(2)えちごトキめき鉄道の車両を国鉄らしい形式に改めたらどうなるか

 2015年に北陸新幹線が金沢まで開業し、JRから第3セクターへ移行。新潟県内の区間を引き継いだ『えちごトキめき鉄道』は、前回触れた"北陸地区521系分配ドラフト"に参加せず。旧北陸本線の区間(日本海ひすいライン)へは独自で気動車を投入している。

 さて2019年、公募で選ばれた鳥塚亮(いすみ鉄道元社長)が就任。いすみ鉄道(千葉県)の社長としては、大糸線にいたキハ52を内装そのままで観光列車へ起用。新車も"キハ20"として投入するなど、鉄道ファンらしく…。

 さらにえちごトキめき鉄道でも413系を購入し、内装そのままで観光用の急行へ起用。ついでのついでに、糸魚川では大糸線が日本海ひすいラインと接続。キハ52から何たる縁か。

 そこで今回は、既存車両を国鉄らしい形式に改めたらどうなるか。あくまで想像という形で考えてみよう。


ET127系→127系
 えちごトキめき鉄道のうち旧信越本線にあたる妙高はねうまラインへは、JR東日本からE127系0番台を10本購入して投入。こちらは直流専用なので、都合よかったのだろう。

 なおJRとしては13本を新造。譲渡されない3本中1本は、北陸新幹線金沢開業以前に事故で廃車。残す2本は引き続き細々と運用されるも、2022年3月改正で撤退した。その一方で譲渡された編成も、直江津から長岡まで乗り入れている。

 ということでそのまま2両編成だし、127系(クモハ127+クハ126)を名乗ろうか。車両番号は譲渡された際に1~10へ並べ替えられ、そちらも引き続き継承させよう。


ET122系0番台→キハ122-500番台
 旧北陸本線にあたる日本海ひすいラインは交流電化と直流電化を挟んでおり、気動車を新規で投入させて対応した。ベースとなったのはJR西日本、姫新線に投入されたキハ122である。一般車両については全て両運転台となることから、キハ122となる。

 姫新線とは異なり日本海の荒々しい海風が吹き付け、冬場は低温で積雪も多いことから各種装備を強化。このためキハ122としては、姫新線と異なる番台区分とするのが適切だろう。よって500番台とした。8両中2両はイベント兼用でやや異なる内装だが、とりあえず分けずにしておく。

 あいの風とやま鉄道との"境界点"が市振であり、中途半端なことから多数は泊まで乗り入れ。少数は糸魚川で折り返しており、あいの風とやま鉄道の521系電車が糸魚川まで乗り入れる。


ET122系1000番台→キハ127-7001・7002
 2016年からは『えちごトキめきリゾート雪月花』なる観光列車を運行すべく、専用車両を新車で投入。走行機器類は一般車両と共通なので、ET122の1000番台として区分。1001と1002はそれぞれ片運転台で、常時組み合わさって運用される。

 そのためキハ127に相当するも、何せ車両構造が大きく異なっている。JR西日本のキハ47(etSETOra,○○のはなし,あめつち)と117系電車(WEST EXPRESS 銀河)は、観光列車用の特殊構造へ改造された際に7000番台へ区分。こちらもそれに則ってみた。



413・455系→現状維持
 そもそも今回このようなことを考えたのは、この国鉄電車を観光用に仕立てたためである。実際には413系が3両編成1本と、クハ455-700番台を1両。前者のクハを後者に差し替え、3両編成で運用。外されたクハは直江津にて保存される。

 前述のとおり内装はそのままなことから、番号(6,701)はそのままとしよう。


まとめ
 この企画は以前に東海地区の第3セクター鉄道で、気動車の形式をJRらしくしてみたらという"第2弾"だったりする。全ては思い付きで考えたこと。そうでなくとも…、第3セクターとして改めて乗ったほうがいいんだろうか?JRとして乗った際も、全て直江津(・糸魚川)から富山だったし。
(おわり)


(3)東京へ再度つながった北海道新幹線に新たな火種が!?

 

 

 新幹線H5の1本が、先の地震により脱線。損傷を受けていた。その修繕等費用は所有するJR北海道持ちという。程度にもよるが、再起不能とされれば新規増備は難しいか。そこでとりあえず、JR東日本からE5を1本享受ないし借入。その"レンタル料"をJR北海道が負担とするのが現実的か。

 

 さて混沌極める現状にきて、ロシアが北海道の領有権を主張してきた。仮にそうなれば、JR北海道は広義のロシア企業となってしまう。

 JR北海道の株式は全て国家機関が保有している。ロシアが北海道を領有するならば、JR北海道も実質ロシアの国家機関。これが何を示すかというと、累積赤字も全てロシア側に義務が生じると…。当然先の被害を受けた、新幹線H5の修繕等費用も全てロシア側の負担といえよう。

???「…わけがわからないよ。」
(おわり)