2015年5月23日(土)午後2時37分 長野県飯田市

伊那上郷→下山村 徒歩
 もう少し川沿いを歩く。下山村へはその先で右折しなければならず、タイミングに気を付けたい。
さく「どう?道大丈夫?」
めぐ「一応地図あるし、入ってるよ。」

 


 公園と、地場産業振興センターの横。左が突き当たっている箇所を右に折れ、橋を渡る。ここで振り向いてみる。
めぐ「結構下ったよね?」
もも「…下ったんじゃない?」
なぎ「…投げやりになってないか?」
もも「…あのね、景色とかいいのはわかってるのよ。こういう変なやり取りとかもういいから黙って楽しめばいいのにって。」

 


 国道151号を左に折れ、やや大きな川を渡る。ここも中流部らしく、清らかな水が緩やかに流れていく。天竜川ではない。

 


 正面は県道18号との交差点。直進方向は左にカーブしており、下山村の駅へはカーブしてから右に折れる方向となる。
めぐ「…ごめん、押し間違った。」
もも「何やってんだか。」

 


 今は亡き祖母の生まれが飯田市に近い喬木村であり、何度か訪れている。このため遠くに見える山々と合わせて、昔見たような懐かしい景色と思えるのだ。
めぐ「…原付で来れるかな?」
もも「原付ないんじゃなくって?」
めぐ「ないけどそろそろ買ってもいいのかなって。」

 

 原付については2015年末に初代機を中古で購入し、現在は2019年に購入した2代目となる。片道120kmにはなるだろうから、この時点でなかなか険しそうだ。

 

 さて買い物は付近のスーパーで済ませるのがいいだろう。ある程度目印にもなりうるため、道としても覚えておきたい。
さく「時間どう?」
めぐ「…そろそろかも。」

 


 左右の道は狭い通学路とあってか、朝の時間は一般車両が通行できない。通れるのは歩行者と自転車、許可を受けた車両だけ。実は下山村への道を1本誤ったようで、その先の交差点を左となる。

 


 そして突き当たるので右へ折れる。下山村の駅はもう近い。
さく「結構時間使っちゃったね。」
もも「本当…。」
なぎ「これで逆はダメだな。」
めぐ「ないね。」

 


 下山村もまた、単式ホームで駅舎もないような無人駅。徒歩でショートカットと言いながら今回は写真と合わせてゆっくり歩いたため、40分ほどの時間をフルに費やしてしまった。逆方向であれば上り坂であるため、さらに余裕がないだろう。

 


 飯田線でも、これまでに乗ったことのあるのは豊橋から飯田までの区間。今回ようやく飯田から2駅進んで伊那上郷まで乗車したこととなったものの、距離は2kmに満たない。飯田市から北方向、辰野まで乗る日は…?
めぐ「…飯田までバスとか。」
なぎ「…案外それいいかもな。」
めぐ「駒ケ根のソースカツ丼とかローメンとか。」
なぎ「いいよな。」

 

 最終的には2018年夏、岡谷から飯田へ南下するように乗車を果たす。そして飯田からは名古屋まで、バスで"短絡"した。(リンク先は当該日の朝、東京都内での話。)

 

 さて電車は早々に入ってくる。これを逃していれば、次は1時間半後となる。
さく「間に合ってよかったよ。」


19.下山村14:52発→天竜峡15:09着 普通214M/天竜峡行き クモハ313-3014
 ワンマンでないながらも313系。天竜峡で乗り継ぐ列車は中部天竜からワンマン運転を行うため、必然的に313系が使われることになる。
さく「行き213だったじゃん?」
もも「213だったわね。」
さく「帰り313じゃん?」
もも「313よね。」
さく「次、中部天竜からワンマンになるんだよね。」
もも「ワンマンとか…、ね?」
さく「ほら、反対になった。」
もも「…まあそれならそれでいいわよ。」

 


 家並みと水田、そして山々が作り出す魅力的な風景。天竜峡から北はこのような風景が続いているものだろう。ところで313系車内のLED案内は次駅のスクロールの後、飯田線においては"次は……"の表示が続くため到着時のスクロールがない。これは静岡の313系が発車時から"次は……"と表示し、到着前までスクロールがないことと対になっている。
さく「トイレいい?」
めぐ「もう入ったよ。」

 


 時又からは天竜川の改良に伴い、線路が付け替えられた区間となる。気のせいか線形がよく、途中の川路はホームもろとも古さを感じない。

 天竜峡で乗り換えとなり、乗り継ぐ列車は隣から発車。時間は3分しかない。
さく「右、もらい!」


20.天竜峡15:12発→豊橋18:24着 普通554M/豊橋行き クモハ313-3018
 往路と反対側にあたる右側を確保。ボックスを1人客が独占できる程度の乗車具合で発車。
もも「…ってか、最近右ばっかりよね?」
めぐ「なんか…、そうなのよ。よくわからないけど。」

 


 ここから南は天竜川に沿い、山間を縫う形で進んでいく。往路は崖側にあたったため、復路ではこのような景色を味わうことができるはず。
もも「またこれだけで2回分とか?」
めぐ「…見てないとこを拾う感じでやろうかなって。」

 


 川に橋が架かる。見下ろしたら怖いのだろう…。
めぐ「そういえば船下りの終点ってどこだっけ?」
なぎ「さあ…、調べるか?」
さく「こんなとこじゃ無理でしょ。行きだって圏外とかだったし。」
もも「いつものように帰ってから調べたところ、って入れとけばいいんじゃなくって?」

 


 水面が青く、深さがある。ダム湖らしい様相であることから、近くにダムがあるはずだ。
もも「…落とさないでよ?」
なぎ「落とさないって。」
さく「そう言って落としたりとかは?」
なぎ「あるわけないだろ。そういうのは家の水風呂とかでやれ。」

 


 木々に阻まれたものの、車窓には確かに発電所らしき姿がある。ダムが近くにあることの証だろう。

 


 単式ホームが崖に張り付く形となっている田本。右側はさらに崖となっており、落ちてしまえば命の保証はない。生活利用がないのも納得である。

(つづく)