着しないため、なかなか持て余している。


 そして今回"第3の目的"となる普通が入ってきた。時刻を入念に調べたのは、この静岡行きが313系8500番台で運行されるため。現状は6本全て運用されるため、不足した際は211系が使用されるという。



7.浜松14:10発→静岡15:21着 普通826M/静岡行き クモハ313-8506
 何せ"トイレの確保"という理由だけで、中央西線で有料快速用だった3両編成が静岡へ来たのだ。転換式クロスシートとしてもグレードが高く、まさに"最大の補強"といえよう。現状は指定席運用がないため、号車表示類などは黒く隠されている。

 もっとも3両単独では立ち客が多くなるため苦しい。おまけに転換式クロスシート自体が静岡地区で珍しいのか、発車時点で向きを変えないまま座る客が目立ってしまっている。


 セントラルライナーが天竜川を渡ることが、まさか定期普通列車として実現するとは思わなかっただろう。さてここにきて食後だからなのか、眠くもなってきてきた。


 やがて2020年開業の新駅、御厨に停車。住民の働き掛けによる請願駅なようで、駅名は旧『御厨村』に由来するらしい。


 浜松発車時点で多かった乗客も、掛川までに結構降りてしまった。一方で乗ってくる客もそこそこ多いようで、あまり落ち着かない。


 お茶の産地、菊川。金谷にかけては駅間距離が長く、乗車時間も比例して長くなるもの。ここを切り取ればクロスシートを求めたくなるし、トイレなし編成というのは言語道断といったところか。


 金谷から乗り換えられる大井川鉄道も、いずれ乗らなくてはならなくなるのだろう。SL列車だけでなく、電車もかつて大手私鉄で活躍した名車がそろって魅力的だ。


 島田からはまた乗客が多い。静岡に向けて乗ってくる流れとなりつつ、下車客も目立っている。


 並行する東名高速や国道150号共々、焼津から用宗にかけては日本坂トンネルの区間。トンネルを避けようとすると『大崩海岸』なる海沿いとなり、現にそこを通る旧道は"崩れた痕跡"が目立つという。


 安倍川の駅は民営化後の開業となる。当時から橋上駅舎だったところ、2015年に一新された。このような新駅は相対式ホームが多い。


 浜松から71分。静岡に到着すると、3両編成はホームの階段付近にかかっていた。隣から出る熱海行きはやはり313系と211系を連結し、トイレ付きの6両編成を形成。後ろの編成は階段から離れていたため、混雑しやすい前方はロングシートがいいのだろう。

 実態としてやはり入れ替わりは多かった。一方で長距離乗車が全くないとも言えず、ホームとビジターで正反対の需要があるのかもしれない。やはり理想はクロスシート車両とロングシート車両を連結した、近鉄名古屋線急行(一部を除く)なのかもしれない。


 さて静岡で改札を出るとこんなモノが現れる。プラモデルのまちをアピールすべく、公衆電話が"箱から出したプラモデルのアレ"と化していた。

(つづく)