2016年1月10日(日)午後5時47分 札幌市中央区・すすきの停留所
ということでここから、札幌市電に乗ろう。地下鉄との乗り継ぎに指定されている停留所がいくつかあり、すすきのもその1つ。
もも「寒いし、早く…。」
めぐ「座るけど?」
もも「また…。」
12月に環状線化が完成し、新しくなったすすきの停留所。同時に、電車の位置を知らせる液晶画面が設置された。表示される位置案内を見ると、反対側に新型が近づいているとある…。
さく「…反対出よう。」
もも「あ、ちょっと。また?」
内回り側へ渡ろうとしたところ、勢いのまま道路を横断してしまった。
もも「…よく見ないからよ。」
めぐ「はい…。」
なぎ「悪かった。」
さく「今度からは…。」
改めて、環状化に伴って新しくなった停留所。美しく造りのいい屋根があり、車道との境目はガラスで仕切られている。新車は基本的に甘く評するのが旅行班。
もも「本当、いい加減そういうのやめたら?」
めぐ「そういう性格だもん…。」
27.すすきの(17:54)発→1周 内回り循環 A1203A
ということで、入ってきた新型連接車『ポラリス』に勇んで乗り込む。降りる客が多いので、座席にありつくことは難しくない。但し、乗る客も多い。
もも「だから…、私をたまには先に座らせなさいっての。」
発車すると左にカーブし、新しく歩道寄りに完成した線路を通る。途中には狸小路停留所があり、地下鉄との乗り継ぎに指定されていることから利用客も多い。
めぐ「…これ最初見てるかも。」
なぎ「見ただろ。最初、ネットカフェから外出て。」
さく「まだじゃない?」
2か所目のカーブを曲がり、西4丁目を過ぎると従来からの路面電車区間となる。景色は…。
もも「暗くて見えないなら別に…、ね?」
中央区役所前も地下鉄との乗り継ぎ指定がなされている。環状絡みの3停留所と異なり、ここは西11丁目に限定される。
3か所目のカーブを曲がる『ポラリス』。何でも、札幌市電ではA830型以来の連接車両だとか。
もも「なんのはなし?」
さく「…A830って、名鉄に行った870だよね?」
…そう、名鉄美濃駅に前頭部だけ保存されていた870型だ。1970年代には札幌市電における連接車運用が廃され、行き場を失ったところに名鉄から"オファー"があったとか。その後改造を重ねながら、2005年の600V区間全廃止まで運用された。
もも「こんなもんばっかりさ…。それよりか他に見るとこ調べりゃいいのに。」
なぎ「それと…、セイコーマートはホットシェフか?」
めぐ「せっかくだもん。」
それ以来、長らく登場しなかった連接車両。『ポラリス』の車内は北海道産木材などが用いられ、温かみのある雰囲気を感じられる。連接車両復活の背景は、低床式であることが最大の要因だろうか?
ロープウェイ入口はその名の通り、藻岩山へ続くロープウェイ乗り場の最寄となるため多く下車。実際はやや離れており、停留所から無料のシャトルバスに乗り換えることで乗り場の前まで向かうことができる。
もも「函館でパスしたんだから見たっていいのに…。」
めぐ「でもまず1周してからだよ。」
電車事業所前はこれまた文字通り、車両基地の近くにある停留所。発車すると4か所目のカーブとなり、市電で最長となる直線区間が終わる。
もう少し進むと5か所目のカーブがある。その先で静修学園前は幌平橋と、山鼻9条は中島公園と。それぞれ乗り継ぎ指定がある。
めぐ「ああいうのいいな…。」
なぎ「あれはイートインだよな?」
めぐ「そんな2階まであるコンビニとか、他ないよ。」
旅行班は"コンプリート"を優先したため、そのまま乗り続ける。6か所目にして唯一となる逆向きのカーブを過ぎると、もう近い。
結局、外の景色はよくわからなかった。最後に、車内の液晶画面に表示される案内を収めておこう。
もも「次あったらちゃんと調べたりとかしてさ、お願いよ?」
(IC)札幌市電 1乗車170円
名鉄のICカードが利用可能なので、そのまま読み取り機に触れて下車する。今日は休日なので、310円で1日乗車フリーとなる『どサンこパス』が購入可能。ロープウェイで藻岩山へ登ろうとした場合など、こちらが割安となる。
すすきののネオン街を横切る『ポラリス』。見送った後、次に旅行班が向かうのは…?
さく「とりあえず下入ろうよ、寒いんだよ。」
地下街に入ると、深夜だった2日目と異なり店が賑やかに開いている。
なぎ「それでどこなんだ?」
めぐ「…大通ビッセのセイコーマートかな?」
なぎ「…まだ引きずってるのか?」
めぐ「引きずっているっているより…、まだ昨日のパンも残ってるし。」
途中にあるHTBコーナーを見ようとしたところ、すでに閉店の時間であった。平日であれば午後8時まで開いているという。
もも「わかりやすいもの…。」
さく「ここもまた…?」
めぐ「希望と憶測。」
なぎ「変わってるぞ。」
次に立ち寄るのは、どういうわけかauショップ。
もも「何でわざわざこんなとこ寄るのよ?」
めぐ「ポイントの早くやっときたくって。帰るのって13だから、もう1ヶ月の半分…。」
さく「早いから困るよ。」
すすきのから13分かけて、雰囲気の違う空間へと抜けることができた。さあ、目指す場所は…?
めぐ「…あった。」
さく「あっさり見つかっちゃった…。」
(つづく)
「現在、auの来店ポイントガチャは行っておりません。お間違えなく。」