2016年1月9日(土)午後8時58分 北海道名寄市(詳細不祥)
17.稚内17:08発→名寄(20:58)21:15着 普通4338D/名寄行き キハ54 506
通常ならば到着時刻のところ、遅れているので車内に留まっている旅行班。ここで先送りにしていた食事としよう。
なぎ「さっき買った、パン屋のパンだな?」
(前)たまごサラダパン(稚内駅/セレクトカフェ) 90円※半額
(前)ポテトサラダパン(稚内駅/セレクトカフェ) 90円※半額
たまごサラダとハムをのせ、粗めのコショウをかけて焼き上げたパン。そしてマヨネーズの少ないであろうポテトサラダと、同じくハムをのせて焼き上げたパン。時間が経っていたためカタくなってはいたものの、逆に食べ応えを増したと考えればよさそう。
もも「最初からこのタイミングってわけじゃなくって?」
めぐ「さあ…、どうかな?」
さく「でも、ここ飛ばしたらあるかわかんないよ。」
セイコーマートのパンは消費期限に少し余裕があるので、4日目に持ち越しとしよう。
めぐ「これもどうなるかわかんないし…。」
もも「どこまで温存させるかわかんないけどさ?」
こうして稚内から名寄まで、4時間7分かけて到着。降りる際はワンマン運転での無人駅と同じ、前扉から出ることとなる。その後、キハ54は回送されていった。旅行班は階段を渡って駅舎へ…。
さく「…握力鍛えられちゃうよね。」
もも「本当…、誰がこういう風にしたのか知らないけどさ…。」
名寄も同じく、窓口は営業時間を終えて閉まっている。自動券売機も21時半で終了。都市部ではまだ列車本数がある時間でも、この宗谷本線では既に最終の時間。それでもこの時間に、わずかながら利用客がいるのだ。
もも「…またいつものやるの?」
めぐ「だってせっかく来て、降りて時間もあるんだよ?」
特急列車が全て停車し、普通・快速列車のほとんどが系統分離する名寄駅。幌延と同じく造りは立派で、デザイン性という点でも相対的に格上といったところか…。
なぎ「…よくわからん。」
気温マイナス6.3度で雪が降りしきり、明かりもあまり灯らず暗い中。これでは周辺の散策もできない。
めぐ「…もうこれで終わり。」
もも「じゃあさっさと中入って、ゆっくり過ごしましょ。」
暖房とストーブにより暖かい待合室。その上部分には、北海道内を走る列車が写真と共に紹介されている。ここまで乗ったのは789系『スーパー白鳥』とキハ183系『北斗』、キハ261系『スーパー宗谷』。
紹介されているのは特急列車だけでなく、臨時で運転される『ノロッコ号』も。旅行班も今回使用するフリー切符の性質から、特急列車への乗車をメインとした。この中で最もよく思える車両を選ぶとすれば、どうなるのだろうか?
もも「…どうなの?」
めぐ「まだ乗るの全部終わってないからわかんない。」
3日目のラストとなる旭川行きはキハ40の2両で、駅舎に面したホームから発車する。入線からしばらくはドアが閉まったままとなっており、乗車できるようになるのは発車25分前ぐらい。
さく「中…、入らない?」
18.名寄22:00発→旭川23:29着 普通334D/旭川行き キハ40 1727
北海道のキハ40は本州向け車両と大きく異なる。キハ54と同じくデッキつきで2重窓、非冷房など特有の設備を持ち700番台とされている。前方の車両は扇風機がクールファンに交換されるなど、更新が施されて1700番台となった。ボックスシートは国鉄由来のものがそのままあり、モケットも青1色で変わっていない。
さく「…動かしたりとか?」
もも「動かして怒られるなら嫌よ。」
発車時点で、1両で十分間に合う程度の乗客しかいない。この普通も、同区間を運行する快速『なよろ』と遜色ないぐらいまでに停車駅が少ない。キャリーカートの"分解"も必要なく、することもないようなので寝ておくとしよう。
さく「…1人1ボックスで、横になっちゃって。」
なぎ「寝れるうちにな…。」
気づけば、また遅れが生じているとかいないとか…。
もも「…ってか、寝ないで何してんのよ?」
めぐ「…これちょっと変えたほうがいいのかも。」
もも「変えるって何をよ?」
今回予約したのは、ホテルにて朝食が付くプラン。さすがにネットカフェだけで通すには無理があるという、旅行班なりの考えである。それだけならば何も問題はないはずであった。
なぎ「…どうした?」
もも「…なんかちょっとルート変えたいとかあるんだってさ。」
さく「こんなときに?」
ここで4日目に計画していた予定を伝えておく。旭川のホテルを出発し、最初に乗るのは富良野線。富良野で観光するわけでもなく、そのまま根室本線を乗り継いで釧路。さらには釧網本線で塘路というものまで計画があった。
めぐ「一応これでもいいんだけど…、旭川が7時42分なのよ。」
もも「それぐらいだったら…、ね?起きれたらだけど。」
さく「起きれはするでしょう。それで…?」
めぐ「朝食がバイキングなんだけど、…7時からなのよ。」
旅行班としては珍しくホテルを予約しながら、睡眠時間がネットカフェより短いというのはいただけないことなのかもしれない。だがそれ以上にネックとなったのが、朝食バイキングにかけられる時間であった。
なぎ「詰め込んで食事代を浮かすんだろ。」
めぐ「…わかっちゃった?」
もも「また、アンタの考えてることったら…。」
さく「でも新山口で、ほとんど時間なかったことあるからね。」
(つづく)