2016年1月11日(月)午後11時 北海道小樽市・スマイルホテル小樽別館
小樽から札幌までは、快速ニセコライナーを狙う。この列車は蘭越から直通しており、小樽(実質的には小樽築港)から札幌まで快速運転を行う。車両はキハ201で、今回狙った目的でもある。
めぐ「これね…、私がキハ75あるじゃん?好きで選んだのよ。」
もも「75は関係ないでしょうよ。あんなオールロングだし…。」
さく「…半分わかってて半分わかってない。」
なぎ「乗ればわかる。」
キハ201については翌日改めて取り上げることとし、札幌からは特急すずらん2号へ。車両は785系か789系1000番台で、スーパーカムイと全く同じである。支線となる室蘭へ向かわず、東室蘭で降りることとしよう。
めぐ「ホットシェフ。」
もも「そんなさ…、もっといいのいっぱいあったのに。」
東室蘭からは怒涛の連続移動が始まる。函館までは特急スーパー北斗8号、函館から新青森まではスーパー白鳥28号に乗る。
さく「もうこれで北海道終わり。」
もも「本当、あっという間よ。」
めぐ「それでそこから、最初渡したのあるよね?」
なぎ「あの苦労したアレな。」
新青森から盛岡まではやぶさ28号に乗り、盛岡からは連結相手となるこまち28号へ仙台まで乗る。もちろん、そのまま帰るのはもったいないという理由だ。
めぐ「…E6乗りたくなっちゃって。」
もも「E6だけなら、東京直行でよかったのよ。その次よ、その次。」
仙台から福島まではやまびこ156号に乗り、福島からはこれも連結相手となるつばさ156号へ乗る。
めぐ「E3の2000番台乗れたらなって。」
もも「アンタは最後に欲張りすぎ。たまには回される身になってみなさいよ。」
さく「でも、終わったら終わったで満足するくせに。」
もも「まあ…、もう12年だし?素人演じるのも楽じゃないの。」
そして東京からは、2度目となる深夜バス移動。指定を取ったドリームとよた1号は、JR東海バスの3列シート。これも詳しくは翌日としておこう。
さく「ま、今日は終わろうよ。」
部屋割りは旭川と異なるものとし、"さく・もも"と"めぐ・なぎ"に分かれることとなった。アラームは備え付いてないため、持参した目覚まし時計を出そうと…。
めぐ「…これダメになっちゃったかな?」
もも「ほら…、だから持ってこなくたってよかったってのよ。」
さく「その中でぐるんぐるん回ったとか?」
なぎ「そりゃあな…、あるよな。」
アラームがない以上、目覚めた時間で判断せざるを得ない。幸いにも札幌10:22発のスーパー北斗8号を基準とすれば、出発に余裕がある。
なぎ「じゃあ…、それでいいか?」
もも「いいんじゃないの?」
さく「早く起きれたらニセコライナーでさ。」
これにて5日目が終了。この日は道央と道東を往復する形となり、743.8kmと出た。ではシャワーを浴びて、おやすみ…?
なぎ「…これ前やってなかったか?」
めぐ「前全部見れてないのよ、一応家で録画はしてるけど…。」
ではBSでアニメを見て、おやすみ…。
2016年1月12日(火)午前7時 北海道小樽市・スマイルホテル小樽別館
そして迎えた、6日目の朝。
なぎ「…もう起きたのか?」
めぐ「なんか、いつもと同じ時間になっちゃったみたい。」
部屋の窓を開けて見えるのは、隣にあるビルの構造体だけ。雪が舞っているようでもある。
めぐ「この寒いのも今日で終わりなんだよね…。」
出発が早められるので、ニセコライナーを狙おうか。その前に、まずは朝食を…。
もも「いや、いいんだけどさ?こっちだってアンタらが望む画とか、…襲撃とか?」
さく「襲撃を襲撃で返したかったんだって。」
なぎ「それでもう荷物はあるんだな?」
もも「そりゃ、…ニセコライナーだっけ?」
乗ると決めた時点で時間に余裕がなくなったため、荷物は全て持ちこむとした旅行班。別館の朝食は1階にある喫茶店で提供される。軽食とあって、パン1枚に付け合わせが1皿。スープとサラダのみバイキング形式となっている。本館であれば1階の寿司店にて、前2日分と同じくバイキングとなっていただろう。周囲を見渡せば、これもまた海外からの方が多い。
なぎ「…これもまた私らだけ日本人で。」
さく「どこから来たんだろうね?」
もも「…ま、アンタらを襲って争いとか。やめましょ。」
-
セット:トースト,ウインナー2,目玉焼き,茹でジャガイモ,ミニトマト
セルフ:キャベツ,マカロニ,コーンポタージュ,バナナ
ドリンク:水,コーヒー
-
スキー目当てであろう外国人が多い中、この組み合わせでどこまで持つのだろうか…?
めぐ「とりあえず、…東室蘭で時間あるんだよね。」
もも「どうせダメでしょ、こんな大荷物持って変なとこ行くって。」
さく「…東室蘭ってホットシェフあったっけ?」
めぐ「あるんだって。」
チェックアウトの手続きとしては、別館のフロントへカードキーを返して領収書を受け取るもの。
もも「…それでだけど、なんでわざわざ旭川のとったのよ?」
なぎ「対になるアレか?」
午前8時、ホテルから外に出たところでスタート!
もも「本当、せっかくの小樽なのに観光しないで…。」
さく「愛と正義、…みたいな?」
なぎ「正しく言う気ないだろ。希望と…、絶望じゃないよな?」
めぐ「ここで絶望しちゃダメ。」
(つづく)
「改めて今回用いたのは、3月の新幹線開業と共に廃止となった『北海道全線フリーきっぷ』。東京都区内から北海道エリアまでの往復と合わせて、有効期間は5日間。この5日目ということです。ということで小樽での夜が明け、いよいよ北海道も最終日。休みない怒涛の連続移動が始まります。」