2016年1月12日(火)午後8時50分 東京都千代田区・東京駅
改めて、東京に到着した旅行班。北海道の寒さに慣れてしまっては、まったく寒さを感じない東京の夜。
めぐ「…みんないる?」
もも「いるわよ、ずっと。荷物もだけど。」
さく「じゃあ、大丈夫だよね。」
まずは新幹線の改札にて、新幹線4本分の特急料金券が離脱。在来線の改札は抜けていないので、まだ手元に"かえり券"は残っていることになる。新幹線4本分の指定券は自動改札に通さなかった。
なぎ「…とりあえず食べるか。」
もも「そうしましょうよね?時間も時間だし。」
東京駅では改札内にある商業施設が充実しているので、とりあえず探そうか…。
もも「キャリーカートも随分慣れたものね。」
めぐ「…これだけ一緒ならね。」
ノースコートに目ぼしいものがないまま、反対側に出てきてしまった。
さく「…適当でよくない?」
めぐ「あればいいんだけどね…。」
なぎ「どうかな?」
もも「そう言うならね…、じゃあそうさせてもらおうかしら。」
レストランなど食べる場所は多々あれど、いまひとつしっくりこない。とりあえずはデパートにあるような惣菜店が、閉店間際で値引き販売を行っていたので探そうか…。
なぎ「そのほうがいいかもな。」
そして飲食可能なスペースもあることから、ここで夕食会としよう。
もも「またアンタはやらしい組み合わせして…。」
めぐ「…いいけど、レストランとか。そういうとこの方がよかったかなって。」
さく「遅い遅い。」
(現)鶏から揚げ(エキュート東京/串くら京都・御池) 270円※割引あり?
作り置かれて時間がたっているためか、完全に硬くなってしまっている。使用可能な電子レンジがあればもう少しおいしく頂けただろうが、容器が対応できるものなのかわからない。
さく「探せばよかったんだよ、あるかわかんないけど。」
もも「はいはい、わかってること何度も言わなくてよろしい。」
(現)菜彩鶏から揚げ・小(エキュート東京/大地を守るDeli) 319円※20%割引
串くらの唐揚げと比べると、こちらのほうが大きくややスパイシーな味付け。両者の値段が釣り合っているようで、結局は好みの問題。やはり硬くなってしまっており、電子レンジを探したくなった。
めぐ「これ、どっちがどっちだったかわかんなくなっちゃうね。」
なぎ「黒いほう…、がわからん。」
(現)キーマカレー(エキュート東京/大地を守るDeli) 632円※20%割引
何はともあれ米が欲しい。そう選んだのがカレーで、やはり冷えてしまった。カレーはひき肉だけでなく、カボチャやニンジンといった野菜が入っており健康志向。味は結構辛口で、温めずとも攻撃力がある。
もも「ほら、レンジいらなかった。」
めぐ「これは、だって。欲しいのといらないの。」
(現)白飯・小(エキュート東京/ふるさと料理福膳) 92円※半額
そして別の店でも白米を購入。これはやや蛇足だったか。
(現)つくねと煮玉子(エキュート東京/ふるさと料理福膳) 140円※半額
つくねに軟骨は入っていなかったはず。そこへ煮玉子を添えただけ。1品加えたくなったら購入しよう。
めぐ「どうも軟骨はダメなのよね。」
さく「ああ、そう?」
(現)金華豚メンチカツ(エキュート東京/平田牧場) 240円※20%割引
自社生産の肉を用いるだけあって、レベルはかなり高い。ただ、見誤ったのが購入タイミング。食べている途中で半額となったため、通常1000円のカツ丼を逃してしまった。もっとも昼食はチキンデミカツ丼だったのだが、それは別の話。
もも「アンタらね…。」
なぎ「卵とじとデミグラスじゃ全然違うだろ。」
思いのほか膨らんだので打ち止め。夕食会が終わったところで、例のごとく時間が余ったとか言う旅行班。レストランなどの行列などに時間をとられ、発車時刻に間に合わないよりはいいのだろう。
めぐ「もうちょっとだけいいかな?」
もも「何、また何か変なの乗ろうって?」
めぐ「乗らないよ。」
向かった先は、東海道線ホームだった7・8番線。北陸新幹線と同時開業した、東京から大宮方向へ直通する『上野東京ライン』である。そこで確かめたいことがあったのだ。
めぐ「9・10がメロディーあったからどうなのかなって。」
なぎ「そんなことでか…。」
答えとして、発車はベルのままであった。正確に言うと『北海道全線フリーきっぷ』の"かえり券"はまだ有効であるが、バスの時間を考えるとこれ以上乗ることはできないだろう。
めぐ「はい、ここまでよく頑張りました。」
もも「誰に向かって?」
めぐ「この切符とか…。」
6日目はここまで1191.7kmを移動。頑張ってくれた『北海道全線フリーきっぷ』との出会いは、同じ東京駅。当日購入ができないため、発売される東京近郊まで前日までに来なければならなかった。翌日から、まずは函館まで"ゆき券"を使って回収される。
函館から使い始めた"かえり券"。日本最北の地たる宗谷岬や、釧路湿原など。どんな出来事が起ころうと、行動を共にしてきた。自動改札のためありがちなデザインにも、フリーエリアを示すべく北海道の図が描かれていた"かえり券"。東京駅の自動改札に通せば、いよいよ別れのとき…。
さく「やっぱり寂しい?」
なぎ「……。」
1年4ヶ月前の『世界遺産・富士山フリー乗車券』と同様ながら、価格も有効日数も異なるもの。フリー区間内では自動改札に通しても戻ってきたものの、とうとう戻らなかった『北海道全線フリーきっぷ』。
なぎ「…終わるんだよな?」
もも「さっき通したんじゃなくって?」
こうして5日間の北海道周遊を終え、東京都内へ戻ってきた旅行班。2022年からこのような北海道旅行を繰り広げるには、切符類はもちろんダイヤも大きく変わってしまっている。最善の方法を、もうしばし考えたい…。
(アラウンド・ザ・北海道2016 おわり…?)
ということで2016年北海道旅行、ひとまずはここまで。
もも「考えたらずいぶん前なのよね、ついこの間のことだとばっかり。」
めぐ「本当、そうなっちゃった。」
ところで東京都内を発着する場合には、今回で完結したと考えてよさそう。そんなこんなで、何か意味深な終わり方。
もも「…で、北海道また行くの?」
めぐ「…まだ決まってないんだよね。」