2016年1月12日(火)午前10時32分 北海道登別市・登別駅
41.札幌9:18発→東室蘭10:46着 特急すずらん2号/室蘭行き サハ788-1003
登別に停車するすずらん2号。有名な温泉地の最寄とあって、後方車両から降りる客が多い。ここまでJR北海道では『uシート』など、指定席のグレードが高くなっていることが多い印象。そのため、利用客は指定席に集中するのだろう。
なぎ「この時間からか?」
もも「アンタら、去年の下呂温泉だってそうでしょうよ。」
それにしても、このルートはここまでトンネルが少なかった。ここまでくぐったのは、登別の手前にある1本だけ。元々海沿いとあって、線形がよかったのだろう。
めぐ「プラレールの話する?」
さく「…また時間余ったらでいい?」
要するに昔のゲームで、このルートを模した駅名として登場しているということ。さて、鷲別の手前でもう1度右側の景色を見ておきたい。室蘭本線は海から離れつつあったようで、山と同じく雪がしっかり積もった住宅地となっている。東室蘭は近いので荷物を降ろし、カートを組み立てよう。
もも「随分と手慣れたものね…。」
札幌から88分で東室蘭に着く。すずらん2号はここから室蘭まで普通として扱われ、全車自由席となる。晴れながらも寒いというのも、とりあえず今日までだろうか。
もも「なんか買うんじゃなかったっけ?」
めぐ「買うけど…。」
まずは例によって地図を見ておきたい。セイコーマートがあるのは西口でよかったと…。
さく「時間あるんだし、見ればいいじゃん。」
西口のロータリーに出た。周辺は高層建築物もなく、青空や雲と共に開放感を演出している。路上に雪がしっかりあるので、歩き回るときは足元に気を付けたい。
なぎ「キャリーカート…、持ってるけどそのままか?」
めぐ「どうせ1時間ないぐらいだし、もったいないかなって。」
自由通路を兼ねた橋上駅舎も忘れてはいけない。駅そのものの外観が赤色で、遠くからでも存在感を発揮している。出入口には寒冷地の寒さ除けとして自動ドア、そして雪ふき用のマットが敷かれている。
もも「忘れるなんてアンタらしくないこと…。」
めぐ「違う、先に中とかのだって。」
横断歩道の先にセイコーマートがあった。路上の雪で横断歩道まで見えなくなってしまっている。
さく「渡ったらさ、早く昼買ってさ…。」
もも「他なんかどうせすることないわよ。」
めぐ「…お土産?」
(現)爽健美茶すっきりブレンド(コカ・コーラ) 65円※クーポン利用50円引き
ということで、『ホットシェフ』と銘打たれたセイコーマートの店内調理品を購入。これで終わろうとしたところ、ドリンクの割引クーポンが付いてきたので1本追加。これで可能な限り引っ張ることとして、買ってからは駅に戻るだけ…。
なぎ「土産は中にあるんだろ?」
さく「中だったね、そういえば。」
土産物店は自由通路を兼ねた橋上駅舎にある。道内でまともな時間が確保できているのは、ここが最後。購入したくて購入できるものは、ここで購入しておこう。
もも「お見舞いして…。」
さく「最後なんだし、仲良く帰ろうよね。」
(現)白い恋人(石屋製菓) 27枚入り1836円
宗谷岬のホワイトチョコレートや富良野限定とうきびチョコなど、ここまで道内でも特定の場所でしか購入できないようなものを選んできた。しかしさすがに最後とあっては、全道で購入できるものも選びたい。ということで、定番の品を選択。
めぐ「これは勝負しないよ。」
なぎ「それは…、配るんだな?」
めぐ「まだ決めてない。」
まずは車中で食べるものと、この場で食べたくなったものを選別しよう。とりあえずすぐに食べられるものから頂くとして、チキンデミカツ丼は後回し。
めぐ「朝パン食だとバッテリー切れっていうか…。」
(現)大きなツナマヨ(セイコーマート) 180円
あればうれしいばくだんおにぎり。具はツナマヨしか入っておらず、面白みには欠けるかもしれない。それでもボリューム満点で、できたてという点でも買って食べる価値はある。
さく「こうだと手巻きはできないね。」
めぐ「ココストアのばくだんも…。」
なぎ「今それ関係ないだろ。」
(現)フライドポテト(セイコーマート) 108円
量はあまり多くないながらも、値段的には十分満足できるポテト。ただ結局は作り置きのようなものであり、購入後カップの中で蒸されたために外側も湿ってしまった。
めぐ「…ま、こんなもんかな?」
もも「いや、…どんなもんよ?」
これにて今回の"北海道観光"は全て終了。先ほど乗車し、室蘭で折り返した789系1000番台が入ってきた。同じように室蘭から、ここまで全車自由席の普通となっている。続いて入るはずのスーパー北斗8号は、やや遅れているらしい。
めぐ「…みんないるね?」
なぎ「ああ。」
さく「バッチリ。」
もも「荷物どうなの?」
めぐ「持ったよ。」
なぎ「大丈夫。」
さく「OK!」
もも「わかった。」
約束…、無事に帰ること。そう誓った旅行班と、持参した荷物類。残念ながらネックウォーマーは途中で姿をくらませ、目覚まし時計は瀕死のようなもの。それでも残った面々が旅をやめることは、無事に帰宅できるまで許されない…。
入ってきたのはキハ281系の7両で、自由席は後方の6号車と7号車。しかしここから大変なことに…!?
なぎ「…これ乗れるか?」
さく「適当…、以前の問題だね。」
(つづく)