今回の鉄旅リターンズプラスは?

 今回は2015年5月、JR東海『青空フリーパス』を使った飯田線の旅。飯田線をじっくり乗っていくのは、2007年大型連休以来のこと。この時は豊橋からの往路が373系特急『伊那路』、復路は313系1700番台の普通に乗っている。一方で景色はあまり写真に残っていない。

 そこで今回は写真を145枚(+名鉄木田駅の1枚)、全て2代目携帯端末で撮影。じっくり紹介しようと思う。では時間を2015年5月23日、午前5時55分の名古屋駅前に戻そうか


2015年5月23日(土)午前5時55分 名古屋市中村区・名古屋駅前

 早朝の名古屋駅から始めよう。JRゲートタワーの完成は遅れるというものの、JPタワー名古屋と大名古屋ビルは完成形の高さ。これらは2017年4月までにすべて完成した。

 


 では時間に余裕があるので、中央口の金時計からスタート。今回は『青空フリーパス』、気になる行先は飯田…。
めぐ「…正直まだ迷ってたりしなくはないんだけどね。」
なぎ「まだ決定じゃないのか?」
めぐ「…まあ決めちゃってるけど。」

 とにかく、肝心の青空フリーパスを購入せねば。
さく「行こうか?」
なぎ「ああ、頼む。」

 参考までに、しらさぎ1号の指定席はまだ空きがある様子。もっともながら、そこは乗るのが目的となる旅行班。特急に乗る際は、ほぼ自由席しか選ばない。
さく「買ったよ。」
なぎ「じゃあ行くか。」

 飯田へ行くならば、まずは豊橋へ向かうため1・2番線ホームとなる。



 結局普通には乗らず、記載どおり普通から9分後に出る新快速に乗る。これを選ぶと"米原コース"において、ほぼ折り返す目的がなくなる。ということで、飯田へ向かうことが確定した旅行班。
さく「…ってか、頭入ってなくない?」
もも「これじゃ進撃のアレよ。」
なぎ「デカくて悪かったな。」

 


1.名古屋6:43発→豊橋7:39着 新快速5300F/豊橋行き クモハ313-5013
 快速としてもやや長い8両とあって、旅行班も余裕で座れる。そうなると、この区間は幾度となく乗っているところ…。
もも「寝てないんじゃなかったっけ?」
めぐ「…寝る時間にするつもりだったけど。」

 では今回のルート。豊橋から天竜峡乗継で飯田。昼食等を挟んで、単純に言うと元来たように戻るというだけ。だがそこにこそ、今回の目的があるのだ。

 飯田線は豊橋と辰野を結ぶ路線であり、天竜峡を境に雰囲気を異とする。天竜峡までの"南部"は自然豊かで険しい峡谷を縫う路線であり、"秘境駅"も多い。対して"北部"は高原鉄道の雰囲気となるようで、気になりつつも鉄道のみでは時間を要するため足を伸ばせない。高速バスを併用すれば観光を兼ねて、ある程度は可能となるはずだ。

 そんな飯田線に旅行班が乗るのは、2007年5月以来となる。この日は大型連休中とあって、特急の乗客がそこそこ多かったもの。そして何より晴天だったもの。8年ぶりに味わう飯田線"南部"はどうなるか…。
なぎ「…寝るんじゃないのか?」

 


 どれぐらい寝れたのだろうか、豊橋に近づいてきた。ETCが使えない道路は全国にそこそこ存在し、そのひとつが小坂井バイパス。それらは規格が一般道路レベルであることが多く、有料期間が定められていることも多い。なお2016年3月をもって有料期間が満了となり、無料開放となった。
さく「…もう着く?」
めぐ「もうちょっとぐらい。」

 


 ひとまず豊橋に到着。ここから乗り継ぐ浜松行きは、特急に用いられる373系だけあってグレードは高い。ただし料金不要とあってか乗客は集中しやすく、混雑を招きやすい。もう少し時間があるので少しばかり見に行ってみよう。
なぎ「1回多く乗ってな…。」
さく「そっちだって勝手に京都行ったくせに。」
もも「…絶対これ、埋めるためにわざとやってるでしょ。」

 


 この313系は表示のおかしい豊橋行き。JR東海では311系以降、普通でも行先とは別に"普通"と表記されるのが一般的。ところがこの5000番台は種別欄が空欄になっている。
さく「さあどうしてでしょうか。」
もも「私はもう見ちゃったもんね。」

 


 原因は付属する2両がワンマンとあったため。5000番台は6両編成であり、表示からしてもワンマン運転は不可能である。兄弟車として位置づけられることのある313系と373系だが、実際は先頭の形状が異なっている。373系は先頭形状といい、165系の置き換えだったことといい急行型車両の位置づけでもおかしくはない。浜松行きは座席が大体埋まったところで発車。
なぎ「早いとこ並んどくか。」

(青空フリー14~飯田線、秘境と高原の景色~ つづく)