今回からの鉄旅リターンズプラスはスケールが大きい
めぐ「今回からは日数と予算が共に連動して、過去最大規模となった2016年北海道旅行を振り返ってみましょうか。初日はあくまで"前乗り"として、バスで東京へ向かいました。一応…、その続きです。」
もも「まあ要するに、東京が起点でやるってことよね。」
めぐ「ここで用いたのは東京都区内発からの往復と、JR北海道内フリー乗車がセットとなった『北海道全線フリーきっぷ』。本体価格が30650円となったことも、過去最大規模の旅行たる所以でしょうかね。この切符はこの年3月16日に販売を終え、北海道新幹線開業後に引き継がれませんでした。」
もも「アレ案外お値段とか、日数もちょうどよかったのよね。今も北海道フリーパスってあるけど、現地のみで7日とか長すぎんのよ。」
めぐ「それでは…、東京都区内を出発する5日間の旅行として。当時の内容をどうぞ。」
もも「いいけど…、前の分とか結構たまったままだからさ。いい加減。」
2016年1月7日(木)午後11時20分 東京都千代田区・東京駅
(現)北海道全線フリーきっぷ(JR東日本+JR北海道) 30650円
2016年の北海道旅行で使用すべく、東京駅で購入した『北海道全線フリーきっぷ』について。フリー範囲内では特急の普通車自由席が利用でき、東京都区内からの往復分と範囲内のグリーン車や指定席は料金が別に必要となる。その気になればグランクラスも料金追加で利用可能。往復分の途中下車はできないタイプであり、以前に利用した『世界遺産・富士山フリー乗車券』と同様の2枚組である。この切符は前日までに購入しなければならなかった。
もも「最初に買った新幹線の指定って、それだったの…。」
さく「まあ、これで一応揃えるものは揃ったことだし。」
もも「いいけど、アンタのキャリーカートってなんか不安。」
めぐ「初めてだもん。」
御茶ノ水までJRで少し乗った後、駅からは幽霊坂を下る。再開発の進められた周辺に、開いていそうなコンビニはない。
もも「いいけど、その靴底よ。」
めぐ「それがどうにもできなくって…。」
(現)コインロッカー 300円
どうにかこの日の"キャンプ地"に着くも、キャリーカートなど大きな荷物は持ち込めないという。このためロッカーに入れるべく、早々に荷物を分解することとなった。
もも「アンタがそれ使うってんだから、…そうよね?」
めぐ「はい…。」
(現)神田アクアハウス江戸遊・深夜6時間サウナコース 1780円
なおこの銭湯は2019年、設備改装を経て『らくスパ1010神田』となる。利用した際の雰囲気などは大きく変わってしまい、どうもアウェー感を覚えずにいられなかった。以降、江戸遊として営業していた当時の内容を記述しよう。
サウナコースはタオルの貸し出しあり。タオルはフェイス用とバスタオル、色が異なるのはサウナ用。建物の3階が銭湯となる。シャンプー類は洗い場に備えられている。
もも「やっぱりこっちでよかったじゃないのよ。」
めぐ「そうだよね…。」
そういえば、サウナの熱はどこから出ているのだろう?見る限りでは装置などが見当たらない…。
めぐ「……。」
もも「…別に入りたくなけりゃいいじゃないのよ。」
入浴後、着替えを済ませて2階の休憩室へ…。
さく「はい、1番!」
もも「またこうなる…。」
なぎ「これ毎回いるか?」
さく「いるよ、いいとこで寝たいじゃん。」
では畳敷きのスペースで、予定を確認しよう。
めぐ「もう日付またいじゃったし。」
もも「まあ、一応ね。」
今回は大宮を8時44分に出る新幹線の指定があるため、料金追加支払いで延長滞在を一応可能とした。ただ、やはり平日の朝と言えば混雑は避けられない。ましてや、世界一の乗降客数を誇る新宿駅である。
もも「別にそれぐらいでさ…?」
めぐ「いや、結構大事よ。」
とりあえずはひねりも加えず、御茶ノ水から新宿までは中央線。新宿から大宮までは埼京線か湘南新宿ラインのどちらかを選択可能とした。上野東京ラインはどうかと考えたものの、神田と東京の間で重複が生じるため不採用。神田もしくは秋葉原を経て上野からというのは、上野始発がなくなったため混雑不可避。代々木から品川を回るのは面倒なことになるのでやめておきたい。…そのような結果である。
もも「ま、一応早いんなら寝とくことね。」
さく「じゃあ、おやすみ…。」
なぎ「待て待て。大宮からは?」
さく「そうだったね…、一応いつものには書いてあるけど。」
大宮から新青森までは、新幹線はやぶさ5号で一気に進む。乗り継ぎ先となる特急スーパー白鳥5号は、蟹田まで特急の自由席として用意がある。蟹田から木古内までは特例により特急料金不要で乗車が可能であり、木古内からはフリー区間に入るため自由席もフリー。そして函館13:42着の後は市内を可能な限り散策し、湯の川温泉という計画も用意している。当日中に札幌まで着いておきたいため、最終延長は19:14発の北斗17号。
めぐ「…まあそういうことで。」
もも「わかった。じゃあおやすみってことで…。」
夜明けが遠い1月上旬の東京都内、時刻は午前5時30分を迎える。気づけば休憩室の畳スペースも、夜を明かした人で多くなってきている。
もも「…もうこんな時間?」
さく「寝れた?」
もも「そんなもんは別に私じゃなくたって、他は?」
さく「いいぐらいだって。」
とりあえずは延長料金なしで退出。コインロッカーで荷物を取り出しておこう。ここで少しばかり荷物を入れかえようか。
めぐ「これは大きいの入れられるときに考え直すのかな?」
もも「入れ替えるも何も、アンタが…。」
なぎ「いいだろうよ、お前こそ。」
もも「ああそうよ、私だって荷物整理が追いついてないわよ。」
(つづく)