2014年5月6日(火)午前10時30分 長野県木曽郡
9.尾張一宮7:51発→奈良井10:50着 快速ナイスホリデー木曽路8827M/塩尻行き クモハ313-5304
木曽福島に着く。ここで『きそスキーチャオ』を降り、特急に乗り換えて塩尻まで向かうのが早いルートであった。
ホームは島式1本しかないものの全ての列車が停車し、駅長も配置されている。降りて歩くのもいいだろうが、今日はそのまま乗り続けよう。『きそスキーチャオ』は次に停車する藪原止まりだが、特急は通過する。
なお後に『きそスキーチャオ』は、チャオ御岳スノーリゾートの運営会社が変更されたこともあって運行を休止。チャオ御岳スノーリゾートそのものも2019年以降、営業が行われていないという。
正面を見ると、なぜか貫通扉が閉まっている。
めぐみ「…開けていい?」
さくら「…ってか開けれる?」
ももか「それより入れるとこ入っといたら?」
めぐみ「…まあそういうつもりじゃないんだけど。」
さくら「…それで今度右?」
めぐみ「左ばっかりもアレかなって…。」
右側の視界が開けてくるも、デジカメが映りこんでしまう。このあたりどうもうまいこといかないものだ。
肝心の右側は…?
めぐみ「…どうなのかな?」
ももか「いや、どうかじゃなくって。」
めぐみ「あんまり変わらないのかなって…。見れるとこあっても逃しちゃうし。」
右を洞門が通る。
ももか「変化あったじゃないの。」
めぐみ「…まあね。」
たかし「…こんなこと今までやってきたのか?」
藪原からの快速は『ナイスホリデー』だけであり、定期列車である特急は木曽福島から塩尻まで通過。『ナイスホリデー』が次に停車するのは奈良井。ここまではあくまで"焼き直し"に過ぎなかったはず。
ももか「軽く流しときゃ容量だって抑えれたのに…。」
尾張一宮から通しで乗ること2時間59分で奈良井に到着。降りる客が多いのだが、前4両に乗っていたのだろうか?
めぐみ「…ちょっと寒かったかな?」
ももか「わかってたくせに。」
めぐみ「でも結構ね…。」
さくら「そりゃもうちょっと上着とかさ…。」
めぐみ「あるけど。」
列車は奈良井の次の木曽平沢に停車し、そこからは塩尻まで無停車で進む。なお『ナイスホリデー』は2020年以降運転されず、2022年3月改正で名古屋からの一般車両は全て中津川で系統を分離。事実上廃止となった。
連休で乗客が多く来るためか、改札の前に臨時で精算所が設けられていた。では例によって…。
まき「例って?」
なぎさ「ああ、駅を写すんだと。」
駅前から味のある木造駅舎を収めよう。帰ってから調べたところ、実はJR東海の駅で最も標高が高かったという。
そして丸型ポストがここにもあった。名鉄木田駅にあったものは、2018年の駅舎建て替えまで健在であった。
ここから保存地区に入る。住民以外の一般車両は通行できないので、安心して散策できそう。
奈良井宿の案内地図。
まき「こういう…、旧街道とかって…?」
めぐみ「一応あま市にもあるけど、津島上街道。」
さくら「津島までね…。」
めぐみ「通ってるけどなんとなくここみたいな感じじゃなくって、雑っていうか…。」
中山道はもちろんのこと、津島上街道もだがその横の道も気になるもので…。
なぎさ「線路沿い進みたいのか?」
めぐみ「…後でもいいかな?」
もっとも、あくまで目的は奈良井宿。まっすぐ進んで宿場町を歩こう。
まき「そういえば古い町並みとかって…。」
さくら「去年の竹原とか?」
たかし「竹原って、広島か?」
まき「…どうでした?」
めぐみ「…まあ時間も遅かったし。」
昨年9月に散策した広島県竹原市。このときは平日の夕方6時過ぎと遅く、台風が接近するなど天候がよくなかったためか人がほとんど見られなかった。
それにしても、よくよく考えればよくこんなところに町なんか造ったもの…。
ももか「考えれば不思議よね…。」
さくら「なんで?」
ももか「江戸時代って、こういうの全部人の力使うしかなかったんだし。」
歴史ある、宿場のまち並み…。
なぎさ「馬とかないか?」
めぐみ「…馬ぐらいしかないけど。」
ももか「じゃあ、…馬篭とか妻籠だってそうじゃない?」
めぐみ「まあ…。」
たかし「ここ見た次に行くとかって…?」
さくら「…今日はアレだけど。」
まき「…ないんですね。」
めぐみ「…ないわけじゃないけど、今日はわかんない。」
ここから線路を基準にして見ると戻る形になるが、宿場町はこの方向。勾配はそれなりに大きく、標高を上げて旅行班は歩く。
(つづく)