2016年1月10日(日)午前8時45分 北海道旭川市・スマイルホテル旭川

 改めて、旭川9:34発の富良野行きから4日目は始まる。富良野からは帯広へ向かわず、逆の滝川へ。滝川からそのままスーパーカムイでもいいのだが、せっかくだからと岩見沢で区間快速に乗り換えることとした。後は札幌観光を経て、夜までに新千歳空港というものだ。
もも「調べたってのは…、地下鉄と路面電車とドームと時計台で…?」
めぐ「もう流れに任せようかなって。」
さく「グダグダになったらなったで、いいでしょ。」
もも「いや、いいとかじゃなくって。他は何かないわけ?」
なぎ「富良野回ってからで時間あるか?」
もも「まあそうだけどさ…、そもそも富良野パスってのもね?」
さく「多分ね…、どこも出れないんじゃないかなって。」


 今回、宿泊した『スマイルホテル旭川』。チェックアウトの際はフロントにルームキーを返すという、それだけのこと。領収書は受け取っておこう。予約の際に会員登録をしており、5日目の小樽も同様とした。
もも「…これ大変なことよ、千歳から釧路往復して小樽なんか。」
なぎ「…何か言ったか?」


 4日目の朝は晴れ渡っていた。歩道より、雪の多い車道のほうが危なっかしいのか…。
もも「さあ、まずはキャリーカートね。」
なぎ「もう後半だからいいだろうよ。」

 昨夜と同じく、歩行者用となっている道を歩いて向かう。路面に雪がない箇所は濡れており、雪の上より滑りやすい。いつものような休日を、いつもはいない場所で迎えた旅行班。


 再開発と共に『北彩都あさひかわ』と名付けられたという、旭川の駅前に来た。右隣は大型ショッピングモールがあり…。
なぎ「開いてないだろ、まだ。」
もも「…思いつかないならやめときゃいいのに。」


 左側を見ると、スケートのように遊べる区画として準備中。その奥にバス乗り場、ロータリーなどがある。
さく「見え…、ないね。」


 改めて、高架化された旭川駅の正面から1枚。
さく「時間大丈夫?」
めぐ「今日はバッチリ!」


 広々とした空間は温かみのある色遣い。ここでも『北海道新幹線』の"幕"に出迎えられる。自動改札に通す『北海道全線フリーきっぷ』の"かえり券"は、有効期間5日中の3日目。旭川駅は日本最北の自動改札設置駅でもあるのだ。
もも「あ、そうなの?」


 後で調べたところ旭川市は木工産業が盛んだということで、壁面や天井に北海道産の木材が多用されたそうな。そんな暖かな、自動ドアの内部にあるエスカレーター。



19.旭川9:34発→富良野10:53着 普通727D/富良野行き キハ150-4
 いたのは、東日本のキハ110に似た車両が1両だけ。ワンマン列車であるためか、前方のドアしか開いていない。車内はデッキもなく、やはりキハ110と同様のボックスシート。富良野へは普通列車しかないためか、ほぼ埋まるぐらいの混みよう。
さく「これも適当なのかな…?」


 とりあえず後方のロングシートに座る。これもキハ110にあるようなもので、結構硬い感じか。ドア横の開閉ボタンはどういうわけか使用できないようになっていた。市街地の反対側は川が流れているためか、大きな建物もなく落ち着いた風景。
めぐ「これじゃ開発できないよね。」
もも「やめなさい。」


 市街地から離れていくキハ150。富良野線は高架からそのまま丘陵地へ進む。
もも「これでようやくいつもみたいな画になって…。」
めぐ「そうそう、荷物もそのままでいいし…。」
なぎ「いいけど、スペース多くとるなよ?」


 しばらくは旭川の住宅地が続く。富良野線は本数が少なく、通勤利用にはそこまで向いてなさそう。
さく「やっぱり車とか?」
なぎ「道はしっかりしてるしそうなるよな…。」
もも「…アンタは原付でしょ。」


 やがて家々も姿を見せなくなり、雪原の風景となる。晴れ渡っていたりとか、雪がない時期だったらと考えてしまいそうな景色。
もも「…やめ。変な話で突っかからない。」
なぎ「いきなりどうした?」
もも「次、いつ来れるかわかんないし。」


 北美瑛に停車する富良野行き。ところでこの車両の方向幕には"マイタウン列車ラベンダー"なる文字が入っている。ラベンダーはともかく、"マイタウン列車"というのは何だろうか?
もも「だ・か・ら…、調べなさいっての。」

 ということで"マイタウン列車"について。国鉄末期から旭川地区でいくつか名称が付けられ、現在は富良野行き『ラベンダー』が残っているそう。


 美瑛で結構な下車客がいるも、ボックスは空かず。ここまで見た限りでは、中国人の方が結構多くいるようだ。
さく「ま、詰めの甘さは今後の期待と希望の意味でってこと。」
めぐ「そうそう、また来れるかもしれないし。」
もも「じゃあ…、次あったら雪のない時期でお願いね。」


 発車して、左側に丘地が見られるようになる。夏になれば全く違う顔を見せてくれるに違いない。
なぎ「…夏でもそんなに暑くならないんだろ?」
めぐ「…どうかな?」
さく「暑がりならどこ行ったって変わんないんじゃない?」
もも「…アンタら抜きで行っていい?」

 美馬牛で反対列車を待つため、7分の停車時間がある。せっかくなので、この車両の"番号"を確認することと合わせて外へ出ようか…。
さく「…先客いたね。」
もも「…どこ行っても同じこと考える人いるもんね。」
めぐ「そうかな?…このブログ日本語しかないけど。」



 先客が車内に戻ったので、こちらもキハ150と共に駅名標を1枚。こういうのも旅の醍醐味として楽しみたい。


 美馬牛を出て、"マイタウン列車"の終点となる富良野まではあと30分ほど。

さく「…本当に中国人ばっかり?」
(つづく)