2016年1月11日(月)午前6時前 北海道千歳市・新千歳空港温泉5階リラックスルーム

 朝、流れのまま目が覚める。ケーブルテレビと同じ方式で、空港のフライト情報を見ることができる。朝食は前日の旭川より早い6時開始で…。
もも「…あれ?」
めぐ「…何してるの?」
もも「昨日みたく襲ってやろうかなって。」
めぐ「…それいいけど、対決とかやろうとしてた?」
もも「…アンタ仕向けたんじゃなくって?」
めぐ「…なんかそれも飽きちゃったっていうか。」

 と…、手荷物の1つになにやら問題発生。
もも「そのリュックどうしたのよ?」
めぐ「これ…、ちょっと上のとこほつれたって言うか…。外れてくっつけたけどどうなるかなって…。」
もも「…あの接着剤?」
めぐ「これで残り1回。」
もも「…大事に使ってよ?」

 朝食は4階の休憩所でとることとなる。4階にはインターネットコーナーもあり、パソコンがある箇所も…。
なぎ「遅い遅い。」
さく「…別に使うわけじゃなかった?」
めぐ「使わないけど…。」

 朝食は4階にある畳敷きの休憩所にて、バイキング形式となる。客層は多彩と言うか、なんというか…。
さく「中国とかだとあんまり顔つきと言うか…、わかんないんだよね。」
もも「本当…、面と向かうまでわかんないというか。」
なぎ「面と向かってもわからんことあるからな…。」

 東アジアでは人の顔が似たり寄ったりで、見分けがつきにくい。決定的な"何か"があったところで、間違う可能性も否定できない…。
さく「…とりあえず食べない?」
もも「食べましょうよ、アウェーが過ぎる前に。」

 バイキング系の食事では詰め込むことになるので、昨日同様そのまま持久戦となりえたもの。ところが今日は事情が異なり、帯広での豚丼が控えている。
めぐ「…どうしようね?」
なぎ「…好きでいいだろ。」

 対決をするかしないか。食べつつも、お互いの心中を探りつつ。昨日と同じく、ホテルと同等の朝食バイキングでリーダーが(実際に)食べたものは…?


-
ごはん,味噌汁,ポークウインナー3,スクランブルエッグ,ロースハム1,サラダ,チリソース肉団子1,フライドポテト4相当,ポムポムズポテト4,鯖の塩焼き1,フルーツカクテル+ブルガリアヨーグルト,水,ほうじ茶,アイスコーヒー+北海道3.6牛乳
-
 例によってドリンク類を除いたポイントを出すと、25ポイントとなった。
もも「それで結構がっつりいっちゃってんだもの。」
めぐ「ごめんごめん。」
なぎ「…豚丼大丈夫だよな?」
さく「大丈夫でしょ、逆に釧路で何もないこと心配とか…。」
もも「アンタらの…、特にアンタよ。いつも肉ばっかりでさ…。」
めぐ「あんまり生とか…。」
なぎ「好き勝手でいいだろ別に。」
さく「…それ地雷にならない?」


-
ごはん2,味噌汁,厚焼き玉子3,焼き魚1,唐揚げ3,ハム2,ポテトサラダ1,キャベツサラダ2,肉豆腐,ウインナー3,スクランブルエッグ,フルーツカクテル,ウーロン茶,水
-
 参考までに、昨日の旭川で食べたものも記してみた。食べ放題の怖さは、毎回思い通りとならず消化不良気味に終わること。それでいて、気づかぬうちに量を多く食べていること。満腹で苦しくなったこともありながら、逆にそれを利用してそこから食事(量,回数,代金)を減らしたことも。昨日もそれを利用し、旭川から10時間近く食事をとらずに過ごしている。
もも「あ、そうだった。釧路でどうするか聞いてなかった。」
めぐ「えー、言うの?そのヤツ書いたの見てじゃダメ?」
さく「ごめん、それじゃブログ見てわかんなくなる。」

 そもそもは昨日が道東への進出、今日が札幌市内観光としていたものであった。昨日の計画そのままにスーパーおおぞら3号へ乗ると、釧路13:14着となるはず。帰りのスーパーおおぞら10号が釧路16:18発であるため、そのまま観光としても問題はない。
もも「それでまた塘路とかって、わけわかんないとこ行ってさ…。」
さく「わかんなくないっていうか、アレだよ。キハ54と釧路湿原。」
もも「湿原は見る価値あるけど…、キハ54は稚内から乗ったんじゃなくって?」
めぐ「リクライニング乗れてないよ。」

 それはそうと、豚丼を後回しにして時間を繰り上げるという手がなかったわけではない。南千歳7:31発のスーパーおおぞら1号に乗ってしまえば、釧網本線で川湯温泉まで行くことができてしまう。
なぎ「もうそれはダメなんだろ?」
めぐ「今日になった時点でダメっていったらダメになっちゃう。」

 他にも、予定をほぼ踏襲する形でスーパーとかち1号を新得で下車。新得そばを味わってから、スーパーおおぞら3号へ乗るルートも実は可能であった。

 釧路の続き。川湯温泉にしても、新得そばにしても。いずれも帰りにスーパーおおぞら10号を帯広で降り、豚丼を味わってスーパーとかち10号で向かうという事となる。だがそれを許さない事情が旅行班にはあった。
さく「…ホテル、小樽にしちゃったんだよね。」
もも「わかる。旭川で同じとこのパンフレット、小樽って取ったもの。」
さく「観光はしたかったんだよ?」

 札幌ついでの小樽観光を見越し、5日目の"キャンプ地"として『スマイルホテル小樽』を22時チェックインで予約済み。このため、少なくとも南千歳までは先を急がなくてはならなくなった。
もも「…急げるんならね?」

(つづく)