2016年1月8日(金)午前10時29分 岩手県盛岡市・盛岡駅付近
6.大宮8:44発→新青森11:19着 新幹線はやぶさ5号/新青森行き E526-101
盛岡まで来た。4年前に見たような在来線の線路と、駅周辺の街並み。懐かしみつつホームに止まると、ここでも多くの客が降りていった。
反面、ここからの乗客は少ない。この『はやぶさ』は首都圏~盛岡間、仙台~盛岡間の需要にもこたえているのだろう…。
もも「…ってか、もう荷物降ろしてどうするのよ?」
めぐ「早いとこ持てるぐらいにはしときたくて。」
盛岡を出ると、まずは秋田方向へ別れる高架線を左に見る。ここからは2002年に開通した区間であり、最高速度が260km/hとなる。荷物を降ろし、2度目の組み立てとなるキャリーカート。
さく「…不思議と速くないね。」
なぎ「320ってやっぱり凄かったんだな。」
新たに開通した区間はトンネルが多く、景色をあまり見られない。とりあえずは『北海道全線フリーきっぷ』の"ゆき券"と新幹線指定席特急券、新青森からの自由席特急券を写真にしておこうか。
めぐ「…なんかアイス食べたいかも。」
なぎ「ああ、新幹線のアイスか?」
(現)スジャータプレミアムアイス・バニラ(めいらくグループ) 280円
ということで、車内販売でアイスを購入。そのままでは硬いので、少し時間を置いてからいただこう。テーブル上には"例のアレ"とデジカメ、音楽再生用に用いるイヤホン。天井の暖色系照明がそれらを柔らかに照らす。
とうとう青森県まで来た。2010年末まで終点だった八戸を、はやぶさ5号はあっさり通過する。程よきところでアイスを食べ始めよう。乳脂肪分は15.5%とあり、なかなか濃厚。
めぐ「本当、クリームだよこれ。すっごい濃い。」
もも「そう?じゃあ帰り1つね。」
味だけでなく、舌触りや食感もプレミアムに恥じない価格に似合ったものであった。なお現在は車内販売が縮小され、JR東日本系統では販売されていない。
そして七戸十和田付近で、外は本格的な雪景色となる。
さく「ようやくだよ。」
もも「いいから、そのアイス食べたのとか片付けたら?」
めぐ「片付けるけど。」
お気に入りのチャイムと共に、新青森の到着放送が流れる車内。大宮から最速ダイヤでの2時間35分は、急ぎつつも程よくゆったりできるぐらいの時間であった。
なぎ「いよいよか…。」
さく「一応、ちょっと後ろのほうだし。急いだほうがいいのかも。」
あと3ヶ月足らずで終着駅でなくなる、新青森に到着。全10両中、後ろ寄りとなる2号車。階段から離れているので、できれば急ぎたい。
もも「…キャリーカート。」
めぐ「わかってるのに!」
開業から5年とあって、新しく美しい新青森。乗り換え改札で"ゆき券"と新幹線指定席特急券を改札機に入れると、改札機からは"ゆき券"だけが出てくる。
(前)新青森→蟹田:自由席特急券 250円※乗継割引適用
これから乗るスーパー白鳥の自由席は2号車と3号車。新青森の在来線ホームは島式の1面と、2線しかない。いたのは789系で、いよいよJR北海道の車両だ。
なぎ「意外と座れるもんだよな。」
もも「座れたところでさ…?」
めぐ「…これ分けるの3回目。」
さく「でもそれ折りたためたんだし、よかったと思うけど?」
7.新青森11:30発→函館(13:42)13:46着 特急スーパー白鳥5号・函館行き モハ788-106
東北新幹線八戸延伸と時同じ2002年、青函連絡特急用に導入された交流専用電車。JR北海道の高出力特急用気動車と同等の形状を持っており、やはり"スーパー"の名前が付く。
奥羽本線の区間となる1駅分は、後ろ向きにゆっくりと進んでいく。この区間だけを利用する場合、特急料金は不要となる。
さく「…前って乗れたのに乗らなかったとか。」
もも「ないわよそんなこと。見たは見たけど18きっぷじゃダメだったんでしょ?」
さく「18きっぷじゃなくって、ここだけ切符別に買って。」
青森ではホームにも雪がかかっていた。ここでの停車時間が長くとられており、13分ほどとなっている。これは他線区との接続を考慮したものだろう。
さく「もう1回トイレ入っとく?」
もも「私行くけどいい?」
めぐ「じゃあ、ついでだし…。」
この789系は青函トンネルでの役割を終えた後、札幌地区に転用されるという。元々製造時よりドアを増設可能となっているようで、事実として札幌地区で運用される1000番台は片側2ドアとなっている。現状では用途不明なスペースとなっており、過去には喫煙可能な箇所だったとか…。
めぐ「…よくはわかんないけど。」
なぎ「適当に話すんなよ。」
どうも貨物列車が遅れているようなので、こちらも遅れることとなる。せっかくなので外にも出ておこう。
さく「その滑り止めどう?」
めぐ「…結構大丈夫そうかも。」
もも「絶対大丈夫じゃないでしょ、その右。」
なぎ「…着いたら何か買ったほうがいいよな。」
10分遅れて青森を出発。左に見えるのは青森の車両基地で、これも3月で役目を終える急行列車用客車とED79電気機関車。寝台はともかく、指定席でも特急グリーン車座席や。『はまなす』に、結局最後まで乗ることはなさそうだ。
もも「アンタらも乗りたかったとかそういうのは?」
めぐ「…自由席ならなんかダメっぽい。」
なぎ「あんな自由席より指定…。」
さく「指定はけっこう集まるからダメでしょ。それに今日この切符だとあんまり…、使えないよ。」
(つづく)