2016年1月10日(日)午後3時7分 札幌市豊平区・札幌ドーム
3階に出るとも渡り廊下らしく、壁面には札幌ドームの紹介がある。3種類のモードを使い分けることにより、多様なイベントに対応できるようになっている。中でも、外にある天然芝ピッチを中に入れ込む"サッカーモード"は札幌にしかないもの。
もも「…勝手なことしてアウェー味わうアンタらだもの。」
さく「たまにはこういうのだって…。」
もも「…ま、乗ってばっかりじゃアレだし。」
さく「…次だよ?」
そしてスタンドに出ると、この札幌ドームがいかに広いかがわかる。ナゴヤドームや京セラドーム大阪と異なりスタンドが1層式であるため、より天井が高く見えてしまう。今日行われている『ふわふわアドベンチャー』は、床に何も敷かれていないことから"コンクリートモード"だとわかる。内野部分にある可動式スタンドは"野球モード"とほぼ同じ配置。
同じ3階にグループ席らしき区画があり、入れないようになっている。これは『ローソンスカイボックスシート』と称され、プロ野球公式戦では4人用と6人用に分けて一般販売される。
もも「こういうとこなんか…。」
さく「いいけど、それなりに出してよ?」
なぎ「…結構するぞ?」
めぐ「…見たいかな?」
もも「いや…、そうじゃなくって。アンタらが言うアッパーデッキなんとかってのは、去年の…。」
さく「神宮は神宮。」
エスカレーターの手前、右側の券売機でも展望台入場券などを購入できる。ここで入場券を見せてから、先に進もうか。
さく「さっきのとこから入ってもバレなかったんじゃない?」
もも「そうなら、アンタら責任取ってよ。」
名物となっている空中エスカレーターを乗り継いでいく。野球中継で映し出されることがあるものの、試合中は展望台が閉鎖されてエスカレーターも利用できない。
途中の"踊り場"から全景を眺めてみる。バックスクリーンは収納式となっており、"コンクリートモード"では収納される。『ふわふわアドベンチャー』もバックスクリーン部分を利用し、ブースや"構造体"を設置。
なぎ「下…、見てもよかったような?」
めぐ「…あんまり変に入って浮かない?」
そして2つめのエスカレーターが特徴的。天井と壁がガラスで仕切られ、エスカレーター本体も青く光るなど異質な空間が続く。
さく「…なんかここから宇宙とか異空間とか、変なとこ行っちゃいそう。」
もも「本当、そんなの見たことないくせに。」
内野席の真上にある展望台から見た、グラウンドの全景。位置としては、これまで旅行班が散々唱えてきた"アッパーデッキ最強説"のそれと比べ物にならないほどの高さにある。
なぎ「これはなかなか…。」
めぐ「野球とかだとここから見れないって。」
窓からはもう1つ構造体と、目線の先に広告看板。この位置と言うのは、東京ドームのアッパーデッキでもあったような…?
もも「いや、全然違うやつでしょ。」
さく「ってか、コレだけ高いと普通にコワいよ。」
凹凸のない屋根から、突き出す形で設けられている展望台。では外の景色を、南西方向から時計回りに見ていくとしよう。
隣はいきなり農地が広がっており、これは北海道農業研究センターの敷地となる。その奥にあるのが羊ヶ丘展望台。さらに向こうにあるはずの恵庭岳や空沼岳、札幌岳といった山々は雲に隠れてしまった。
さく「…いきなりこうだよ。」
もも「何を求めて来たのか知らないけどさ…、アンタら。」
藻岩山や円山は近い位置にあるため、その姿をはっきり捉えることができた。大倉山もこの方向。手稲山はやや遠くて雲に隠れたか。
めぐ「なんかこういう…、街の近くに山あるのって好き。」
なぎ「それでそこから景色見ると。」
続いて札幌駅をはじめとした中心部の方向。テレビ塔はあまり高くないものの、その周囲にさほど高い建物もないことから姿を捉えられる。札幌市内で最も高い建物はJRタワーだろうか。
めぐ「…駅のタワー登れるかな?」
もも「いや、…私基本付いてくだけなんだし。」
遠目に見えるはずの『つどーむ』は、姿がよくわからない。手前に見えるドーム状の建物は北海道立産業共進会場というもの。暑寒別岳やピンネシリといった山々はやはり雲隠れ。
さく「…見える?」
なぎ「…つどーむ、どれだ?」
さく「手前に"藤井ビル"あるでしょ。そこから奥のほう見てくと緑地っていうか…、もっと向こう側のビルとか見てくとなんか白っぽいのあって。それ。」
東方向にそびえる棒状のものは北海道百年記念塔。雲がなければ、芦別岳や夕張岳を望めたはず。
めぐ「…どれでしょう?」
もも「手抜きしないで、自分で見なさいって。」
一通り見たところで、"展望台の全景"を見つつ休憩。ドームから突き出した"楕円形の筒"は、床から上が全面ガラス張りとなっている。営業時間は夕方6時までとなっており、冬の時期であれば夜景も楽しむことができるだろう。天井周りの電飾が、どことなく冬らしいものというのか…。
さく「展望台でも何か、ミニコンサートとかやってるみたいで。」
もも「まあ…、みんながみんなあの広いとこ使いたいわけじゃないからね。」
さく「そういえばだけど、300人とかで東京ドームライブやった人いるの知ってる?」
もも「…ってか、できるの?」
さく「グラウンドだけ借りて、それだけなら35万とかでできるとかで。テレビでやってた。」
改めて、展望台に来た記念として1枚。
(つづく)